レビューメディア「ジグソー」

2003年のCPUとしては素晴らしい性能

今回レビューを書くために調べたところ、このCPUは2003年、つまり9年も前の製品ということになります。当然シングルコアですし、現実的にはCeleron G460にすら勝てないのではないかと思います。

ただ、私がこのCPUを入手したのは4年前ですが、当時はとても発売から5年も経ったCPUだとは思えないほどの性能を発揮していました。当時このCPUの発表が伝えられると同時に、Intelも急遽Pentium4 Extreme Editionを投入することになったのですから、その性能面でのインパクトはすさまじいものだったといえるでしょう。

当時のAthlon 64はSocket754で、メモリーもシングルチャンネルにのみ対応しているというものでした。しかしこの製品は、主にOpteron用に使われるSocket940を採用(Socket AM2も940Pinだが互換性はない)し、DDRメモリーをデュアルチャンネルで使うというものでした。対応メモリーにもRegistered ECCのDDRメモリー(PC1600~PC3200)が指定されていて、実質的にはこのCPUがOpteronそのものである事を表していました。実は私もOpteron 140からのアップグレード用に購入したのですが。

その他のスペックは

 ・クロック周波数:2.2GHz
 ・L2:1MB
 ・64bitサポート

ということで、64bit OSへの対応こそ先取りしていたものの、それ以外は今となっては全く目立たないものです。

ベンチマークでは場合によってPentium 4 3GHz(Northwood)と互角程度に落ち着くもの、Pentium 4 Extreme Edition 3.4GHzを上回るものなど、項目によって大きく分かれましたが、実際の使用感では概ねPentium 4 3GHzは上回り、Pentium 4 Extreme Editionとは一長一短という印象でした。

実質的にOpteron専用といえたSocket 940というプラットフォームや、指定メモリーがRegistered ECC DDRということで、容易に一般ユーザーが手を出せる環境ではなかったCPUではありますが、当時としてはそこまでする価値を感じる人も少なからずいるような性能であったといえるのではないでしょうか。
  • 購入金額

    3,980円

  • 購入日

    2008年01月11日

  • 購入場所

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