レビューメディア「ジグソー」

次世代ペンタブレット

仕事柄新製品に触れる機会は少なくはないのだけれど、
これはまさに仕事道具、期待を持ってレビューさせて頂きます。

カラフルなボックスの中に、これだけの内容物。
製品には2種類あるらしく、Wi-Fiにつないで使う事ができるセットは別売り。

今回のタブレットの最大の目玉は、タブレット面がタッチパネルになっていること。
これは全く知らなかったので、驚いた。
しかし、使っているうちに少々不便に思えることもあるので、
のちほどその辺についてふれていこうと思う。

【はじめに】
まず使用する前に、ワイアレスの準備をするためにバッテリーと受信機をセットします。蓋を開けてそれらをセットします。

ちょっと気になったのがバッテリーの持ち。というのは同じくワコムタブレットのintuos4のワイアレス版を使っているが、これが思いの外バッテリーの持ちが悪く、ほとんどケーブルにつないで使用しているからだ。それよりも筐体が小さいがバッテリーも小さい。1150mAh(intuos4は1800mAh)しかないので少々覚悟がいりそう。intuos4は実作業で4,5時間しか持たなかった。我々の仕事はこんな時間では終わらない事が多いので、これより少ない容量では実作業に使えるのかは疑問。煩わしいケーブルから解放されるのはうれしいが、この辺は考慮して欲しい。

【進化したパネル面と使い勝手】
今回の売りであるタブレットのタッチパネル化だが、便利な面とそうでない面がある。
便利な面というのは言わずもがな、ピンチ、ズーム、スクロール、ローテイトなどがタブレット面で行えること。これはかなり画期的な事ではないかと思った。が、作業しているうちに気づいたのだがこれが意外にも使いづらい、ということがわかった。ワタシが普段作業するのはPhotoshopやAfterEffectsなどのソフト。試しにPhotoshopで作業してみた。タッチパネルもこのソフトとの相性が良く、反応もレスポンス良く使えた。特に便利だったのがローテイト機能。キャンバス画面を回転させて作業する場合手元のパネルで操作できるのは非常にありがたい。ペンの機能などは改めて記述することもないほどのワコムクオリティだ。そしてその後の作業をAfterEffectsにて行うが、ここでもタッチパネルが使えるようだ。しかしながら反応が鈍い。ズームも効くみたいだがPhotoshopに比べて2倍くらいのタッチを加えないと反応がしない。まあこの辺はやはりソフトの相性なのかもしれない。
使いづらいと思ったことはもう一つ。作業するにあたりキーボードの手前にタブレットを置くのがワタシの基本位置なのだが、これでキーボードを使うときにはどうしてもパネル面に手を置く姿勢になる。


その際に指先と腕がパネル面にふれてカーソルが飛んでしまう。特に微妙な作業をしているときにこれが起こると本当に煩わしく感じるし、これが頻発するのだ。そのたびにタッチパネルのON/OFFを繰り返すのだが非常にめんどくさくなって、最終的には常にOFFということになる。この機能はWEBブラウジングなどには便利だが、実作業では使うかと言われれば、NOだ。キーボードによるショートカットの方が早い。もう少しタッチパネルの部位が狭い方が実用的なのでは、と思う。

【付属のソフトについて】
付属のソフトが付いてくるのだが、プロとして仕事をする上にはあまり必要がないので、まだ使用してはいない。が、遊びとしては面白そうな感じもあるので、使用してみるつもり。

【付属のペンについて】
今回のペンは、グリップ部分もラバーになっているので、使いやすい。少々軽いのでもう少し重量があったほうが、ワタシはいいですね。


【ワコムのタブレットについて雑感】
たぶん、ワコムの開発の方はユーザーの意見を取り入れて便利であろうということで付けているとも思うのだが、ワタシやワタシの周りの人間が思うに、タブレットの周りにはボタンを付けて欲しくはない、というよりも全く使用しない者が多い。特にintuos3についていたタッチパッドは本当に邪魔で触っても誤操作をしないようにパーマセルを貼って使用していたほど。純粋にパッドとそのペンという物があれば余計な機能はなくてもいい。

そういったことを踏まえて今回のBamboo Funを触ったのだが、比較的そのへんの邪魔な要素が少なく非常に好感を持った。ただボタンの配置がこのところの横長のボディデザインのため左右にあるのだが、前作のBAMBOOのように上にある方が使いやすい。これはやはり腕で触れて誤作動の要因になるため。本当はボタンなどない方がいい。まあ、あくまでも一使用者の戯れ言かもしれないが。

ちょっと辛口の評価だが実はとても気にいっている。デザインは主観が入るだろうが悪くは無いし、ペンタブレットとしての使い心地は、全くもってすばらしい。バッテリーの持ちはまだ未知数だが、コードさえつなげば充電はできる。サイズはやや大きいが、小さめのものもあるので問題はないだろう。大きい方が画が描きやすいかといえば、ワタシはそうではない。むしろこのサイズの物で十分だ。必要なら拡大して描けばいいだけのこと。持ち歩いて使うには(編集室などには良く持っていく)小さい方がいい。
しばらくはintuos4をしまってこれで行こうと思っている。記事がオープンになったので会社でも使えるし。しばらくは使いながら、気になった点を追記していくつもり。

【ソフトの対応状況】
現状では発売前の物をお借りしているので、どの位の対応が正式にされているのかは未知数だが、とりあえず自分の持っているソフトでの主にタッチパネルの感度を記載してみる。
○Photoshop CS5/一番マッチしているのではないか。感度などほぼ実用に使えるレベル。
○Illustrator CS5/ピンチズームやスワイプなどには対応。しかしやや感度悪し。無理には使わないレベル。
○Premiere CS5/スワイプには対応。ほぼ使えないとみていい。(ピンチズームはソフト的に使用しない)
○3D Studio Max/ピンチズームには対応。でも同じ事以上がマウスでできるのでちょっとアドバンテージがない。
全体を通して右クリック的な事はできるのだが、敢えてタッチパッドで行おう優位性は感じられず、やはりWEBブラウジングなどには便利であるという事以外の感想がない状態。せっかくの新機能なのだが、もう少し使い込んで見ないと、その良さが判らないのが残念。

19人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • cybercatさん

    2011/09/27

    >タブレット面がタッチパネルになっていること。
    >しかし、使っているうちに少々不便に思えることもあるので、
    このあたり詳しくお願いします!!
  • hyoueさん

    2011/10/03

    intuos4からこの方式になったと思うけれども、この本体の脇にペンがさせるというのは実にすばらしいアイデアだと思う。特に移動に際しての便利さは、きっと企画担当者も感じていた事だと思う。

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ほかのユーザーのレビュー

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから