レビューメディア「ジグソー」

私が高校のとき日経バイトに連載されていたもの

混沌の館にては、1985から1998年までアメリカBYTE誌およびその提携誌で連載され、98年に休刊してからは、提携誌に直接提供されていた連載である。

ジェリー・パーネルはアメリカのミリタリーSF作家なのだけども、私は彼の作品を読んだことはない。
しかし、物書きである彼のスタンドアローンPCからネットワーク接続、パソコン通信からインターネットへと変遷する環境、そして日々のトラブルや考察を交えた連載は、とても楽しかった。

当時田舎の高校生だった私は日経バイトを定期購読して読んでいた。
パソコン通信は知っていたし、通っていた高校のある町には市役所内に草の根BBSが設置されていたが、
まだモデムを持っていなかったが、連載から雰囲気を伝わってきた。

また、PC-9801ユーザーにとって、ハーキュリーズ、CGA、EGA、果てはVGAなどというAT世界の単語を教えてくれたのも、この連載だった。

内容も楽しいのだけれど、パーネルの法則というものを彼は提唱している。

・一人のユーザーに一つのCPU (1996年まで)
・一人のユーザーに少なくとも一つのCPU (1997年以降)
・すべてのことは初めの計画より時間がかかり、費用もかさむ (経費とスケジュールに関する法則)
・実例はいくら多くてもよい。
ただし、それらはちゃんと役に立たなくてはならない (説明に関する法則)
自分でしていることが理解できないなら、分かっている人に尋ねること
・DOS環境で生きるつもりならDOSを学べ (DOSの法則)
・もしエラー率が測定できるなら、それはエラー率が高すぎることを意味する
・誰かに自分のCPUを共用で使わせてもいいと本気で思っている者はいない。
たとえその相手が自分自身でも
・ほとんどの問題において、ハードウェアによる解決はソフトウェアによる解決より優れる
・ハードウェアをインストールするときには、電源を一度切ること
・シリコンは鉄より安い
・Linuxを学びたいなら、既にLinuxを知っている友人を持つこと
・コンピュータの問題の90%はケーブルが原因である
・自分が保護しようとしているマシン上のファイアウォールに頼らないこと
・ほとんどのハードウェア問題はケーブルに関係し、
ほとんどのソフトウェア問題はドライバに原因がある

いくつか身につまされる法則があると思う。
そう思った方は一読されることをお勧めしたい。
  • 購入金額

    1,890円

  • 購入日

    2004年頃

  • 購入場所

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