↑こちらのiRemoconの音声操作設定の手順を纏めて
みました。
ネットで情報を調べたのですが、一連の流れを通した
ものが見つけられなかったので、設定される方の
参考になりましたら幸いです。
○環境
今回の音声認識操作は、以下の環境で行ってます。
PC:AspireRevo ASR3610-A44
OS:Windows7 Home 64bit
ソフト:tera term
音声認識アプリ
マイク:ステレオコンデンサーマイクロホン CM-DS5
○手順
1.iRemoconとPCとの通信を確立
まず最初に、iRemoconとPCが通信を出来るように接続の
設定を行います。
1.1 PCのファイヤーウォールのポートを開ける
セキュリティ上、Windows標準やセキュリティソフトなどで
ファイヤーウォールを設定していると接続が出来ません。
設定で通信ができるポート(51013)を開ける必要があります。
※ポートを開けることによりセキュリティの脆弱性となることが
ありますので、その点を把握した上で作業を行ってください。
何か問題が起きても当方では責任を負いかねます。
1.2 ルーターのポートを開ける
PCの次は、ルーターのポートを開ける必要があります。
各ルーターの管理画面から設定を行ってください。
(自分はうまく設定できなかったのでDMZの設定で許可
させました)
※ファイヤーウォール同様、自己責任で行ってください。
1.3 iRemocon本体のIPを調べる
接続するために必要な、iRemocon本体のIPアドレスを
取得します。
iPhoneやスマホなどのiRemocon設定画面から機器設定
項目にて、確認してください。
1.4 telnetで接続
windowsXPの方はここまでの設定でtelnetを使用し通信の
確認することが出来ます(telnetはvista以降標準では搭載
していません。使うには別途インストールが必要です)
コマンドプロンプトより下記コマンドを実行してください。
telnet 192.168.nnn.nnn 51013リターン
*auリターン
上記実行し、「ok」が表示されたら通信確立は成功です。
2.teratermのインストールと設定
2.1 インストール
vectorなどからteratermを検索しダウンロードしてください。
tera term(vector)
インストール時に、下記2.2 ttlファイルとの関連付けがあります。
2.2 ttlファイルの関連付け
インストール時の設定で、ttlファイルの関連付け設定を行う
画面があります。
デフォルトは、チェック無しなのでチェックを付けてください。
これにより、teraterm macroのttlファイルを実行できるように
なります。
2.3 teratermのホストの設定
初回起動時にホストの設定ウィンドウが開きます
その項目で、ホスト:iRemoconのIP
ポート:51013
telnet
上記に設定してください。
2.4 teratermの改行設定
teratermの設定→端末の設定→改行の項目
上記の値を、CR+CFに設定してください。
この設定を適用しないとttlファイルが正常に動作しませんい 。
ここで設定を保存します。
2.5 上記設定を行いコンソールで
*au
と入力してください。
「ok」と表示されれば通信は確立しました。
3、ボタン番号の把握
Teratermを使い通信が確立できたら次は、操作のための準備です。
3.1 ボタン番号の確認
命令を行うためのボタン番号を知るためにiRemoconのボタン番号を
確認します。
スマホやiPhoneのiRemoconのリモコン画面に割り当てられた番号を
知るためにUIデザイナーを使用します。
3.2 UIデザイナーからボタン番号の確認
UIデザイナーを起動し、リモコン画面のデザインを選択してください。
そしてボタンを選択すると、右側にボタン情報のプロパティが表示
されます。
そのプロパティの一番上の数字がボタン番号になります。
何のボタンが何番かメモなどして記録してください。
4、ttlファイルの編集、実行
ここまでで操作を実行するための情報は取得しました。
次に実際に実行するファイル(ttlファイル)を設定します。
4.1 ttlファイルの編集
ttlファイルは、teraterm macroの実行ファイルになります。
このマクロファイルをiRemocon用に編集します。
3.2で確認したボタン番号を利用し実行用のマクロを作成します。
電気を消すボタンが「1」の場合下記ttlのように編集します。
例:電気を消す.ttl
connect '192.168.nnn.nnn:51013 /nossh /T=1 '
pause 1
sendln '*is;1'
pause 1
disconnect 0
(解説)
connect '192.168.nnn.nnn:51013 /nossh /T=1 '
1行目[iRemoconのIPとPortを指定しパラメーターを与えて接続]
pause 1
2行目[時間待ち1秒]
sendln '*is;1'
3行目[ボタン番号(1)を送信]
pause 1
4行目[時間待ち1秒]
disconnect 0
5行目[切断]
※3行目がボタン番号に送信になるので、ここの数字を変更することにより
ボタンの切り替えが出来ます。
4.2 ttlファイルの実行
ttlファイルは、Teratermに関連付けしてあるのでダブルクリックで実行
できます。
今回作成した、電気を消す.ttlを実行すると電気を消してくれるはずです。
ここまでの設定により、PC上からiRemoconのコントロールが可能になります。
ちょっとややこしいところもありますが、ここをクリアすると次にはiRemoconを
音声認識できるバラ色の世界が(笑)
ここまでの機能だけでもPCからiRemoconを操作できるので、リモコンを
PCから操作したい・・・とう方にはお勧めです。
ここまでのメリット、デメリットなど
・メリット
PCからiRemoconを操作可能
マクロなど自由に組める
カメラのインターバル撮影など可能
(マクロ機能でも可能ですが、繰り返し実行などUIデザイナー無しで実行)
タスクスケジューラーを使用したタイマー可能
(単発の操作であればタイマー運用かのうです。また、少々設定がややこしい
ですがiRemoconのタイマーも操作できるので期間限定のタイマーも設定
可能になるかと思います)
・デメリット
PCの操作が必要
PCが起動していないと使えない(これは音声認識でも同様)
コマンドなど自分で組む必要がある(これは音声認識でも同様)
音声認識は、上記のデメリットのひとつである「PCの操作が必要」部分を
音声で行ってしまおうということです。
5、音声認識アプリの組込み
PCからiRemoconの操作が可能になると本命の音声認識アプリの
組込みとなります。
5.1 アプリのダウンロード
iRemoconで音声認識のツールを作成された方がおられて
こちらのHPからダウンロードできます。
http://d.hatena.ne.jp/rti7743/20110828/1314546712
5.2 アプリの実行環境の準備
音声認識アプリは、MFCのランタイムが必要です。
マイクロソフトのHPからダウンロードしインストールしてください。
※自分の環境は、Windows7の64bitですが、インストールには
32bit版が必要なようです。
Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ (x86)
5.3 設定ファイルの編集
動作を行うファイルは、_vicecommand.xmlにて設定されます。
ファイルの中身はテキスト形式なので実行するファイルと
音声の文字を修正することにより自分の好きなように編集できます。
5.4 アプリの実行
アプリを実行するとプログラムがタスクトレイに常駐します。
これで準備が完了です。
5.5 音声操作
準備が整ったので、マイクに向かって設定した言葉を喋ると
設定ファイルの動作を行ってくれます。
6、完了
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購入金額
0円
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購入日
2012年03月01日
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購入場所
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