所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。iriver P8
という携帯メディアプレイヤーを得て持ち出している動画のいくつかをご紹介します。
スガシカオ。彼は本当に商売がものすごく上手いか、ま~ったくなんも考えていないのか、どちらかに違いない。彼の作品には「初回限定盤」「特装盤」「ジャケット違い」などが多い。それだけならマニアを対象に同一内容の焼き直しを複数個買わせる手法の商売なのだけれど、DVD付がものすごい内容のことがある。
一般にCDに、特にシングルCDに添付される特典映像としてのDVDはその曲のプロモ、ライヴテイク、カラオケなど2~3曲が普通で、場合によってはPVとそのメイキングなどでお茶を濁したりする。まぁ、シングルCDでは初回のプレミア付けても2000円を超えるのは非常識で、ほとんどのアーティストがこの程度で済ますことが多い。
しかしスガシカオはちがう。このシングルCDにはフルサイズのライヴDVDが添付されている。わずか15分程度のCDに1時間半に及ぶDVDがおまけでついてくる、という...(^^ゞ
そこで歌われている曲はこのCDに先行すること約半年前に発売された前アルバム「FUNKAHOLiC」
からの曲が半分以上を占める。
従って、このライブを観て気に入った人はアルバムに手を出すかもしれない。
また初回を買うファンにはかつて観た/もしくは/観に行けなかったライヴを再現できるサービスでもある。
こうなると表題曲「はじまりの日 feat. Mummy-D」の方がオマケのような気がしてくるが、このシングル、Mummy-Dとの詞の絡みが素晴らしい。♪とにかく/こんな街から逃げ出したくて/まだ暗いうち 誰もいない道/ぼくら出発した/どちらへいけば/未来に続いてるのか…?/わからなくて/君と二人で/ただ走ったんだ♪と歌うスガに#モラリストたちが騒ごうが/ニヒリストたちが嗤おうが/リアリストたちが無理だって言おうがもう始まってるんだこのShowは/要は/いまさらもう遅い#と返すMummy-D。二人の紡ぎ出す世界を堪能して欲しい。
収められているライヴは、「Suga Shikao TOUR 2008 “FUNKAHOLiC”」東京公演のもので、リズムギミックでファンキーな「バナナの国の黄色い戦争」の意味深な歌詞はライヴの熱狂に乗って歌われるとよりエロだし、アッパーな「コノユビトマレ」はダンサー入ってPVの様なダンスで盛り上げる(口を大きく大笑いの形に開け続けながら踊るのってものすごい高度)。「午後のパレード」では再びダンサーと盛り上げる。スガを含む全員がおそろいのサングラスをかけ、大団円を迎える。ライヴの場を共有したくなる仕上がりだ。
このCD<<DVDのボリューム、最初は実験的なもの?、何かの間違い?、などと思ったが、彼は複数回これをやっている。
やっぱり、彼は本当に商売がものすごく上手いか、ま~ったくなんも考えていないのか、どちらかなのだろう。
【収録曲】
CD:
1. はじまりの日 feat. Mummy-D
2. 俺たちファンクファイヤー
3. ネコさん
DVD:
1. OPENING
2. NOBODY KNOWS
3. Hop Step Dive
4. バナナの国の黄色い戦争
5. sofa
6. 斜陽
7. 黄金の月
8. 春夏秋冬
9. プラネタリウム
10. 潔癖
11. 19才
12. ストーリー
13. コノユビトマレ
14. 奇跡
15. 午後のパレード
16. 宇宙
「はじまりの日 feat. Mummy-D」
必聴度<<必見度?
ほぼフルサイズのライヴは見所あり
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購入金額
1,890円
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購入日
2010年頃
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購入場所
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