安全地帯。1980年代後半に活躍し、何回かの活動休止を挟みながら今も活動を続ける長寿バンド。ボーカル玉置浩二の独特の歌い方、創り出す上質な楽曲が印象的。初期の名曲「ワインレッドの心」、「恋の予感」、「悲しみにさよなら」などは、多くのアーティストにもカバーされているスタンダードとも言える曲になっている。
そんな彼らの活動初期とcybercatの音楽活動全盛期はほとんど合致していたが、もともとかれらが井上陽水のツアーサポートというフォーク寄りのアプローチで音楽界に出てきたため、当時の自分の指向との距離感からあまりきちんと聴いたことがなかった。それが年2回開かれる近くの女子大とのジョイントライヴで、リズム隊助っ人をやった際に聴き込んで嵌まった。玉置のキャラと歌の良さが傑出しているので、かき消されているが、バンドの実力も結構高い。オリジナルアルバムではフェードアウトされる曲も、ライヴではエンディングアレンジがあるので、ちょうどそのライヴでやることになった曲が完全網羅されているこれを購入。
「マスカレード」はギターがカッコイイフレーズのわりに運指が難しくない。ギターソロもブリッジくらいの短さで初心者向け。4つ打ちのドラムに定型通りの8つ刻みのベースが乗り、その上で切ない歌詞の歌が歌われる。即製バンドながら手応えあり!
「恋の予感」。これはこのアルバムアレンジ通りに演ろうとすると結構難しい。まず一聴すると単なるスローな8ビートに聴こえるが、少し跳ねてる。さらにAメロの後半8小節はハイハットの刻みからタム回しによる刻みになる。ライヴではアマチュアバンドゆえマイクが少なくてリズムが取りづらいので、タムではなくハイハットを使うパターンにした覚えがある。例の相性の良いベーシストとのコンビでもあり、成功裏に。
そして「ワインレッドの心」。言うまでもない超名曲。これはBメロに入ると3拍目を喰ってベースが入り、サビに入るとさらに1拍目も喰うという、引っぱるリズムになるところがポイント。ベースがこのミディアムスローでもの悲しい曲にドライヴ感を出してる。曲は誰もが知っている曲だったので、ラストにやるには静かな曲だが、大盛り上がり。このライヴアルバムのエンディングは大変参考になった。
小さい市民ホールで部員とその関係者以外たいしたお客さんもいなかったけれど、このアルバムを聴くとあのときの状況が、情景が蘇ります。
【収録曲】
DISC1:
1. エンドレス
2. マスカレード
3. 真夏のマリア
4. ハッピネス
5. Kissから
6. ブルーに泣いてる
7. ビッグ・ジョーク
8. エイジ
9. つり下がったハート
10. あなたに
11. …ふたり…
12. アトリエ
13. 風
DISC2:
1. 小さい秋みつけた
2. 恋の予感
3. Yのテンション
4. レイジー・デイジー
5. ダンサー
6. 真夜中すぎの恋
7. 熱視線
8. ラスベガス・タイフーン
9. ワインレッドの心
10. La-La-La
11. 眠れない隣人
12. ウィアー・アライヴ
13. 瞳を閉じて
安全地帯オフィシャルサイト
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購入金額
3,800円
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購入日
1985年頃
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購入場所
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