レビューメディア「ジグソー」

持ってます

●プロローグ
美紀は超音速巡航モードで抵抗低減のため降りたバイザーのによりほとんど視界がなくなった操縦士席で飛行テストを行っている機体は兵器システム110A計画機… XB-70バルキリー。

実機は2機しか作られなかった。そのうち2号機はチェイサー(追跡機, F-104N)が撮影後上部に接触し、垂直尾翼を失って墜落。XB-70の副操縦士とF-104Nのパイロットの計2名が死亡。
1号機はNASAに移管され SSTの研究に供されたのち、ライト・パターソン空軍基地の空軍博物館に収蔵された。

ここに出てくるのは未完成だった3号機で、ノースアメリカン→ロックウェル→ボーイングと合併していく過程で半世紀ほど忘れられてたが、どうにか予備部品等で組み立て、試験されていたものが、彗星レースの結果で、スペースプランニング所属機となる。

Mach3まで力任せにぶっ飛んでいく機体の旋回半径は150km。ロサンゼルスから旋回を初めて向きをかえ終わったらラスベガスという美紀の言葉通り、曲がらないという点では 直接競合していたSR-71といい勝負だが、XB-70のほうが図体がデカい。

さて、テストで Mach3.1 を記録(実機では3.06までしか記録していない)したところで、カンパニーラジオで爆破予告なるものが来たことを知らされる。
その刹那、後方警戒レーダーが反応する。こんなものを装備しているのはもとが軍用機(予定)だからだが、高度 25000フィート、マッハ2.5で飛んでいる機体を要撃しようってぐらい。
同乗していたマリオは美紀に超音速低空飛行 いや海面高度で太平洋に超音速衝撃波で盛大な波しぶきをたてて逃げさせる。

海面高度で超音速なんてことをやると…今の機体でも翼端の温度は摩擦熱が凄まじくなるし、
タービンに凄まじく濃い空気が入り込む。

●オークランド管制他の情報がクラック、同業他社も攻撃を受ける…敵の狙いは?
オークランドの航空管制は5台のスパコンにより行われているのだが、どうもクラックされたようで、
XB-70のチェイサーに関する記録等がきれいさっぱり消された。
そこから敵さがしの旅が始まる…


いやー、この話279ページでよく収めたな…すごいわ。
結構最後まで飽きずに楽しめますよ
  • 購入金額

    515円

  • 購入日

    1999年04月頃

  • 購入場所

17人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • Manyaさん

    2011/12/24

    笹本センセの作品面白いですよね。
    小娘オーバードライブがお気に入り。
  • はにゃさん

    2011/12/24

    Manyaさん

    ああいう設定が上手いですね。
    そういえば小娘どこにやったかなぁ?

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