音質を第一に開発されたMUSESシリーズの廉価版です。JFET入力であり、姉妹品にBJT入力のMUSES8820があります。
FET的な鳴り方
同じJFET入力であるOPA2134よりも大人しくなったように聴こえますが、低域や高域の存在感があります。音質としてはむしろOPA2604に近いですが、MUSES8920のほうが低域や高域がもう少し聞こえやすいです。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
ドライブ能力にも優れる
データシート上は出力電流が100mA程度(短絡時)あり、cMoyのように直接ヘッドホンをドライブしても歪みを感じません。ユニティゲイン安定です。
また、DIPの2回路品なのでそのまま差し替えて使うにも良いです(頻繁に差し替えるのであればICソケットを二重にするのをおすすめします)。
OPA2604は±4.5~±24Vで動くのに対し、MUSES8920は±3.5~±16Vと動作範囲が低電圧寄りです。
OPA2604より良い
音質の似たOPA2604と比べ価格が同等か、少し安いくらいです。
DIPだとこんなもの
24V駆動のcMoy回路について言えば、外気温29.5℃に対し39.0℃まで上昇しました。
場合によっては対策が必要
cMoy(普通の9V電池駆動)で使っていた時は、無信号時などにアンプI由来のノイズが聞こえることがありました(特に地下鉄駅では)。なお、AD00031では電圧が足りないのですが、あえて実験(ノイズ源としてのiPhoneを筐体に接触させる)した時は振幅が35mV程度出ました(RMSではもう少し小さくなりますが)。
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購入金額
590円
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購入日
2015年頃
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購入場所
共立電子
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