これによって長年苦しめられてきたメガネやコンタクトとおさらばできた。
裸眼で星空が見えるって最高!
汗をかいても煩わしいメガネにとらわれずゴシゴシ顔を洗える。
そんな折、周りの友人達が皆大型二輪の免許を所有し、ツーリングしている事に気付く。(なぜそのタイミング?)
しかも時代はもはや教習所で大型二輪(かつての憧れの限定解除!)の免許が取得可能な世界に。
刺激を求め、いざ教習所へ通い始めたはいいものの、寄る年波は残酷だ。
一体、何時間オーバーしたのだろう。。。(一本橋だけが問題だったのだけど)
ともかく無事大型二輪の免許を取得し、晴れてリッターバイクの世界への道が開かれた。
乗るバイク(欲しいバイク)を決めてから免許を取ったわけではなかたので、久々の二輪業界の世界が昔とエラク様変わりしている事、輸入車と国産車の価格差が殆ど無視できるような状態である事、国産は判で押したかの様にインライン4ばかりなのに対し、輸入車の個性的な事、と改めて知ることが多かった。
イマサラ普通の4気筒じゃつまんないでしょ、というのは速攻で決まり。
元々アップライトな姿勢で乗る(腰で乗る)OFF車が好きだったのと、流行り出していたモタードにも興味があったのだけれど、大排気量の軽量モタードは当時まだ市販されておらず、あれか?これか?と探していたら、ヘンテコなデザインのバイクを発見。それがこのムルティである。
(幸か不幸かまだハイパーモタードは発売されていなかった)
バイク乗りなら知らぬ者の居ないDUCATIがこんなバイクを出していたとは知らなかった。
バイクに限った事ではないが、趣味性の高いもの、五感で感じ操作するもの、は試す事が肝心。
ということで、早速試乗。(そもそもこんなヘンテコなバイクの試乗車がある事自体驚いたりもした)
車重の絶対値が決して軽くはない事と、重心が高い事が相乗して、押して歩くような時は正直怖いくらいのものがあるが、跨り走り出してしまえばなんのことはない。至って素直で軽快な動き。
それよりなにより、空冷2バルブのこのLツインの挑発的なこと。
正直言って、日本仕様はキャタと騒音規制のおかげで下のトルクはスカスカだが、4000以上での弾けるような吹き上がりと回転落ちの早さ。ブリッピング時のウルトラ超敏感レスポンスの良さ。俺を乗れるもんなら乗ってみやがれ、とバイクが言っている。だったら乗ってやろうじゃないか。そう決めて購入したのでした。
(はじめは大排気量V型2気筒の極低速から粘りあるトルクを期待し、探していたのだけれど、1000ccもあるくせにコイツは真逆。だけどこの挑発、乗らない訳にはいかなくなったのだった。)
慣らしの期間は実に苦痛だった。なにしろ2500rpm以下からは加速なんかまるでしないのに加え、3000rpm辺りでのクルーズが一番苦手と来てる(それ以下では当然不可能)。
しかし慣らしを終え徐々にTHを開けられるようになって、猛然とダッシュする能力が見えるようになった。
それでいて、ポジションの自由度の高さのおかげもあり、林道の様な細かい切り替えしでも、自由自在に軽快な走りを楽しませてくれる所がいい。
水冷4バルブ1200ccの新型が出たが、カタチはまるで別物。乗ってみても(幸い)乗り換えようという気にはなれなかった。
まだまだコイツの奥は深く、その領域まで御してはいない。
それに二度とこんなヘンテコなデザイン出てこないだろうな、と思うと、手放せない1台なのだ。
-
購入金額
800,000円
-
購入日
2007年09月頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。