これも無償提供されているVMwareシリーズの一つです。
Playerは仮想OSを動かす為のソフトですが、
こちらは仮想環境そのものを作る為のソフトです。
どういう事かというと、今動いているPCをそのまま仮想化して保存出来ます。
つまり、こういうことが可能です。
※テスト目的であり、これで常用しているわけではありません。むしろ要らな…
使い方は、まずVMwareの公式サイトの製品タブを開き、
左下の無償の製品からソフトを選択します。
開いたページにダウンロードボタンがありますので、押してください。
英語サイトに飛びますので、そこでユーザー登録をするとダウンロード出来るようになります。
ここから先の操作は仮想化したいPC上で行ってください。
インストールで迷う事は無いと思います。
全て日本語で書かれていますので、日本語を読んで適当に判断してください。
インストールしたらソフトを起動します。
左上の「マシンの変換」を押します。
「パワーオンのマシン」「このローカルマシン」で良いと思います。
他の設定もありますが、これでやるのがたぶん一番簡単です。次へ進みます。
ターゲットタイプやその下の製品選択は仮想化後に動かすソフトに合わせてください。
動かすソフトより上位あるいは新しいバージョンで作ってしまうと動きません。
名前は適当に付けてください。
仮想マシンの場所というのは保存先の事です。
通常は外付けHDDあたりになると思います。次へ。
どこまで仮想化するかの設定です。
複数のパーティションがある場合は仮想化する必要のない物を外してください。
他の項目は特に変更しなくて良いです。次へ。
設定の確認画面です。終了ボタンを押すと変換作業が始まります。
なら終了じゃなくて変換開始とか書いてくれればいいのに。
こんな感じで変換が始まります。終わるまで待ちましょう。
完了したらVMware Playerなどでマウントすると動いていたままの状態で起動します。
ただし、初回起動時にOSのアクティベーションを求められます。
稀に上手く起動しない事もあるようですが、
ハードウェア依存で動いていた部分が引っかかっているので、
予めその部分を標準のドライバに変更しておくと大丈夫らしいです。
さて、これをどう利用するかですが…「間に合わせ」が良いのではないでしょうか。
通常のバックアップはデータの保護が目的ですので、
HDDに関する部分の故障であればすぐに復旧する事が出来ます。
しかし、他の部分が故障した場合はデータこそ無事ですが、復旧には時間がかかります。
それに対して仮想化していた場合は、データは勿論保護されますし、
他に動くPCがあれば、すぐに故障したPCの環境を仮想的に復元出来ます。
そのまま使い続けるには向きませんが、PCの修理が終わるまでの間に合わせや
新しいPCを買った場合に過去の環境に戻す際に役立ちます。
保存場所とか順番とか細かい設定とか実物を見ながら設定を合わせる方が楽ですからね。
特に環境の移行が難しいメーカー製PCで威力を発揮しそうです。
自作PCだと世代が同じならHDDを付け換えるだけで動いたりしますからね。
実際にどう運用するかですが、例えば特殊な装置に付属しているPCに使えます。
最近の分析装置というのはWindowsPCとセットになっている場合が多いです。
制御にPCを使うので、PCが壊れれば当然装置も動かせなくなります。
付属のPCは基本的にメーカー製PCなので、自作PCのような直し方は出来ません。
HDD以外の故障であればメーカー送りになりますが、すぐに代替機など来ませんし、
来たところで設定した情報は入っていないため、やっぱりすぐには使えません。
メーカー独自ソフトはユーザーが自力で設定出来るような親切設計とも限りません。
迫る期限、動かない機械…\(^o^)/
そんな時に仮想化されていれば、とりあえず機械は動かせます。
コネクタ関係も仮想で接続出来るので、付いてさえいれば大体動かせます。
動くか動かないかの差は非常に大きいです。
上手く利用すれば非常に有効なツールです。しかも無料です。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
ガトーさん
2012/02/15
しかも無償!!(^^;;
有益な情報をありがとうございました!
M.T.オーエンさん
2012/02/16
使い所があれば非常に便利なソフトです。
このソフトにしてもPlayerにしても無償提供とは気前が良いですよね。
某支配人@名古屋定住@イベント行きたいさん
2012/02/16
ありがとうございます。
旧機に入れて、イメージを作ればいいって、楽すぎます。
ちょっと特殊な工場用システムの入ってる98SE機などの環境再構築など
二度としたくないので、これで対処できるようにしてみます。
情報、ありがとうございます。
M.T.オーエンさん
2012/02/16
説明書なしではわかるはずがない設定でも説明書がなかったり…
メーカーもサポートで呼ばれれば良い稼ぎになりますからね。
出張費数万+時給数万+部品代とか結構な出費です。
上のやり方だとインストール前提になってしまっていますが、
設定を変えればインストールしなくても仮想化する方法はあると思います。
今のところ必要がなかったので試していませんでしたが、
ソースシステムの設定を変えればおそらく…。