基本構造が同様な後継ケース「SARA3」を購入したので、より詳しい内容になっています。
大半はSARA2にも言える内容で、SARA2とSARA3の相違点も紹介しているのでそちらもご覧いただけると幸いです。
ATXサイズのマザー、ATX電源、3.5インチHDD、5インチ光学を搭載しながらスリムロープロファイルサイズという変態気味なケース。というか私の手持ちケースって変なのばかりだな。
フロントパネルはじめ全体ののデザインはスッキリしていて好印象。CPUサイドの吸気口には取り外し可能なファンフィルターまでついています。縦置き時用のスタンドはツールレスでカチカチと折りたたみ可能。
しかし本体自体の作りは値段相応で、特にサイドパネルの薄さは手持ちケースで最薄。5000円未満の廉価ケースが何台もある我が家で最薄ってのは相当だ。どのくらい薄いかというとサイドパネルを持って仰ぐとベコンベコンいってそのまま曲がった痕が付きそうなレベル。
最近は電源下方配置がトレンドのようだが、コイツの下方配置は「そうせざるを得なかった」感バリバリ。
マザーの幅、電源及び光学ドライブの奥行きはシビアで、「詰め込もうと思えば詰め込める」レベルでとにかくケーブルの取り回しがシビア。まさに詰め込み。
特に電源ユニットの選択で内部の組み立て難易度は大幅に変化するので、このケースの主な用途であろう「余ったパーツによるスリムマシン」を組む際は電源がキモ。
側面(電源で言う底面側)に大きな吸気口があるので底面吸気・ストレート吸気は問いませんが、余ったケーブルを置いておく場所が無いので出来ればプラグイン、もしくは奥行きの小さい電源を選択することが理想。
また電源の排気はフロントパネルによって塞がれ左右の隙間から出るので特に底面吸気の静音電源の場合、空気を押し出しきれずに温度上昇の恐れがある。という訳でストレート排気電源が望ましいのだが、かなりの少数派。
ケース上部には2つの8cmファン(音は静か)が搭載してあり、CPU周りやマザーボードはよく冷える一方、グラフィックボードを挿すとベルリンの壁の如く内部が分断される。
VGAより下の部分はやっぱり熱が篭るし、ロープロファイルの廉価VGAはファンレスも多いので、グラフィックボードを使う場合はM-ATXマザーを使用してのボトムファン併用が吉。
何よりHDD(内部写真で言う右上、光学ドライブの裏)周りは完全に風の流れが無いので温度上昇覚悟。SSDなら問題ないのだが…
以上の点からスリムはスリムらしく低発熱構成に徹するか、高発熱構成なら短時間のライトな使用に留めるのに向いている。長時間稼動のサーバー等の場合、特にストレージ周りを工夫して冷却しないとあっというまにHDDが熱くなる。
何はともあれ、その薄っぺらさによる少スペース性はホンモノなので、ヘタにバラック状態で部品を投げ込んで置くよりもよっぽどきれいに&コンパクトに片付けれたりする。
…と、そんな熱と内部が厳しいケースにデュアルPentiumIII環境をぶち込んだ私です。もちろんそのためにこのケース買ったんですが。拡張カードも挿しまくりでギッチギチ。まさに部品収納庫。
電源ユニットがコブリキ(ゴキブリじゃないよ)なのでそれで助かっていますが、光学ドライブもわざわざ当初使ってたものから、HP製PCから抜き取った奥行きが小さいものに変更したり、極短でマスターのみのラウンドIDEケーブルにしたりとかなり部品選択には悩まされました。
そして無駄に光る8cmファンを4連装備。サイドパネルや背面からは赤と青がミックスされた光が漏れ出します。元のファンは光らないけど静かなので別PCに移植しました。
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購入金額
4,470円
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購入日
2010年11月24日
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購入場所
秋葉Direct
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