The Doobie Brothersは1970年代を代表するウェストコースト・ロック・バンド。初期はキーボードレスのツイン・ギター&ツイン・ドラムがプレイスタイル(時によってはギタリストの一人がピアノを弾いた)。その基礎を築いたのがMichael Hossack。シングルドラムでデビューしたこのバンドに直後に加わったのが彼。以降2nd~4thといった初期Doobiesのカラーを決定づける時期に在籍した。その後長期のツアーを嫌って脱退したが、1989年本アルバムでThe Doobie Brothersが再結成される際に再び参加した。
日本語盤のスリーブには「オリジナル・メンバーで、あのドゥービーズが、トム・ジョンストンが帰ってきた」とあるが正確な意味では間違い。でも、それをそう思わせてしまうほどMichael Hossackは初期のDoobiesサウンドにはなくてはならなかった。その後再結成時は最初は真の?オリジナルメンバーJohn Hartmanと、Johnが抜けた後はかつて自分の後任だったKeith Knudsenとそれぞれ組んで再結成後のDoobiesを支えた。
本アルバムはかつて一世を風靡したMichael McDonaldのAOR路線から、オリジナルメンバーのギタリストTom Johnstonが復帰して成した初期回帰のバリバリのロックアルバム。John Hartman+Michael Hossackのユルく豪快なドラミングが「ザ」ウェストコースト・ロックだ。「The Doctor」。Tom Johnstonのギターリフから始まる「懐かしの」ナンバー。「音楽はオレの医者」というw音楽漬けヤロー達の話。Tomの短いソロも決まってる。
「Need A Little Taste Of Love」は名曲「Listen to the Music」を彷彿とさせるギターのカッティングがイカしてる曲。コーラスの付け方が70年代だなww
「Tonight I'm Coming Through (The Border) 」はソングライティングに前メンバーMichael McDonaldが加わった曲。サビから間奏に抜けるところのコードの付け方が流石にミスターAOR、Michael McDonald。でもこんな洒落た曲もTom中心にやるとどこかのどかww
以前も書いたけれど
ひどいと告訴合戦や解雇だとか闘争・内部抗争が多いアメリカビックネームバンドのなかではホントに例外的に新旧メンバーが仲が良いこのグループは、他にも旧メンバーであるJohn McFeeやKeithもソングライティングに協力していて、そのいかがわしいグループ名(Doobieとはマリファナのこと)に反して本当に兄弟のような関係のバンドだった。Michael Hossack、2012年3月12日癌で逝く。既に2005年に天に召されたKeithとともに天国(ドゥービー天国?)で力強いツインドラムを叩いてるのかな。
【収録曲】
1. The Doctor
2. One Chain (Don't Make No Prison)
3. Take Me To The Highway
4. South Of The Border
5. Time Is Here And Gone
6. Need A Little Taste Of Love
7. I Can Read Your Mind
8. Tonight I'm Coming Through (The Border)
9. Wrong Number
10. Too High A Price
The Doobie Brothers Home (2012年3月18日現在Michael Hossack死去の記事がトップ)
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購入金額
3,008円
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購入日
1989年頃
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購入場所
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