本体はつや消しブラック塗装、ファンガードもブラックと、見た目の雰囲気は安っぽさを感じない。
ケーブルは24pin電源ケーブルのみメッシュ処理済みで後はタイラップ止めという最近の廉価電源ではお決まりの処理だ。
マザー補助は4+4の8pin、SATAコネクタは3*2の6個、ペリフェラル4pinが4にFDDコネクタと一般的な用途ならまず不足することの無いコネクタ数。更にPCIexpress用8pin(6+2pin)と6pinを1つづつ備えているので、(容量を気にしなければ)大消費のグラフィックボード環境にも接続可能だ。
動作音に関しては廉価電源としてみれば静かな方。もちろんもっと静かな電源もあるので元が静かなPCだと排気音がきになるかもしれない。…我が家の電源が300~400Wの小容量電源ばかりなせいもあるが。
私の個体は廉価電源の「ハズレ」にありがちなコイル鳴きも無いので積極的に使わせてもらおう。
価格帯が価格帯なだけに、品質に関して過剰な期待をできないが、以前触った某ショップ系BTOPCはこのBULL MAXの認証無し500Wモデルを搭載しており、今でも業務用として数台が元気に動いている。コスト重視のBTO採用だろうが、容量に余裕のある定格動作なら十分なのだろう。
せっかく80PLUS認証があるのだから、消費電力を比較してみることに。今回比較するのは旧型400W電源「サイレントキング5」。
5年前の廉価電源だが、侮れない事に80PLUSスタンダート認証に迫る実測値を叩き出した事もある。使用するPCはXP環境保持の為のサブPCで、i5 655K(4.2GHz OC)にGeForceGT240を搭載。
はい結果ドン。Prime95時は5W程の差がついているが、アイドル時は誤差の範囲で小数点以下の変化しかない。待機電力に関してはErP云々が特に書いてなかったので期待していなかったのだがワットモニターの表示は0Wになっている。
CPUの倍率や細かい構成等で環境がずれているが、参考に以前このサイレントキング5レビュー時に行った計測データがコレ。
サイレントキング5との差を逆算すれば残り2電源との比較もある程度行えるが、少なくともアイドル値に関しては80PLUSスタンダート認証380W電源「Antec EA-380」に逆転を許すことが伺える。Primeの値もほぼEA-380相当になりそうだ。
恐らくこのBULLMAX自体「ギリギリブロンズ認証」程度というのもあるのだろうが、500Wだとアイドル時の消費電力が低すぎて高効率を発揮できるラインを下回ってしまったのが推測できる。
しかしこの4000円クラスの電源に細かい効率を求める人は少ないだろうし、Prime95時は確かにしっかりと高効率を発揮している。
という訳で今回のPCのように、型落ち(というほど今回の655Kは古くないのでCore2初期とか)でメインPCとして使わなくなったPCの電源リプレースに適しているのではないだろうか。使用時間が限られるサブPCにはあまりお金をかけたくない、でも電源が古くなっているしある程度の容量も必要…そんな場面に丁度よさそうだ。
最後に一つ、サイレントキング5と比べると動作時の電源側面の温度が熱かったのだ。正確に確かめた訳ではないが、他の電源と比べても排気が熱いので、電源自体の温度が高い傾向があるかもしれない。通気性の悪い小型ケースでの使用には一応の注意をしておこう。
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購入金額
0円
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購入日
2012年05月頃
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購入場所
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