レビューメディア「ジグソー」

FPSに特化したCorsairの赤軸キーボード

 FPS用のキーボードとして購入しました。それまでは、安物のキーボード→青軸のキーボードと使ってきましたが、どうもPFSだと操作しづらい。ゲーム中は画面に集中しているので、移動キーだと思って押したキーが実は別のキーを押していて移動できずに死んでいた…なんて事がしばしばありました。
 そんな中、CorsairからFPSに特化したキーボードが出る事を知りました。しかも、FPSで移動に使う『W/A/S/D』キーが特殊なキーキャップに交換可能ということで、FPSの操作性向上に期待して買ってみました。

開封動画


《内容物》
・キーボード本体
・交換用キーキャップ(W/A/S/D/1/2/3/4/5/6)
・パームレスト
・キーキャップ引抜器具

《特徴》
・英語104キーボード配列
K60 キー配列
K60 キー配列

 BattleField3の場合、日本語配列のキーボードで誤って半角キーを押してしまうとかなり面倒くさいことになるので、英語配列はありがたい。ただ、日本語配列から英語配列のキーボードへ変更する場合にはレジストリの変更が必要なので、注意が必要。

・Cherry社製MX赤軸を採用
K60 赤軸
K60 赤軸

 赤軸を採用しているキーボードは少ないので赤軸キーボードは嬉しいですが、K60は全てのキーが赤軸ではありません。
K60 赤軸以外
K60 赤軸以外

 具体的に、どの部分が赤軸とそうじゃないのかは動画をご覧ください。


 全てのキーが赤軸ではないのが、非常に残念です。特にFキーが赤軸ではないのが悔やまれます。BF3の場合、Fキーは乗り物の座席移動に使用するのでせめてFキーは赤軸であってほしかったです。
 また、全てのキーが赤軸ではないという点からも、このキーボードがタイピングではなくゲーミングキーボードに焦点を置いているのがわかります。
 
 ちなみに、赤軸と青軸の打鍵音を比較してみました。

赤軸と青軸の打鍵音比較


 音だけで言えば、赤軸の方が圧倒的に静かです。青軸はカチカチというスイッチ音で、赤軸はスコスコといった感じでしょうか。ただ、タイピングしていて気持ち良いのは青軸です。


・特殊形状と滑り止め加工を施した専用キーキャップ
K60 交換用キーキャップ
K60 交換用キーキャップ

 このキーキャップを全て取り付けると、綺麗なカーブを描きます。
K60 交換用キーキャップカーブ
K60 交換用キーキャップカーブ

 また、FPSではジャンプに使うスペースキーも滑り止め加工がある。
K60 スペースキー
K60 スペースキー



・脱着可能なパームレストが付属
K60 パームレスト
K60 パームレスト

 パームレスト表面はラバー加工が施されていて、長時間使用しても負担が少ない。実際に手を置いてみると、手のひらの下部に当たる感じです。
 パームレスト内部にはキーキャップ引抜器具と、交換して余ったキーキャップを収納できるようになっている。
K60 キーキャップ引抜器具
K60 キーキャップ引抜器具
K60 パームレスト内部
K60 パームレスト内部


・軸の設置面がフラット
 
K60 軸の設置面
K60 軸の設置面

 画像を見てもらうと分かりやすいですが、軸の設置面がフラットです。通常のキーボードではキーキャップを外さないと内部まで掃除できませんが、K60はフラットなのでわざわざキーキャップを取り外さなくても、ダスターでホコリを飛ばしてやるだけで大丈夫です。

・USB接続ながら、20キーの同時押しに対応

・PCとの接続はUSB×2
K60 USBコネクタ
K60 USBコネクタ

動画中では20キーのロールオーバーに対応するためにUSB×2の仕様だと言ってしまいましたが、4gamerさんの記事によるとキーボード上部に備えられたUSBコネクタをスルーするためと解説されているので、そちらが正しいと思います。ちなみに、上部のUSBコネクタというのが下の写真です。
K60 上部のUSBコネクタ
K60 上部のUSBコネクタ


・マルチメディアキーとWindows Lockキー
K60 マルチメディアキー
K60 マルチメディアキー

 キーボード右上にはマルチメディアキーとWindows Lockキーが備えられています。音量調整はスクロールタイプなので、直感的に操作しやすいです。ただ、操作感が軽いのでもう少し重くしたほうが高級感が出たと思います。
 Windows LockキーはPCをシャットダウンすると、例えキーボード上はLEDが点灯して有効になっている様に見えても設定がリセットされるみたいなので、起動した際には一度無効にしてから再び有効にする必要があります。

《使用感》
 さて、実際の使用感ですがさすがFPS用ということだけあって、かなり使い易いです。指先の感覚だけでキーが認識できるのはかなり便利です。移動キーを確実に捉えられるので、他のキーとの押し間違いがありません。
 また、パームレスト使い心地がよく、パームレストに右手の重心を置くことで安定した操作感が得られます。
 ただし、キーキャップ交換時は長文入力には向きません。ゲーム中の短文でのチャットなどでは問題ありませんが、長文入力するとFPS用のキーが煩わしいです。
 
 このキーボードの価格は赤軸を採用しているとはいえ1万程の価格です。しかし、FPSに特化させて使うことを考えれば決して高くはないと思います。専用キーキャップやパームレストは思ったよりも便利です。しかも、キーキャップ引抜器具や余ったキーキャップを収納できるといった細かい心遣いもありがたい。FPSだけでなく、MMOやRTSなど幅広いゲームジャンルをされる方にはオススメしにくいですが、FPSで操作性向上をしたい方には是非オススメしたいですね。
 
 ただ、最大の欠点は前述したように全てのキーが赤軸ではないという点です。1万を超える価格設定をしているならば、全てのキーで赤軸を採用して欲しかったです。

 ちなみに、こちらのキーボードとほぼ同時期に発売されたFPS用のゲーミングマウスはドライバが酷すぎて、今の所使い物になりません。キーボードの完成度が高いだけに残念です。

  • 購入金額

    11,980円

  • 購入日

    2011年12月17日

  • 購入場所

    ソフマップ.com

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