レビューメディア「ジグソー」

【解説動画追加】静止画とエフェクトで動画を作ってみた

2700Kレビューをそれなりに急いだ筈なのに、PowerDirectorをインストールしたのが21日…シークレットボーナス版レビューの〆切は25日なのでもう4日しかありません。



こういうことです。自己満足動画です。10秒辺りからBGM入りますので音量にはご注意を。

尚、BGMはHiLi氏からお借り致しました →【音楽素材こんとどぅふぇ】
ありがとうございます。

では動画の作り方ですが…
素材を用意する。
素材を用意する。


一番いいモードを頼む。
一番いいモードを頼む。


なんかドラッグドロップしまくる。
なんかドラッグドロップしまくる。


出来上がったら勝手にアップロードしてくれる。
出来上がったら勝手にアップロードしてくれる。


おしまい!    …って説明になってねえ!


これではあまりに内容スカスカすぎたので、解説動画も作ってみました。
文字が小さめ&送りが早めなのと、一部youtubeロゴにかかっちゃってるので、一度動画をクリックしてYOUTUBE本体の閲覧ページで大きく見た方が見やすいかと思います。

まあこういうギャルゲー風のヤツってのは専用のスクリプタ使った方が全然ラクなんですが、あえて画像加工以外は全てPowerDirector10上で行い、エンコード&アップロードもPowerDirector10にオマカセです。

まあ、ギャルゲー風にした代償で細かい点には触れられませんので、補足を兼ねてこちらの本文上でもほぼ同じ内容を書かせていただきます。

動画編集ソフトという事で、CPUをはじめ快適な編集作業には「性能が高ければ高いほどいい」のは確かです。




今回はi7 2700Kという、6コアモデルやXeonを無視すれば最上位のSandyBridgeCPU及びSSD&マザーを同時レビュー品としてお預かりしているので、それらを組み込んだ自作PCを使用します。
シンプルなデザインのP183使用
シンプルなデザインのP183使用


そしてソフトウェア自体は高速なSSD510にもちろんインストールするのですが、作業領域として見るとさすがに容量が心配ですので、別途HDDを2台装着しています。
HGSTとSeagate
HGSTとSeagate

どちらも以前別PCで酷使後引退させたHDDというのもあり、2台搭載したのは容量アップのためでなくソフトウェアミラーリングによるバックアップを行うカタチ。

そしてOSはWindows7 Ult 64bit。メモリはDDR3 1600モデルを16GB搭載です。「PowerDirector10 Ultra」は64bitにネイティブ対応しており、64bitOSと組み合わせれば大容量メモリをフルに扱えます。
動画中でも触れましたが下位バージョンとなる「PowerDirector10 Deluxe」は64bitOS上でも32bit動作となってしまうので、どうせ買うならUltraを選んでおいた方がいいかと。

そしてVGA、3Dゲームという訳ではないので性能に拘る必要はありませんが、Cuda等のGPU支援技術に対応した比較的新しい世代のGPUをつけて置くと、プレビューやエンコード等でその恩恵を受けられます。

今回使用したGT220は1世代前のローエンドモデルですが、それでも確実に恩恵はありますし、内蔵グラフィック向けのメインメモリ消費を抑えられるというメリットも出てきます。
※動画中に使ったParheliaは論外ですので外しましょう。Aeroさえ動きませんから。

そして作業用には高解像度のモニタ…HDモニタ以上が理想ですが、それ以上に恩恵を受けられるのはマルチモニタ環境です。プライマリモニタでPowerDirector10をフル画面起動しつつ、セカンダリモニタで素材フォルダの表示や参考資料の表示等を行ったり、PowerDirector自体の一部機能をそちらに表示したりするだけで、作業効率はアップします。
デュアルモニタ使用例
デュアルモニタ使用例

まあ2枚あれば十分ですが、IntelHDグラフィックスを有効にして併用すれば更に2枚追加できるので、わざわざ多画面出力対応の高価なVGAを使わずとも3枚以上の出力が低コストで実現できますね。

その他のPC構成は下記SSDレビュー…と言いたいのですが、ネタと無駄のカタマリみたいなものなんで構成表だけ貼っておきます。
突っ込みどころが多い構成まとめ
突っ込みどころが多い構成まとめ

こんな感じですが、さすがに実用となるといくつかパーツ構成を変更しています。
まずななみキーボードやそに子マウスは使いやすい使い難い以前に汚したくないので普通のキーボード&マウスに変更、一部操作用にペンタブレットFAVOを追加。

さすがにUSBが多すぎたので、3.5インチベイのUSBハブは1つ撤去して、代わりにカードリーダーを装着。デジカメの写真をすぐに取り込めるようにしました。あとUSB2.0カードも実は1枚別PCで使っていたものを移植していたので元に戻しています。
…それでも前面22ポート+カードリーダー&背面16ポートという威容(異様)を誇っていますが。


