dynabook SS S7 DS90L系が存在していました。
2003年発売であり、CPUはPentium M(Banias) 900MHzと今となっては非力な構成です。
ただ、最薄部が約14.9mm、重量が約1.09kgと薄型軽量の本体でありながら、ディスクリート
グラフィック(Trident Blade XP4m32LP)を搭載し、当時のノートPCとしては高い描画性能を
誇ったのが特徴です。当時Trident自身が「Mobility RADEON 9000相当」と表現したのは
さすがに誇張気味ではありましたが、Mobility RADEON 7500との比較では遜色ない程度
ではあったと思います。
国内ではこの一世代のみの構成(後継機種からはIntel 855GMを採用してチップセット内蔵
グラフィックス)でしたが、海外市場向けのPortege R100には、CPUをPentium M (Dothan)
1.1GHzまで強化したモデルが存在していました。
メモリー最大搭載量が768MB(実際には1GBモジュールを利用して1280MBまで認識可能)
であったり、無線LANも802.11bのみの対応であるなど随所に古さが目立ちますが、鞄の
隙間に入れておける薄さ・軽さでありながら、Windows XP程度であれば十分実用レベルで
動作する使い勝手の良いPCです。
現在は標準搭載のHDD(1.8インチ4,200rpm 40GB)ではさすがに遅すぎますので、変換
ケーブルを利用して1,8インチIDEのZIF接続SSD、MTRON MSD-P3018032ZIFを搭載して
いますが、これにより通常操作では最近のPCと比較しても特別見劣りはしない水準です。
筐体の剛性があまり取れていないようで、鞄に入れて持ち歩くと液晶面にキーボードの跡
が残ったりするなど薄型筐体の弱点は感じさせるものの、当時のモバイルPCとしては理想
に近い完成度だったのではないかと思います。
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購入金額
27,000円
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購入日
2008年頃
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購入場所
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