SPEED。20世紀末に存在した女性4人のグループ。というか女の子4人のグループ。デビュー当時12~15歳の小中学生。中域+高域のツインボーカル+ダンス&コーラス二人の計4人という構成。プロデューサー伊秩弘将の良質な楽曲と相まって、大きな社会現象にもなった。彼女ら以降また一段とアイドル年齢が下がるとともに、「歌える」アイドルが増えた。安室奈美恵らと同じ沖縄の芸能養成スクールで研鑽を積んでいたので、いわゆる「顔だけでスカウトされた」アイドルとは一線を画していた。
そんな彼女たちが世にたたきつけたのがこの1st。
まだ、幼い部分もある。声の技巧も足りない。感情表現の深さも浅い。
でも、この瞬間、今、このときでないと崩れてしまうガラス細工のような輝きに満ちている。初夏のまぶしさ、きらめきだ。「Body & Soul」はデビューシングル。古川望のキレの良いギターと青木智仁の難しいパターンのベースがスピード感を出している。それに載せて歌うAメロは少したどたどしいラップだが若さで押し切り、♪Body & Soul/太陽浴びて/Body & Soul/踊りだそうよ♪と太陽のようなエネルギーで誘う。
「RAKUGAKI」はサポートギタリストとベーシストがそれぞれ梶原順と美久月千晴という、これまた玄人好みのコンビに変わる。美久月のブリブリのベースに梶原のパーカッシブなミュートカッティングがのる縦ノリの曲に挑戦。特にAメロは半ラップ/半歌の、ノリを出すのが難しい曲だが、サビのはじける若さがたまらない。
「Go! Go! Heaven」はcybercatと彼女たちの出会いの曲だが、アルバムではイントロが異なるバージョンが収められている。ここでは「高い声良くでてるな」という感心でしかなかった高域担当のhiro(島袋寛子)は後にしっとりとした歌も歌えるいいオンナになり
さらにJAZZにも果敢に挑戦するのは
以前ご紹介したとおりだが、この曲の超高域で冴えるボーカルがなければ心に留めなかっただろう。彼女らは一度の解散~ソロ活動を経て、また再びグループとしての活動をおこなってる。でもそれは「オトナのオンナのSPEED」というグループであり、この瞬間の彼女たちは帰ってこない。ダカラこんなにも脆くて、透き通ったほどキレイナンダネ...一瞬を、時を止めたように切り取った「アルバム」です。
【収録曲】
1. Walk This Way
2. Body & Soul
3. Luv Vibration
4. STEADY
5. RAKUGAKI
6. サヨナラは雨の日…
7. Go! Go! Heaven(Album Version)
8. I Remember
9. Kiwi Love
10. HAPPY TOGETHER
11. Starting Over
12. Starting Over(reprise)~Walk This Way
TOY'S FACTORY SPEED 10TH ANNIVERSARY(アルバム捜せば試聴ファイルあり)
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購入金額
3,059円
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購入日
1998年頃
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購入場所
退会したユーザーさん
2011/10/11
これをドライブのときに聞いたものでした。
テクニック云々よりも、みずみずしさがキラキラしてましたね!
(^0^/
完璧に商品として作り上げられていない、良いグループでした。
cybercatさん
2011/10/12
>テクニック云々よりも、みずみずしさがキラキラしてましたね!
「若さ」と言ってしまっては身も蓋もないんですが、「瞬間を切り取った」きらめきがまぶしかったですね。
>完璧に商品として作り上げられていない、良いグループでした。
そんな気がします。「つくられた」わざとらしさ、白々しさとは無縁でしたね。
退会したユーザーさん
2011/10/12
何も考えずぼ~っと聴いてましたが
こういうふうに聴けるとさらに
楽しみが増えまつね(・・b
私の好みの音楽は
クラシックとロックなんでつが
嫁の影響でJpopも聴くようになりますた(・・b
この子達のもよく聴きましたね(・・
女性ボーカルが苦手だったんでつが
この子たちのは割りとすんなり聴けました。
その後は女性ボーカルも気にならなくなりますた(・・b
cybercatさん
2011/10/12
>すばらしいレビューでした(・・
いやぁテレテレ(^^ゞ
わりに深掘りする方なので..
そのときどのようにその作品が創られたのか、どういう状況だったのか...それがわかれば作品に愛着もわきますので!
今後ともよろしゅうに。
makibisiさん
2011/10/12
なつかしいですねぇ~(遠い目
cybercatさん
2011/10/13
>なつかしいですねぇ~(遠い目
遠い目してちゃダメです、遠い目を!
まだまだいきまっせ!