に引き続き再び紹介、Eric Johnson。超絶テクニックのギタリストで本国では(特に音楽通に)絶大な人気を誇るが、日本では不当なほど知られていない。音色に対して異常なまでのコダワリを持つ。1曲の中でも多彩な音で攻めてくる。1曲で4~5音色くらい使う曲は平気で存在する。
そんな凝り性の彼が世に初めて問うた作品がこれ(厳密にはこの前にインディーズ盤がある)。甘い声と甘いマスク(ひょっとしてこのあたりが彼の評価をむしろ下げてる??)だがテクニックは確か。トーンがまた他の誰にも似ていないのが良い。このアルバムのクレジットは“Eric Johnson with Roscoe Beck and Tommy Taylor”となっている。ベースのRoscoeは後にRobben Ford
と組むことになる玄人受けギタリスト好きな?ベーシスト。Tommy TaylorはChristopher Crossのところで叩いていたドラマー。もちろん他にキーボーディストやコーラスの参加もあるのだが、彼ら二人だけが別格扱いされている。バンドとして売り出す予定だったのだろうか。
曲の方はまず「Friends」。イントロ前にアフリカチックなリズムからはじまりそのフェードアウトと入れ替わる様にフェードインしてくるギターのアルペジオ。歪み最小のカッティングに続いて、次はきれいなディストーションがかかった(言葉の意味としては変ですが(^^ゞ)オブリ、音色・奏法と相まってエレキヴァイオリンを彷彿とさせるソロが美しい。
「Off My Mind」は、Tommyのドラムが冴えるハイスピードなロックチューン。歌のバックのあまり歪んでない「近い」ギターの音と、ソロの歪んで少しオフで聞こえる太い音との対比がいい。ボーカルも細い声だがシャウト気味な部分がいい味出している。
「Zap」、ちょ~歪みのオープニングと直後のクリアな音のブリッジ、歪んだAメロ、リバーブ深いBメロと多彩な彼のギターサウンドが気持ちいいハイスピードチューン。Roscoeのベースソロも速弾きバリバリ。音的にピック弾きでないのに異常な速さ。 ベースの和音弾きもあり、バリバリ盛り上がる。テキサス出身だけあって?アメリカンR&Bのテイストも入ったこの曲はハッピーな展開だ。
寡作な彼だけど、前のアルバムから既に6年空いている。そろそろお代わり欲しいんですけど...
このアルバムAmazonに試聴ファイルがないので...(Friends)
【収録曲】
1. Soulful Terrain
2. Friends
3. Emerald Eyes
4. Off My Mind
5. Desert Song
6. Trail Of Tears
7. Bristol Shore
8. Zap
9. Victory
Eric Johnson website
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購入金額
2,000円
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購入日
1988年頃
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購入場所
Tower Record
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