今から約50年前、1968年に発売されたOlympusのPEN EE-2というフィルムカメラです。
このPEN EE-2は、現代のデジタル一眼のPENシリーズとは異なり、レンズは固定式になっています。
このカメラは電池を使わない機械式のカメラですが、実はレンズの周りの部分がセレン光電池(太陽光電池みたいなもの)になっていて、周囲の明るさを簡易的に測定しています。
周囲が暗く、撮影しても何もまともに映らないようなシーンでは、シャッターを切ろうとしてもシャッターがおりないようになっています。
このセレン光電池が劣化で動作しなくなっている機体が多いようですが、私の持っている機体はまだ動いてくれています。
(ちなみに、このセレン光電池が壊れても、フィルムのASA値を設定するダイアルを「for Flash」にすれば、撮影自体は可能です。)
最大の特徴は、35mm判のフィルムを、1回の撮影で半コマ分のみ使用するハーフサイズの規格であることです。このカメラで撮った写真のフィルムはこんな風になります。
通常のフィルムカメラでは↑の写真の2コマ分が一枚の写真になるので
PEN EE-2は普通のフィルムカメラの2倍撮影が可能になります。
デジタルカメラのセンサーサイズと同じように、フィルムの使用面積によって画質は変わってきます。
ハーフ版は通常より使用する面積が小さい分、画質は落ちてしまうのですが、L判ぐらいのプリントでは十分な画質です。
L判でプリントする分には、最新の一眼カメラとの違いもかなり少ないと思います。
もともと普及価格帯のカメラだったこともあり、今でも中古の流通量は多いようです。
値段も手ごろ(自分は3000円で買いました)ですし、ちょっと遊びで使ってみるのにはイイと思います。
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購入金額
3,000円
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購入日
2016年04月09日
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購入場所
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