レビューメディア「ジグソー」

情熱の赤!

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。最も人声に近い楽器は何か。この話題になったときにあがる楽器として、サキソフォーンは最右翼ですが、ヴァイオリンもまた良く引き合いに出されます。時に笑うように、時に泣くように。時につぶやくように、時に叫ぶように。そんなヴァイオリンの音色のダイナミクスを活かした演奏を収めたアルバムをご紹介します。

川井郁子。日本のヴァイオリニスト。クラシックを基軸に持ちながら、そのポピュラー化に熱心で、ジャズやラテン界での共演も多い。

この盤は彼女のファーストアルバム。ジャケットの情熱的な赤いドレスが示すように、情熱的な名作が彼女のエモーショナルな演奏によって蘇る作品。
この赤いドレスのイメージ、です。
この赤いドレスのイメージ、です。
「Red Violin」。ロドリーゴのアランフェス協奏曲。情熱的な古河昌義のスパニッシュギターに続いて、朗々とした川井のヴァイオリンが入る。6/8のイメージで拍を採るダイナミックなバックに、時にギターの対旋律となり、時に切々と主旋律を奏でる。(途中独奏になる時は特に)音量のダイナミクスさと音色の豊かさで情感深く、あの有名なメロディを歌い上げる!

「Margarita Concert (Adagio)」は塩入俊哉の切ないアコーディオンの調べ。古河の生ギのオブリとキレるカッティング。ストリングスのバックもあり、川井のヴァイオリンは周りに溶け込み、切ない旋律を聴かせる。無機質なハンドクラップ音が新しい。

「Nostalgia in Blue」はFebian Reza Paneのピアノと中西俊博

のMelodionの旋律の上で、川井のヴァイオリンが踊る。静かにたゆたうような曲調でポツポツとリズムを刻むのは天野清継

のアコギ。中間部の吉川よしひろのcelloのソロがハッとするほど新鮮。

他にもPrinceファミリーのSheila-Eがパーカッションに参加してたりする意欲作。構えて聴かなくて良い親しみやすいメロディ。
サイン入ってます♡
サイン入ってます♡
これは購入店のインストアライヴかなんかでサインをしてもらったモノ。そのライヴパフォーマンスも情熱的でしたよ!!

【収録曲】
1. Red Violin (Aranjuez)/恋のアランフェス(レッド・ヴァイオリン)
2. Amor de Verano/アモール・デ・ヴェラーノ
3. Margarita Concert (Adagio)/マルガリータ・コンチェルト(アダージョ)
4. Golden Dawn/ゴールデン・ドーン
5. Tempest/プレリュードとアレグロ(テンペスト)
6. Nostalgia in Blue/ノスタルジア・イン・ブルー
7. En Cordoba/エン・コルドバ
8. Scarlett Confession/スカーレット・コンフェッション
9. Carmen Rouge/カルメン・ルージュ
10. Indigo Waltz/インディゴ・ワルツ

「Red Violin」・・・CDとは演奏者や楽器構成、アレンジが違います。

  • 購入金額

    3,000円

  • 購入日

    2000年頃

  • 購入場所

    石丸電気

16人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから