「私を月へ連れてって!」にゲスト登場する、シド・ヨーハンの短篇連作と、
そのほか、「雪国」「ハートあげます」「ヒップに乾杯」
が載せられています。
「E=mc2」
惑星エデンへの移民船団のパイロット候補生
シド・ヨーハンが出発するまで。
「エデン2185」
惑星エデンへの、100年もの長い航海のなか、
宇宙に倦んでしまった若者たちの姿。
「殺意の底」
事件が起きた。地球へ帰る!と移民船をジャックし、反乱を起こしたグループ。
シド・ヨーハンは、犯人グループのトップを射殺、半数を出港ポートへ追いやり
ハッチを開ける。英雄的、だが、おそろしいという周囲。
その中でゆれるシドの心。
「エデンの国境」
”事件”のあと、軍籍と一般市民に境界を作り
暮らす事を議会で可決する。
年老いたシド・ヨーハンと、少年リィトムは境界線で出会う。
「ふる星のごとくに」
リィトムは、境界線のこちら側へ来た。フライング・マンになるために。
「宇宙に永遠」
リィトムとセラピーの婚姻により、試験管ベビーたちの意識は変わった。
境界線のあちら側とこちら側、色々な流れが変わっていく。
そんな中、地球を離れ60年の移民船に、初めての事故が。
リィトムは死んでしまった。
…エデンはもうすぐだ。
ESPがメインのSF短篇集(2)に比べると、移民船団の人たちの
意識や、心の問題といった、「人間」に通じる物語ですね。
派手さはないですが、読んだ後にいろいろと考えさせられます。
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購入金額
100円
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購入日
不明
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