とにかくまとめると
・高性能なマルチスレッド対応CPU
・64bitOS
・大目のメモリ容量
・作業用に大目のストレージ容量とバックアップ
・大型モニタorマルチモニタ
・GPU支援が使えるVGA
・使い慣れたマウス【重要】

と言う事になります。いや、マウス重要なんですよ。殆どの操作をマウスで行えるんで、最初無線レーザーマウス使ってたんですが、結局メインPCから一番手に馴染んだ古い有線光学マウスもぎとってきましたから。


モード選択
モード選択

ソフトを起動するとエディター選択画面が出てきますが、最終的にはフル機能エディタに落ち着くので最初からソレを起動するのがいいでしょう。
むしろフル機能エディタから残り2つを起動することもできますし、スライドショーエディタも最後にカスタマイズを選ぶと結局フル機能エディタに飛ばされるんで。
オプション設定で常にフル機能エディタを起動するようにもできるし、最後に開いていたプロジェクトを自動的に開く設定にもできるのは親切ですね。
メイン画面
メイン画面

フル機能エディタの画面配置(動画1分36秒~)は左上にライブラリやエフェクトウインドウ、下部がトラックウインドウ、そして右上がプレビュー画面です。
感心したのはこのプレビュー。ずいぶん前に仕事でほんのちょっとだけこの手のソフトを使った事があるのですが、その頃のソフトとPCではプレビュー生成等でかなり待たされていたのに、コレは操作がほぼリアルタイムで反映されます。
2700KとPowerDirector10の相乗効果でしょうが、技術の進歩とは恐ろしい。



●静止画素材について
動画では触れ忘れましたが、静止画像の場合透過PNGを使えばPowerDirector上でのマスク作業は不要です。
但し、極端に縦長・横長の画像(レビュー全文のスクショとか)の場合、どうも最大解像度が決まっているようでかなりぼやけた画像表示になってしまいます。この辺は取り込み方法などで回避できるのか未知数ですが。
明るさ調整やトリミングなど、PowerDirector10上でもある程度のレタッチ機能を備えているので、これ一つで全てを済ますことも不可能ではありません。ただ私の場合は別PC上のフォトショップで事前に画像加工を済ませてしまっていたため未使用です。

トランジション(切り替え効果)
トランジション(切り替え効果)

動画編集ソフトの定番、切り替えエフェクト機能です。Windows標準のムービーメーカーでももちろんできる事なのですが、エフェクトの多彩さはさすがといったところ。
切り替え効果といっても2つのオブジェクトにまたがる必要は無く、単一オブジェクトの表示非表示にも使えます。

ドラッグ&ドロップであっという間に適用できる上に効果時間もタイムライン上で簡単に調整できるので、「フェード」機能は他のモードで透明度を弄るよりこちらを使った方が断然ラクです。音声用のモノもあるのでうまく併用しましょう。
また「押し出し」エフェクトを単体のオブジェクトに使えば、スライドして登場させるようにできます。解説動画冒頭でキャラクターを右からスライドしているのもソレですね。

タイトルエディタ
タイトルエディタ

タイトル画面を生成するエディター…ってそのまんまですね。
文字以外にも画像などを埋め込みできるので、コレ単体で簡単な動画が作れるんじゃないかって勢いです。
特に文字に多彩なエフェクトをつけることに向いており、タイトルだけに使うのはもったいないので動画の演出にガンガン使っちゃいましょう。というか最初に作った1分半の動画はこの機能に助けられています。

サンプル選択では派手な色のフォントだったりしますが、フォントや影、枠色等は自由に設定できるので好みの色に染め上げる事が可能です。
尚、解説動画でギャルゲー風に文字を表示するのにも、字幕機能ではなくこのタイトルエディタを使って「ポップアップ」エフェクトを使用しています。

マジックモーション
マジックモーション

オブジェクトのパンやズームに特化したエディタです。
オブジェクトの一部分だけを拡大したり、位置を滑らかに動かしたりが簡単にできます。
冒頭動画で判りやすいのは解説動画でも上げたマザーの写真&スペックシーンですが、それ以外にもななみキーボードやクアッドモニタネタシーン、そして最初の方のCPUレビューのシーンでうっすら上に流れている何か(実はレビュー全体のスクリーンショット)ですね。

テンプレートを選択するだけでもそれっぽくなるので、色々試して遊んでみましょう。オブジェクト自体に手を加える訳ではないので、リセットを押せばすぐに元に戻るのも魅力ですし、マジックモーションで動かしたオブジェクトを更に通常編集の移動等で動かす事だってできます。


