日記にも書いたが、先週から全国に渡って大きな地震が観測され、3.11以降地盤が不安定な感が否めない。
本ボードには、この状況で少し役に立つ機能が実装されている。
これについては後半で書かせて頂く。
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このボードがなぜ変わり種かというと、これまで紹介したボードはネイティブなプログラムを作成して実行するのに対し、今回のボードは予めプログラムが動作している状態にスクリプト言語で指示する形になっているからだ。
ネイティブとはそのマイコンが直接理解できるプログラムのことであり、スクリプトのようにプログラム文を一回ずつ解釈して動く必要がないため高速で、マイコンの性能を全開まで引き出すことができる。
ただし、スクリプト言語は比較的簡素で、デバイスを扱いやすいようにしたプログラムインターフェースが準備されているため簡単に開発することができる。プログラムを体験するのにも良い。
補足になるが、本ボードでも予め動作しているプログラムを置き換える形で、ネイティブプログラム開発は可能である。
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では、冒頭で紹介した機能だが、このボードに搭載されている加速度センサーを使う。
加速度センサーとは、その物がどの方向に動いたかを検出するセンサーである。
F1 中継などでどの方向にGがかかっているかが表示さてれいたりするが、そういった用途にも使われる。
ゲーム機のコントローラやスマートフォンにも搭載されはじめたため知っている人もいるかもしれない。
では、これを絶対に動かない物に固定したらどうだろう?
建物の基礎に固定したらセンサーは何も反応しないのだろうか?
気づいたとは思うが、建物であってもその乗っている物、つまり地面が動いてしまえば、センサーは反応する。
こうして本ボードを使って地震計を作ることができるのだ。
すでにこのボードを使った地震計測のプロジェクトがあり、興味深いデータもある。
一台では計測しかできないが、全国各地に配置されれば、予測もできるようになるのではないだろうか?
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対象は興味を持った人になるが、トータル的にみると、マイコンのプログラミングを体験してみたい人向けと思われる。
搭載されたスクリプトが高機能なため、精密な時間を要する動作でなければ、実用動作にも耐え得ると思う。
残念なのは、前述のネイティブでのプログラム開発が一枚ではできず、同じ雑誌を2冊買うなど、別途書き換え手段を準備しなければならないということだ。
また、追加購入の部品が高く、お試しで買うというレベルではない。
せっかく面白いボードなのだから、もっと敷居を下げて欲しいものである。
どうも協賛販売店がそこで儲けている感じして、私としては時々納得行かない時がある。
ただ、最近の基盤付録の中では値段が安いため、購入する人を募って何枚かまとめて購入すると良いかもしれない。
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購入金額
1,980円
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購入日
不明
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購入場所
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