とにかくこのファンの特徴は厚みと風力。一般的な12cmファンに比べて一回り厚い38mm。その高回転と相まって風力はかなりのもの。
さすがに2400rpmの12cm、しかも厚型となるとかなりウルサイ。しかしこの高回転も、PWM4pin制御を前提に作られた為のようだ。ちなみに2400rpm状態だと6Wくらい食います。
リブが無いのでScythe NINJYA3のようなクリップ式CPUクーラーにも取り付け可能だが、ENERMAX ETS-T40-VDのようなファン全体を挟み込むようなクリップだとその厚みの為につけられない。
ローボルテージレビューPCでは排気用ケースファンとしてほぼ同等であろうファン単品「 PWM1238W18DB」を採用…というか去年貰ったモノをケースの排気用として搭載していたのを改めて紹介しただけですハイ。
とにかくこの風圧はケースファンとしても有効で、低回転に抑えてもしっかりケース内の空気をかきだし、PC前方に吸気ファンが無い状態でもしっかりと空気が流入する負圧状態にしてくれる。
…とかなんとか書いても、いまいちピンとこないのがファン。ならばその風力を可視化するための超ハイテク秘密兵器をご用意いたしました!
GT-Rです!(いすゞの
350円のチョロQに100円ショップのメモ帳を折ったものを挟んだハイテク計測機器です。これをファンの前に置いてファンを回せばどこまでこのチョロQを押す力があるかという…正確とは程遠いテキトーなテストです。
もちろん比較対象として部品箱から適当に取り出したファンも用意しました。
一つはAinex福袋産のCFZ-120GR「OMEGA TYPHOON LED 120mm」1500rpmながら比較的静かな動作音でファンコンが無くとも静音と排熱のバランスをとった動作をしてくれる。
もう一つは…
この謎PCケースに付属していたなんかうるさい12cmファン。回転数不明だが、間違いなく2400rpmのSNKより危なっかしい高く大きな風切り音がする。ファン中心は金属製という最早小型掃除機レベルの本気とかいてマジと読む危険物。
というわけで結果ドン。確かに間近の風力はなんかうるさいファンが凄いのだが、遠くまでしっかり風が届くのがこの厚型ファンのパワー。
回転数制御をできる環境なら、静音重視でもしっかりと風力を稼ぎ、いざとなればかなりの冷却力を実現するこの厚型ファン。なかなかイイモノなのだが、今時の低発熱環境だと回転数制御をしないと間違いなく最大の騒音源になってしまう悲しさ。
あとCPUクーラーとしての使用を前提にした小4pinコネクタなので、接続できないファンコントローラーがあるのと、ケーブルの長さが短いことも要注意です。
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購入金額
480円
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購入日
2011年08月頃
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購入場所
ビックカメラ
yasuさん
2011/10/12
それに結構風力つよいですし。
いいですね
harmankardonさん
2011/10/12
下小川さん
2011/10/13
厚みがあるとやはり風量が大きくなりますねー。しっかりと冷却したい場面では重宝します。
まあチョロQのくだりはギャグとして受け取ってくださいませw
退会したユーザーさん
2011/10/13
さすが下小川氏・・何をレビューさせても
的を射な・・じゃなくて外さない(--b
しかし・・ファンの形状については
触れられておりませぬが
音の大きなものとそうでないものとでは
ピッチ角に相違はあるのでせうか(・・?
下小川さん
2011/10/13
ファン羽の角度は目視ですが、そのまま厚み分延長したような形状になっていて、見たところ高回転のうるさいケース付属ファンと差がなさそうです。
ジェントルタイフーンくらいあからさまに違えば判りやすいんですが。