型名の通り、チップセットにAMD785Gを搭載しています(;=゚ω゚)=333
【メーカー/型番】BIOSTAR / TA785GE 128MB
【チップセット】AMD 785G / SB710
【Socket/Slot】SocketAM2+
【対応CPU】~PhenomⅡX6-1100T(~125Wまで)
【メモリスロット】DDR2×4
【拡張スロット】PCI-E(×16)×1、PCI×2
【主なオンボードデバイス】VGA(D-SUB,DVI-D)、S-ATA×6、GigabitLAN、6chサウンド
【フォームファクタ】M-ATX
【リリース時期】2009年8月
【発売時の記事】
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090808/ni_c...
AMD785Gは、内蔵VGAとして初めてDirectX10.1に対応したRADEON HD4200が搭載されています。世代としては、AMD780Gや790GXより新しく、UVD2をサポートし、GPGPUのATIStreamにも対応しています(;=゚ω゚)=333
また、型番に記載されている通り、専用のVRAM(Side-port memory)を128MB搭載しています。これにより、メインメモリのみシェアしている場合に比べ、パフォーマンスが数%アップしています(*´д`*)
拡張性もM-ATXにしては高いですが、PCI-E×1に対応していないのが残念なところです。BIOSTARにしては対応CPUも多く、BIOSの更新で、PhenomⅡX6を使用することができます(゚ω゚)
【入手経緯】
このボードはジャンク屋で500円で購入しました。
裸のまま、ワゴンにぶち込まれて売られており、コネクタに燃えて焦げた跡がある為、誰にも買われずに残っていた悲運なやつです・゚・(つД`)・゚・ 動作確認をするにも怖いですし、そもそも、コネクタが溶けて変形しているので挿し込めません。
【考察】
CPUに電源を供給する、4pinの田型コネクタの中の1つのピンが燃えたようです。
他の部分はかなり綺麗で、あまり使われていないようです。
このコネクタが燃える原因を考えてみましょう(゚ω゚)
これを考えないと、修理して電源を入れた途端、同じ運命をたどる可能性があります(^^;
①固体コンデンサの故障
固体コンデンサが故障すると、大抵はショート(低抵抗)状態になります。ただ、CPU電源のように大電流が流れるときは、コンデンサ自体が破裂して粉を吹いたり、発熱による外観変化があると考えられるので、これが原因とは考えにくい。
②FETの故障
FETが故障すると、ドレイン-ソース間がショートになることが多いです。短時間で故障した場合は外観の変化も無いので厄介です。ただ、テスターでドレイン-ソース間をチェックしてやれば、大抵は故障かどうか判断できます。今回の場合はショート状態になっていないので、これが原因でも無さそうです。
また、①②の故障だとショートモードなので、普通はPC電源の過電流保護回路が動作するはずなので、コネクタが焼損するとは考えにくいです。
③コネクタの接触抵抗による故障
コネクタには必ず、接触抵抗があります。形の悪く接触し難いコネクタや、錆びたコネクタを使うと接触抵抗が大きくなります。接触抵抗が大きいと、電流を流したときに熱が発生し発火する場合もあります。 (家庭用のコンセントで火災が発生する要因の一つです。コネクタの半挿しは止めましょう)
コネクタの「1つのピン」だけが焼損していることから③の確立が一番高いです(;=゚ω゚)=333
単に過電流なら、コネクタの+と-の最低2箇所が同じように焼損するはずです。
この場合、コネクタを交換するだけで治る可能性が高いです。
っということは、前のオーナーの方が、このコネクタを半挿しで使っていた可能性が高いですね(^^;
【修理】
田型コネクタを要らないジャンクマザーから抜き取り、交換するだけです。
大電流が流れる部分なので、ベタパターンになっており、はんだごてを当てても熱が吸われなかなかはんだが溶けません。強力な75Wのはんだごてを2つ使用して付け替えました(´Д`;)
【動作確認】
動作確認は、故障しても良いパーツを使用します。(2次不良で巻き添え死する可能性があります) いつもどおり、Sempron3200+、DDR2-512MBを使用し、ドライバの先で電源をON!
Σ(゚д゚lll)うわっ!火が! っと思ったら、マザーに赤色のLEDがいっぱい付いていました・・・
本気で焦りました(^^;
そして・・・
背景の「超」の漢字が、やたらカッコいいですw
その後、電圧関係をチェックしましたが、問題ありませんでした。
っという訳で、今回の修理は成功ですワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
785Gマザーは持っていなかったので、嬉しいですねw
みなさんもコネクタは(自作PCに限らず)キッチリ差し込みましょう。
↓外した、焼損コネクタです(^^;
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購入金額
500円
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購入日
2011年07月30日
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購入場所
大阪日本橋のジャンク屋
ガトーさん
2011/08/02
和屋さん
2011/08/02
おそらくVRM周りの故障で、CPUを巻き込んで壊れたマザーなので手を出したくないw
ふっけんさん
2011/08/02
ありがとうございます!
ジャンクを修理することが、たまにあるので、こういう履歴を残そうかなと思っていますw
和屋さん
電源が全く入らないのは怖いですね(^^;
修理しやすいのは、電源を入れて一瞬で落ちるものですw
あと、生け贄パーツが高価なプラットフォームだと顕著しますねw
退会したユーザーさん
2011/08/02
そして祝完動!
これ動いてヨカッタですね。
昔、MBの粗悪コンデンサが盛大に噴いて、はんだで付け替えしました。
こういう作業作業するとMBに愛情が沸きますよね。
ふっけんさん
2011/08/02
ありがとうございます!
Socket478やSocketAの頃は、粗悪コンデンサが多かったですね(^^;
確かに修理したりすると、ダメな子が可愛いという感じで愛着が沸きますw
かるびさん
2011/08/03
しかし焼損したマザーなんて、いったいどうやって店に流通したんでしょうかw
ふっけんさん
2011/08/03
コメントありがとうございます。
通常は、このようなコネクタはフックがついているので
緩むことはないのですが・・・ちゃんと差込んでなかったのかも知れませんね(^^;
ジャンク屋に並ぶのは、
PC故障→ショップで修理→交換して外した物を放流・・・なのかも。
関係者ではないのでわかりませんがw
かじじさん
2011/08/03
実験用sempronに敬礼
しかしLFB付きってやっぱりロマンがありますよね。
ふっけんさん
2011/08/03
電子工作好きなら修理も楽しめますw
Sempronはたくさんあるので、死んでも・・・
っという感じなのですが、一回も死なない強い子です(^^;
LFBはちょっとお得感がありますね。
実際、メインメモリの少ない環境だとありがたいですw
kenさん
2011/08/03
考察通り、コネクタ交換だけで動作して良かったですね。
これで500円なら、安い買い物ですね。
ふっけんさん
2011/08/03
修理後の電源投入が怖いので、
考察とショートのチェックは念入りに行います。
一度、ケースにショートしてマザーから出火したことがありますので(^^;
このマザーは500円なのはかなりお買い得だったと思います♪
(まあ、結果論ですがw)
ネイエフさん
2011/08/04
本当すばらしい技術…
しかし起動させて火を噴いたりしたら焦りますね(汗
ふっけんさん
2011/08/04
修理に発火はつきものですw
特に電源が絡むと、恐怖倍増ですね(^^;