荒木真樹彦。1980年代末デビューのシンガーソングライター。自身の作品としては1990年代半ばまでに5枚のアルバムを出した。現在はインディーズレーベルで活動中。その他に他アーティストへの楽曲提供、CFソング制作、ドラマやゲームのサントラ・BGMの分野で活躍を続ける。cybercatが彼を認識したのは比較的遅く、2000年頃買ったCharのアルバムで。
「Let it Blow」という非常にイカした(←死語)曲があるのだが、その作曲者がCharではない事を発見したのが数年後だったので2000年代半ば。それから5枚のアルバムがオークションに一括出品されていたので、一気に落とした(今回の登録価格は落札価格の1/5)。....でも実はそれより前に彼のシングル(マツダのCFソング、「LANTIS~誘惑の未来」)を持っていて忘れていただけだったりして(^^ゞ。
このアルバムは彼のデビュー作。時代を背景に、および彼が複数の楽器を演奏できるマルチプレイヤーであることが影響してか基本バックは打ち込み。一部の曲で伊藤広規がベースで加わるほか、鍵盤を前嶋康明が、サックスを近藤敦が手がけるが、多くは一人で演奏している。しかもセルフプロデュース。かなり力入ってるw「POISON DARK」はクリアなギターのカッティングが気持ちよいミディアムテンポのブラコン。打ち込みのリズムに乗せて荒木のファルセット気味のボーカルが絡む。間奏のコーラスがそのリズミカルな事と発音のキレの良さで日本人離れしている。
「ROCK NIGHT」は彼のギターのセンスとリズム感の良さが感じられる。硬い打ち込みのリズムに乗せて荒木のボーカルがはじける。“Good good good goo goo Rock Night”というサビのくだりがキーボードと同期してていい。間奏のギターソロも、バッキングのディストーションの効いたコード弾きもカタイリズムの上でドライヴ感を出してる。
「TOGETHER」は、ギターのリズムカッティングにのせてオーバーダブされたギターのイントロで始まる、印象的なベースパターンを持つ王道ポップス。かなりキャッチー。シングルカットしても良かったと思われる佳曲。
曲調としては、初期の久保田利伸にかなり近い。少しクロい薫りの漂うポップスで、歌も上手いしコーラスワークは秀逸!曲も書けて、ギターも弾ける...こんな多才な人物も大当たりはしない、というのは時の運か..
時の流れに埋もれているけれど、再評価したいアーティストです。
【収録曲】
1. NU-HORIZONS
2. POISON DARK
3. MISS LIMOUSIN
4. ROCK NIGHT
5. LOVE ME TONIGHT
6. M・A・X
7. 1999
8. MIND BABYRON
9. TOGETHER
10. FIGARO-Nightmare-
11. BEHIND YOUR LOVE
arakimakihiko.com -official site-
「1999」
-
購入金額
1,100円
-
購入日
2007年07月16日
-
購入場所
Yahooオークション
北のラブリエさん
2011/12/23
作詞が吉田美奈子という点からしても、売る気満々だったと思うんですが。
CD欲しくなりました。
cybercatさん
2011/12/23
>作詞が吉田美奈子という点からしても、売る気満々だったと思うんですが。
...ご存じでしたか!!
>CD欲しくなりました。
ヤフオクには結構出てますよw
北のラブリエさん
2011/12/23
彼は知ってはいましたが、しっかり聴いたことがなかったんです。
今聴くと、当時だとちょっとカッチリしすぎていたのかなという印象をもちました。
売り手側と消費者で時間差があったのかなぁ。
作りを考えるとぜったいヒット狙っていってますよねw
cybercatさん
2011/12/23
自分もそうかもw。文中にも書きましたが、遙か前にシングル買っていながら完全に忘れてました。
>売り手側と消費者で時間差があったのかなぁ。
そういうの良くありますね。
ソコも含めて、難しいんだと思います、この業界。