私の購入自体は2012年とかなり古いですが、長年使っていても使いやすいと感じる撮影機材の1つですね。
この商品が発売された当時に、ブロガーとしてモニターさせていただいたことがあったのですが、その時に「自分でもこんな写真が撮れるのか」と思って、ずっと欲しいなと思っていたのです。その当時の古いブログ記事はこちらです。
本格的な撮影ブースのミニチュア版のような作り。
フォトラは、撮影用の照明2基と簡単な背景紙がセットになった撮影セットです。メインになっているのは、この照明2基で、個人的にはこれが一番素人に分かりやすく使えるのではと感じています。
まずはフォトラの本体ともいえる照明部分です。
中には蛍光灯を差し込みます。付属している蛍光灯の種類はHITACHI製のパラライト FPL13EX-Dです。このタイプのみ対応していることが本体背面に貼付されています。
まずフォトラ本体内部に蛍光灯を取り付けます。ソケットに差し込むだけなので簡単です。この後、付属しているフィルターを取り付けます。「PHOTOLA」のロゴが入っているものがそれですね。被写体によってはさらに白と黒の2種類のディフューザーを挿し込んで調整します。
本体背面にはスリットと、ケーブル格納部分があります。
本体下部には三脚に取り付ける為のネジ穴がありますね。三脚に取り付けて、大きな物を撮影する際にも使えます。私の場合はそこまで大きな被写体を撮ることはなさそうですが。
ダンボール製の背景用スタンドを組み立て、配置すれば完成です。写真での光を照らしている方向は反対ですが、背景紙の上に置いた物に対して左右斜めから照らしてあげる形になります。
スイッチはフォトラ本体の電源コードの途中にあります。電源は2系統必要になるので、スイッチも2つあります。私個人的にはこの辺りの改善をしてほしいかなと思いました。
手軽に「光」を操作できるのは便利です。
開いたフタは簡易的な「レフ板」の役目もしてくれるみたいで、横からだけでなく上からも光を回してくれます。開く角度はカチカチと段階式に固定できるようになっています。
ちょうど小さい商品撮影なら、正方形コタツの大きさで事が足りてしまいますね。同梱されている段ボールがスタンドになって背景紙を固定できるようになっているので数分で撮影ブースがどこでも作れてしまいます。
商品写真のクオリティが一段階アップするのは間違いないです。
当時、実際に使ってみながら試していた画像は下です。何も考えずに撮ったので、かなり上手いとは言えませんが…。ご容赦下さい(笑)。
まずは何も使わずに部屋の蛍光灯の下で撮ってみた画像です。ちなみにカメラの設定は変えないようにして「F14、シャッタスピード1/25秒」で撮っています。ISO感度はオートでした。画像加工もリサイズ以外はしていません。この当時のカメラはまだNikon D5000だったようですね(笑)。
フィギュアをそのままにして周囲にフォトラを設置、照明をONにして撮影。フィギュアの全体にまんべんなく光が当たってキレイに撮れますね。
続いてガンダムを撮影。まずはフォトラ無しでの撮影です。部屋の蛍光灯のみの撮影です。地面に影が強く出ています。蛍光灯は上からの照射のみなので、細かい部分に影が出来てしまってつぶれてしまっている部分もありますね。
下はフォトラの照明をONにして撮影した場合です。まんべんなく光が全体に当たってモビルスーツの全体のディティールが綺麗に見えますね。
色々と光の当たり方を気軽に試せるのが、フォトラの良い所なのかもしれません。左右45度から照らすと上のようになりますが、片方を後方に当たるようにすると、印象的な光の当たり方になります。
撮影が終わった後は、折り畳むと本棚に入るくらいにコンパクトになります。私は下のようにたたんで本棚に片づけるようにしています。背面に電源コードを入れておくスペースもあるのでピッタリと合わせることも出来ますね。
結局バラバラの機材なので…。
フォトラというセットですが、結局は照明や背景などの複数機材の寄せ集めのようなものなので、照明それぞれにコンセントが必要です。コードもそれほど長くないので、撮影ブースを作るそばに電源が最低でも2口必要になってしまいます。
このフォトラは三脚で立てる事も可能なのですが、その際には現状の独立した電源の方が楽です。ですが、フォトラの使用環境を考えると、比較的小さめの商品撮影が多いような気がしたので、周囲に伸びるケーブル類は出来るだけ少なめが足にひっかける心配も無くて良さそうだな、と。あくまで個人的な感想ですが。
最近ではUSBでLED照明を撮影ブースに使う商品もあるので、「フォトラ2」でも良いですし、LED化や電源周りの使い勝手を改善したモデルが発売されれば即購入なのですが…。
光を操作する楽しさを覚えることでワンランク上に。
レビュー系のブログやオークション、メルカリなんかをしている人は商品写真を撮影することが多いと思いますが、商品写真のクオリティでかなり第一印象は変わってくると言います。
ブログであれば、ブログ全体のクオリティ、オークションなどであれば商品の状態だけでなく見栄えが良くなったりします。
こういった機材、最初は面倒の一言で片付いてしまいますが、「ひと手間かけると良いものに」なるのは料理と同じなので、手間を惜しんではダメという写真の世界の基本を学ぶきっかけにもなります。
「光を操る」ってカッコよくて難しいように聞こえますが、実際に手軽に変化を感じることが出来れば、ブツ撮りだけではなく普段からの撮影でも意識できるようになりますし、カメラはもっと楽しくなると思います。
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購入金額
19,800円
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購入日
2012年04月06日
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購入場所
https://amzn.to/2CDiS1g
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