所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。 こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。自分の若かりし頃聴いた音楽。学生の時聴いて、はまったバンドがまだ元気でやってると元気になれる。聴くたびに元気をもらってる、そんなアルバムをご紹介します。
FLYING KIDS。
ここでもご紹介した日本のファンキィバンド(初期、特に前回紹介の“続いてゆくのかな”はかなりファンクだが、一時解散前はかなりメロディアスでポップなJ-POPだったのでファンクバンド、と言ってしまうのはちっょと..)。彼らは20世紀末の約10年活動し、一時解散していた。そして解散後約10年ぶりに出てきたアルバムがコレ。
アツイ。以前のやんちゃな若いパワーと魂からあふれ出る情熱を欲望をたたきつける歌ではなく、年を経て、歳を重ね、でも石炭の芯に火がついたような持続的な熱さ。彼らは歳をとったことで丸くなるのではなく燃焼の温度を上げた。
そして男臭い。活動休止前はコーラスとタンバリンで「じゅんちゃん」こと浜谷淳子が参加していたが、再結成後は不参加。かつての曲はじゅんちゃんのコーラスの華が重要なポイントであったのがいなくなってわかる。
でもこのオッサンパワーがイイネ。
歌の内容も深い。
「激しい雨」。♪いじめに遭うと知りながら/学校へ通う子供達/父が病で倒れた事を電話で告げる母親の声/会社がつぶれ夜中に目が覚めて/家族の寝顔をぽつり眺めてる男/駅の人ごみで心が折れて/電車に乗れずにただ立ち尽くす彼女/それでも一人じゃないって声がかすかに生命のどこかでする♪若さを識った今だから、家族を持った今だから、心にズドン、と来る。でもハマザキが♪みんな小さな窓をこじ開けて/必死にそこから空を見る♪と続けると、重い事、つらい事も、激しい雨に流してがんばっていこうか、という気になる。聴くたびに少し潤んでしまう曲かも。
「さよならレインボウ」♪あの人がさよならを/空の虹で描いた/僕はまだ途方にくれたまま彼方を見た/時を巻き戻して/もう一度/会いたいな♪ぽつりぽつりと歌うハマザキがいい味出してる。
オッサン、元気がもらえるw曲は「40肩(フォーティーショルダー)」。♪オレのフォーティーショルダー/もっとアガレガレガレどうだー/そしてfar away eyes/手前見えなくなる/些細な事はもっと見えなくなってしまえ!♪サビに2/4を1小節だけ挟み不安定さを出しながら、でもガツンと歌うw「非」不惑の40歳代としては来る来る!!
解散前の後期の様にメロディアスな「ドマナツ」や初期のような言葉遊び歌の「ハチミツ」などもあり古くからのファンも楽しめるけど、「今」のFLYING KIDSはそれすらも全部内包して深い。ぜひ元気のないオッサンとオッサンを理解できない若い人に聴いて欲しいね!
【収録曲】
1. マタサブロウ
2. ドマナツ
3. 激しい雨
4. 40肩(フォーティーショルダー)
5. ア・ハーン♡
6. ソウルシンガー
7. ハチミツ
8. ユルギナキコト
9. シャイン!
10. さよならレインボウ
Bonus Tracks ~Live at Shinsaibashi Club Quattro 2009.02.13
11. 我想うゆえに我あり
12. 野生のハマザキ
13. ディスカバリー
14. 幸せであるように
15. 風の吹き抜ける場所へ (Growin' Up,Blowin' In The Wind)
当アルバム特設ページ
「激しい雨」の歌詞が深い
デビュー当時は、言葉遊びソングや欲望を前に出した「若い」歌詞も多かったが、非常に深みが出た。「激しい雨」はホント泣ける。
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購入金額
3,045円
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購入日
2009年10月頃
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購入場所
いぐなっちさん
2011/11/09
cybercatさん
2011/11/09
>ランエボでも買ったのかとドキっとしました^^;
そりはさすがに...
でもランエボもどちらかと言えばオッサンくさい車だと思うけど(スマート、とか、洗練というよりパワーと!汗と!って感じなので)ww