SCSIホストアダプターのデファクトスタンダードとして知られていたadaptecが発売していた、PCIスロット用のUSB2.0+IEEE1394複合インターフェースボードです。
USB2.0コントローラーにNEC μPD720100AS1(μPD720100のBGAパッケージ版)、IEEE1394はTI製のTSB12LV26(論理層)+TSB41AB3(物理層)をそれぞれ採用し、HiNT製PCI-PCIブリッジコントローラーHB1-SE33で接続して同一ボード上に実装した形となっています。いずれも当時チップレベルでの単価が比較的高めの組み合わせで、相性等が発生しにくいよう無難に作ろうという姿勢が見えるものとなっています。
もっとも、金をかけたから好結果に繋がるかといえば必ずしもそういうわけでも無く、USB2.0はあまり速度が伸びずCPU負荷も高めでしたし、IEEE1394も故障が多かった(もう1枚持っているボードのみのこの製品はIEEE1394側が故障してしまいました)ような印象があります。
当時複合インターフェースボードはPC-9800系で使うために入手していたのですが、この製品にはPCI-PCIブリッジが搭載されていたため、必須アイテムともいえる玄人志向 CHANPON ZERO3-PCIと併用することが難しく、あまり出番はありませんでした。比較的使った方の1枚は、たまたまIEEE1394が搭載されていなかったマザーボードを使っていて、そこにIEEE1394を装備させるために使っていたものでした。
ボードのレイアウトも比較的きれいですし、きちんと考えられた設計というのは十分理解出来るのですが、それでも特に好印象は残っていない製品です。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
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