まず、家電量販店に行って感じたことは食洗器の売り場スペースがかなり小さいこと。実際、インターネットで確認してみると、現在家庭向け据え置き食洗器を販売しているのが主にパナソニック・東芝・象印の3社しかないこと。しかも、パナソニックの2機種を除けば各社1機種のみという少なさ。
食洗器の需要が無いのか?とも考えましたが、最近の住宅事情を考慮すればビルトインタイプがあるからわざわざ据え置きタイプを購入する必要が無くなったと考えるのが妥当なのかもしれません。
《選択理由》
この機種を選んだ最大の理由は内部が広く、食器カゴの自由度が高いからです。候補としてパナソニックのNP-TM5やNP-TR5もあがりましたが、内部空間の自由度が低いので却下しました。
というのも、パナソニックの食洗器の内部は洗浄力を上げる為に、底部だけでなく上段のカゴにもノズルが付いています。しかし、このノズルのせいで上段のカゴの自由度が下がっています。また、コップも斜めに入れる様なので背の高いコップは入れられない…ということで、必然的に東芝のこの機種に決定しました。象印はもともと省スペースを売りにしているので、容量重視の私にとっては候補にも上がりませんでした。
《機能》
正直、食洗器の機能とは言っても各社似たり寄ったりで、これといった特徴はありません。強いて言えば、スチームです。運転を開始すると水洗いの前に一定時間スチームを発生させ、汚れを落としやすくします。『がんこ汚れ』コースを選ぶと、通常よりも長い間スチームが発生します。
まだ使用していませんが、約80℃の高温水流で約3分間洗浄する『高温洗浄』コースもあります。包丁やまな板の除菌はもちろんですが、油汚れにもよさそうですね。
ただ、単純に機能で選ぶならパナソニックの方がいいと思います。東芝のこの機種は2009年発売、一方のパナソニックは2011年発売なので音や電力面でこの機種は不利です。
また、パナソニックには食器洗い乾燥機専用洗剤で庫内の手入れが出来るお手入れモードがあるので、日々の手入れが楽です。東芝にもお手入れモードはありますが、庫内洗浄用の洗剤が別途必要なので、一手間余計に必要です。
あと、コース選択では一発で希望のコースを選択できません。コースボタンを押す毎にモードが変わるので、希望のコースになるまで何度もボタンを押さなければならない場合があります。
《内部》
内部の広さに関しては大満足です。それまで使用していたパナソニックのものは内部が広かったのですが、先述の通り最新の機種では内部が狭くなっています。その点、東芝のものは交換前のパナソニックのものとほぼ同じ広さなので不満はありません。
また、内部の広さだけでなく自由度が高いのも魅力です。コップを入れるカゴは内部のパーツを前後スライドさせられる上、カゴ自体も3段階で高さの調節が可能です。
小皿を入れるスペースも2段階の高さ調節が可能です。下段に背の高い食器などを入れる場合は、カゴ自体を取り払う事も可能です。
下段の茶碗や皿スペースもよく考えられています。レバーを操作することでピンの間隔を変えられるので、食器の形や大きさに応じて臨機応変に対応可能です。下段右のピンも起こしたり寝かせたりを出来るので、柔軟に対応できます。
包丁の収納スペースも便利です。最小限のスペースで収納できるようになっています。
食器に残った細かい残飯のフィルターも取り外しが楽です。
《使用感》
使用した感じでは、低騒音コースではなくともあまりうるさいとは感じません。普段は寝る前に運転を開始して使用していますが、通常運転でもうるさいと感じたことはありません。
赤ちゃんや小さな子供が近くで寝ている場合などは、低騒音コースで運転してあげたほうが良いかもしれませんね。
洗浄力に関しては、「汚れが落ちていない」という事は今のところ無いので不満はありません。
ただ、乾燥力は弱いかなーと思います。15分や30分程度の乾燥では水滴が残ります。60分乾燥させて9割程度乾く感じです。ただ、それまで使っていたパナソニックのものと比べて、コップの底の窪みに溜まっている水は確実に多いです。食器棚にしまう前には、その溜まった水を捨てないといけません。
《まとめ》
今回、既に食洗器を設置していたので工事不要+展示品ということで、3年保証つきの4万円で購入できた事は非常にラッキーでした。店員さんいわく、タイの洪水等の影響で新機種発売が延期されているので、いまだに2009年モデルを販売しているとの事です。
確かに、機能で選ぶならパナソニックですが、容量重視なら断然東芝です。新機種ではどうなるかわかりませんが、今現在容量で選ぶならこの機種しかありません。
家族の多い家庭や食器のまとめ洗いが多い方には、自身をもってオススメ出来る製品です。
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購入金額
40,000円
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購入日
2012年01月頃
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購入場所
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