以前何度か取り上げたFUJITSU PRIMERGY TX1320 M3ですが、実は本格運用するためには標準搭載のXeon E3-1220v6ではちょっと弱いかなと思っていました。
CPUパワーそのものは不足とは思わないのですが、不足を感じるのはスレッド数の方でした。Hyper-Vで最低でも1つゲストOSを使うつもりでいるので、4コア4スレッドのXeon E3-1220v6ではゲストOSに割り当てるリソースが少ないのです。
そこで詳細は後日掲載する予定ですが、4コア8スレッドのCPUを調達してみました。しかし、手元に届いて早速載せ替えようとして困ったのが、変に凝ったサーマルグリスしか残っておらず、気軽に使えるものを切らしていたということです。
私の自宅近所で自作PC系の用品を置いているPCパーツショップというと、千葉市のドスパラやパソコン工房、或いはビックカメラ辺りです。ただ、グリス一つのためにわざわざ足を運ぶ距離ではありませんし、Amazon等で注文すると丸一日作業が出来なくなります。
今日は別件でホームセンターに行ったのですが、そのすぐ近所に家電量販店ケーズデンキがあります。以前ケーズデンキで何故かサーマルグリスを買ったことがあったなと思い覗いてみると、以前ほどバリエーションはありませんでしたが、比較的まともな性能のものが置かれていました。それが今回取り上げるainex AS-04Aです。
ただ、かなりの長期在庫だったようで、フタの部分が全く開きません…。仕方なく後ろから取り出して使いました。
価格も性能も手頃
ainexブランドで販売されていますが、本来の製造元はArctic Silver社だそうです。現状では流通在庫のみという扱いのようですが、ainexのサイトにはまだ製品案内が残っています。
それによると熱伝導率は5.1W/m・Kと、非伝導性のグリスとしてはそこそこ良好な値となっています。主成分は酸化アルミと酸化亜鉛、立方晶窒化ホウ素の超微粒子だそうです。
早速CPUに塗ってみますが、前述の通り蓋が開かないためかなり強引に絞り出しています。
PRIMERGY TX1320 M3はマザーボード上に直接ビスで固定するタイプのCPUクーラーを採用していますので、一度クーラーを押し当ててグリスをある程度広げてから、CPUクーラーを固定して完成です。
早速運用したいところだったのですが、ちょっとしたミスでWindowsが破損してしまい、何とか復旧できないかと試しているところであるため、冷却性能等を細かく見ている余裕がありません。一応BIOSやiRMCのファームウェア更新等で結構長時間使っていましたが、動作そのものに問題は出ていませんので、取り敢えずは大丈夫ということでしょう。まあ、グリス無しでも何とかなる程度の負荷といってしまえばそれまでですが…。
AS-04Aについては、手頃な価格で入手性が良いということで過去に何度か買ったのですが、生産完了となってしまったらしいのは残念です。恐らく店頭には他のサーマルグリスが並ぶことになるのでしょうが、次も実用性の高い製品が並んでくれることを願っています。
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購入金額
776円
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購入日
2023年05月24日
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購入場所
ケーズデンキ
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