レビューメディア「ジグソー」

ギタリストSteve Lukatherとしてやりたかったことが見える!!

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。グループに所属するミュージシャンが自分のやりたいことを完全に満足させているか、というと人数が多いグループであればあるほど、また、そのグループのカラーというものが世間で定まれば定まるほど、完全に満足していることは少ないと思います。評価の定まったグループにフロントマンとして在籍し、メンバーの死を超えてそのグループを支えたオトコの、自己主張の盤をご紹介します。

Steve Lukatherは言わずと知れたTOTOのギタリストにして、Jeff Porcaro亡き後のバンドリーダー。TOTOでは、プログレ風のベースはありながらも「Hold the Line」のようにハネ気味のリズムの暗めの曲や「Africa」のようなリズムホリックなミディアムスローな曲のヒット、Luke自身が歌う曲がバラードが多かったことから、ヘヴィでハードな一発録りナンバーというのはあまりイメージにないが、実は本人はそういうのを好んでいるらしい。そんな「ギタリストSteve Lukather」の本領が発揮されたのがこのアルバム。

「Hero With a 1, 000 Eyes」。特徴的なリフにTOTOの“Kingdom of Desire”の頃のようなハスキーなLukeの声が被さるハードロックナンバー。ただし、リズムが通常の8ビートではなくて、バスドラがシンコペーションリズムでスネアが2拍目裏に入るトリッキーなもので後期のTOTOっぽい。ギターソロのときはドラムとベースしかバックがなく、ソリッドだ。

「Borrowed Time」は昔の路線の?Lukeの甘い声が堪能できるバラード。アコギとピアノのコンビネーションが美しい。短調の展開部からメジャーに戻ってきてのアコギソロがあまり他の参加作品にはない感じで、いいな。

「The Bomber」はハードロックっ!Lukeのシャウトが、ヴァリヴァリに歪んだギターが...!!
...と思ったら中間のソロ部分はリズムが“ハードな「Africa」”wみたいになってしまう~。

TOTOとは違った味、でも重なるところもあり、Lukeのやりたかった事が見えます。脇を固めるメンツも良く、楽しめます!
名字だけで判るメンツばかり...(ベースの人選が意外だけど...(^^ゞ)
名字だけで判るメンツばかり...(ベースの人選が意外だけど...(^^ゞ)
【収録曲】
1. Hero With a 1, 000 Eyes
2. Freedom
3. Extinction Blues
4. Born Yesterday
5. Never Walk Alone
6. Party in Simon's Pants
7. Borrowed Time
8. Never Let Them See You Cry
9. Froth
10. The Bomber
11. Song for Jeff

Amazon.comの該当作品ページ(試聴ファイルあり)
  • 購入金額

    2,300円

  • 購入日

    1996年頃

  • 購入場所

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