ミュージックビートマーカー
ミュージックビートマーカー

音楽の転調やリズムにあわせて、「ビートマーカー」を設置する機能で、設置したマーカーにはオブジェクトがスナップするので、BGMにシンクロさせた動画を作る時に重宝します。
なんと自動検出機能を備えているので、リズム感ゼロな私でも安心です。さすがに自動検出では限界があるので、その後適宜追加と削除で調整するといいでしょう。

リズム感のある人なら音楽を流しながら音ゲーよろしくマーカーをポチポチ設置できるので、音にあわせた動画を作る時はまずこの機能でマーカーを設置すれば、編集作業がよりスムーズに行えます。

●スライドショーエディタ
最初のモード選択から直接起動することもできる、スライドショー特化のエディター。
画像ファイル(フォルダでも可)とテンプレートを指定するだけであっというまにスライドショーを生成してくれます。もちろん生成後に写真位置を交換したり、そのままフル機能エディタに移行したりできるのるのですが…
別にこのまま使わなきゃいけない決まりはありませんので、冒頭動画1分10秒~1分20秒辺りの背景は、このスライドショーエディタで生成したスライドショーと、マジックモーションで動かしたWindowsのエクスプローラ画像を重ねたものになっています。

●エンコード&アップロード
動画作成でハードルが高いのがこのエンコードやアップロード。
共有サイト毎に推奨形式やビットレート制限が異なったりして、更になんかもう形式多すぎてエンコードとか訳わからねーYOという場合でも大丈夫。
例えばYOUTUBEを指定すればYOUTUBE向きのエンコード設定(今回はWMV)で自動エンコード、更にアップロードまで自動でしてくれます。

もちろん自分でエンコード形式やプロファイルを指定して出力する事もできるので、動画エンコーダーとしての使用も可能です。

そしてここで2700KやGPUエンコーディングの本領発揮。どうやらGPUエンコーディングを使用可能な形式でも、動画プロジェクトからソースへの変換はCPUを使っているようで、H264形式への変換だとGPUとCPUがガンガン働きます。ガンガン働きすぎてあっという間に終わります。
エンコードに5分、アップロードに40分。
エンコードに5分、アップロードに40分。

ただ上り速度が0.6MというADSL回線のおかげでアップロードにはその何倍もかかるという逆転現象が起きてしまいましたが…


触って実質3日程度なのでまだ使った機能は全体から見ればごく僅か。しかしそれでも楽しくなって「2日連続で朝4時までこのソフトいじってる」というバカをやってしまいました。

このような「多機能」クリエーティングソフトというのは初心者お断り仕様になりやすいのですが、このPowerDirector10に関していえばその心配はありません。
しっかりとした説明書も付属しているので判らなくなったらそれを見つつ、後はなんかこの辺じゃね?と触っていればなんか出てきます。

初心者の入門から、中・上級者まで楽しめる動画編集ソフトといえるのではないでしょうか。まずこのソフトをさわって「動画編集ソフトってどんなもんよ?」というのを体感してみるのもいいかもしれません。

一つ気になった点を上げるなら「静止画素材取り込み時」。
愛生さんもレビューで触れていらっしゃいましたが、どんなサイズのものでも動画作業領域に勝手にリサイズ表示されてしまうので、画像側でサイズをあわせてもあまり意味がありません。
先に触れた「極端な縦横比の画像のぼやけ」もその自動リサイズが働いているせいでしょう。
また、一度タイムライン上に取り込んだ画像の差し替えが難しいというのもあります。今回解説動画の立ち絵で1枚ミスがあり、それを差し替えようとしたらそれらしき項目が見当たりません。
結局ライブラリに読み込ませている画像と同じ解像度、同じファイル名のものを上書きし、PowerDirector自体の再起動を行って事なきを得ましたが…
これらの動作は改善方法があるかもしれませんが、現時点で私はその設定が見つかりませんでした。


もちろん他の動画編集ソフトにしかできないこともあるかもしれませんし、画像素材加工等については使い慣れた専用ソフトを使った方がより細かくできるのは確かです。
しかしそれらの素材をまとめて「動画として仕上げるメインソフト」として活躍できるポテンシャルを持っているソフトであるのは間違いないでしょう。

最後になりましたが、レビューの機会を頂きましたZigsow運営様、関係各社様、そして2700Kレビュー含め何かと長いこのレビューを見てくださった皆様、動画へのBGM使用を快く承諾していただいたひぃ様(http://conte-de-fees.com/)に改めて御礼申し上げます。

ありがとうございました。

コメント (33)

  • わんこさん

    2011/12/22

    エフェクトすげぇ
    中身?覚えてねぇ(マテ
  • 下小川さん

    2011/12/22

    もう手持ちのどうでもいい内容をいかに派手にするかしか考えて無かったんで文字読ませる気なんて全くありません!(オイ
    ミュージックビート検出機能試したくてわざとアップテンポな曲借りて使ったんでもう切り替わり早い事早い事。
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