白と黒の綺麗で格好良いケースです。

デザインに関しては好みが分かれると思いますが、Thermaltakeらしいデザインだと思います。

以前のモデルは非常に大きく、オールアルミで質感が高かったのですが、これはプラスティックが多く使われています。

この価格にする以上、質感の低下は仕方のないことなのかなと思います。

ファンに関しては、サイド、トップ、フロントが20cmなのですが、フロントだけは20mm圧、後は30mm圧になっています。

サイドを除き、一般的な3ピンのファンコネクタで接続されており、上面パネルに搭載されている簡易ファンコン（HiLo2段階）で調節できます。

サイドファンはドア式のため、閉じたときだけ接触するタイプの3ピンになっています。

音量はLoだとそこまで気にならないレベルに収まっていると思いますが、静かというわけではないですね。

Hiにするとかなりゴーっという音がして、結構気になるレベルの騒音です。

そのかわり風量は圧倒的で、冷却を優先したい場合には良いかとおもいます。

前、サイド、上のファンはLEDがついており、これらもこのファンコンからの信号でカラーを変更出来ます。

色は青、緑、赤、3色が回転、3色ローテーション、消灯という感じに変更できます。

しかし、LEDが独立しているわけではないため、LEDのカラー制御信号も3ピンの中に載っているようで、他のマルチカラーファンは制御できないと思います。

サイドファンに関しては、ルーバーがついており、上下に風向きを変更できます。

サイドパネルはボディ下面にスイッチ(ロック解除用)があるので、それを押せばドアが開きます。

また、90度くらいに開いた状態から上に持ち上げると、ドアを取り外しできます。

リアファンは14cmで、底面にも12cmファンなどが増設できるので、一応は正圧設計です。

電源も上向き下向きどちらでも設置出来ます。

各吸気ファンにはフィルターが設置されており、フロントはフロントパネルを外すとワンタッチで取り外しできます。

底面は電源と下ファンが一体になったフィルターが後ろからスライドインで取付されています。

サイドはスロットインタイプのフィルターで簡単に掃除ができます。

拡張性はHDDなどの増設に関してはスロットが5基までしかないため、それ以上積む場合は5インチベイを使う必要があります。

また、スロットがの後ろはリムーバブルタイプのため、コネクタを刺す部分がケースについているのですが、これが曲者です。

ラッチタイプのsataケーブルでは固定できません。それ以上に、ラッチありのケーブルはコネクタ自体が緩く作ってあるため、わずかな振動で抜けかねないのです。

そのため、ラッチ無しのケーブルを必ず使ってください。

マザーまわりは流石の本体サイズゆえに、かなり余裕があり、ケーブルなどを余裕で取り回すことが可能です。

画像は一般的なATXマザー（ASUS P8Z68V）にGTX680のリファレンス（253mm）です。 

裏配線スペースは2cm位はあるでしょうか?結構余裕はあります。

さて、最大の問題というか欠陥、設計ミスだと思われるのが、フロントパネルのオーディオ端子です。

このLevel10GTを使っている人全員に起こっているだろう症状です。

フロントパネルオーディオにノイズが乗ってはいませんか？

これは設計の問題なんです。

まずコレを見てください。

回路などに詳しい方なら問題がすぐに分かるかと思います。

オーディオ端子のGNDがボディに落ちてしまっているのです。

2枚目の基盤右面やや上方にある楕円形のハンダ付けがGNDです。

これが上下を留めている黒いのネジを通じて落ちているようで、サーというホワイトノイズが乗るのです。

ネジが接触しているかによる個体差はあるかもしれませんが、この設計では起こりやすいのは間違いありません。

なので、基盤パターンをカットすることで対策をしました。

やり方としては、カッターなどで基盤を削るようにしてパターンをカットしています。

カットは適当でも問題ありません。

上下二箇所をカットすることで、GNDは独立したオーディオラインのGNDに落ちるようになります。

9ピンあるうちの5番目（中央）にパターンが行っているのが確認できます。

これを行うことで、HDDのシークノイズなどを拾わなくなると思います。

サウンドカード自体に発生しているノイズは乗るかもしれませんが、、、ｗ

総評

良い点

・冷却性能が高い

・大きさゆえに作業しやすい

・BMWデザインゆえのカッコよさ

・本体の重厚感

悪い点

・細部の設計、作りの甘さ

・音がダダ漏れ

・大きさ（利点でもある）

価格さえ目をつぶれるならアリだとおもいます。