Char、ギタリスト。1955年生まれ。シブいでもない、ワルいでもない、アクが強すぎるわけでも、老成しているのでもない。もちろん悟っているのでもなければ、枯れているのでもない。イイ感じに齢を重ねているカッコイイヤツ。そんな彼の1999年のライブと1998~2000年に出されたシングルを集めたスタジオ盤(一部新録あり)のカップリング盤。このとき彼は44歳のオッサン盛り。でもテクニック、気力、やんちゃさ、すべてにバランスがとれていていい感じのアクトだ。
1枚目はライブだが、あまりメジャーな曲はない。でもいい感じの曲が多い。「Long way to paradise」はブルージーな曲だが、長いソロとCharのスキャットがいい感じだ。ラストの 「Rainbow shoes」は8分を超すインスト曲だが、中間部でのコーラスでCharが客席に声を掛ける。「ハモれるヤツ?」客がノルと「ハモってこい!ハモってこい!」と挑発、大盛り上がりだ(さすがCharのファン、きちんとハモれるとこがスゴい)。盟友ドラムスのJim Copleyも2小節に渡って8分音符の裏をとり続けるようなトリッキーなリズムで盛り上げる。
スタジオアクトになる2枚目はキャッチーな「LET IT BLOW」がまずイイ。コンプレッサーがきちんと効いたエレギのカッティング、COOLなオルガン(ライブでもキーボード弾いてる小島良喜)、そしてリズムがカチッとしたノリだと思ったら元CASIOPEAの神保彰。シンバルワークが素晴らしく、16分音符刻みでスプラッシュとハイハットオープンを複雑に絡み合わせた難しいリズムで盛り上げる。Charのソロは典型的な泣きの展開だが、ライン取りが素晴らしく彼の名ソロの一つと思う。ラストの「Smoky」は新録で、ハンドクラップのリズムマシンなどが入ったり、コーラスが徐々に入ってくるような導入、さらにブラスの新たにおこされたイントロラインがついたりして新鮮みがあるが、例の「ゥチャッチャッチャッ、ゥチャッチャッチャッ」のキメカッティングが始まるとまごう事なき「Smoky」。でもスキャットのコーラスやサックスソロも入ってかなり粋に仕上がっている。
当時オッサン盛りだった彼も現在は56歳(2011年現在)。でも新たなレーベル立ち上げたり、J-POP系のアーティストと共演したり...全然枯れてない。こういう歳の重ねかたってイイね。
【収録曲】
DISK1:WITH
LIVE
1. I'm gonna take this chance ☆
2. Long way to paradise ☆
3. Legal fiction ★
4. 波(Nami) ★
5. Dazed ☆
6. Got no string attached ☆
7. Stand ★
8. Rainbow shoes ★
☆=赤坂BLITZ ★=福岡DRUM LOGOS
DISK2:WITHOUT
STUDIO
1. Touch my love again
2. Dan Dan Dan
3. Back then and now
4. Share the wonder
5. R-1(Route One)
6. Today
7. Let it blow
8. Shinin' you, Shinin' day
9. Smoky(新録)
Char HP
mora winの当アルバムページ[試聴ファイルあり]
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購入金額
3,570円
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購入日
2000年頃
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購入場所
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