佐藤竹善。伝説のグループ
Sing Like Talkingのボーカリスト。Sing Like Talkingの活動が一時中断していた2000年代を中心に出されたカバーアルバムが"CORNERSTONES"。その第4集がこの"ウタヂカラ"。いままでTAKE6やChar、Skoop On Somebodyなど他のアーティストを招いてコラボレーションすることで、楽曲にイノチを吹き込んできたが、本作では"ウタヂカラ"の名の通り、力のある歌を佐藤竹善がひとりで歌う。
1曲目はチャゲ&飛鳥の名曲「万里の河」。マンドリンやエスニックなパーカッションがフューチャーされたこの曲は佐藤竹善のウマイボーカルが堪能できる。エスニックなのにファンキー。
「初恋」は村下孝蔵のヒット曲。元曲は代表的なフォーク~ニューミュージック系の曲でさわやかな印象のアレンジ。これを佐藤がやるとスゲーファンキィ。ライナーにも書かれているがSteely Dan的アプローチで非常に小粋なファンクになっている。松原正樹のギターソロと佐橋佳幸のフェイズギターによるオブリがちょ~カッチョイイ!
テレビドラマ「白線流し」の挿入歌にも取り上げられた「ロビンソン」はスピッツの曲だが、激変のアレンジ。アコーディオンとピアノ、ウッドベースなどで少しアコースティックで粋に始まったこの曲はサビのあたりからゴスペルチックなコーラスが加わる。佐藤真吾のピアノソロはジャジィでこのあたりからよりクロく、ソウルフルになってくるコーラスとの掛け合いが素晴らしい(MORAの試聴ファイルではここまで入っていないのは残念!)。
「「いちご白書」をもう一度」は「ロビンソン」同様、ハミングキッチンの眞中やすが手がける曲だがこれも壊れてます。バンジョーとちょっとホンキィトンクなピアノが、クラリネットの切ない旋律が、場末のサーカス?夕暮れのちんどん屋?というような哀愁あふれるイメージの大胆なアレンジ。
ラストの「少年時代」は塩谷哲のピアノのバックのみで佐藤竹善が歌う。塩谷はここではテクニックの爪を隠して非常に優しいピアノで伴奏に徹している。ユニット"SALT&SUGAR"でも活動するふたりが息の合った演奏でブレイクの歌い出し、曲の緩急がぴったり!
力ある歌達が佐藤竹善のボーカルと優れたアレンジでさらに輝き出す、そんな作品です。
【収録曲】()内オリジナルアーティスト
1. 万里の河 (チャゲ&飛鳥)
2. サヨナラ (GAO)
3. 初恋 (村下孝蔵)
4. 真夏の果実 (サザンオールスターズ)
5. 雨の物語 (イルカ)
6. 桜坂 (福山雅治)
7. ロビンソン (スピッツ)
8. そして僕は途方に暮れる (大沢誉志幸)
9. 俺たちの旅 (中村雅俊)
10 .「いちご白書」をもう一度 (バンバン)
11. 少年時代 (井上陽水)[初回版のみのボーナストラック/SALT&SUGAR名義]
moraの該当アルバムのページ[11を除く試聴ファイルあり]
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購入金額
1,000円
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購入日
2011年02月頃
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購入場所
Joshin
はにゃさん
2011/07/16
竹善さんのVoでこの曲!いいですねぇ!
Sing Like Talking のアルバムも登録しておこう。
cybercatさん
2011/07/16
一部の曲のアレンジは原曲が判らないほど崩れていますが、さすが佐藤竹善、どんなにバックが崩していても旋律をハズしてないです。
実は購入店の在庫一掃ワゴンセールで遭遇し、安価に捕獲できましたが、定価で買っても全然悔いがないいいアルバムですよ!
北のラブリエさん
2011/07/16
このアルバムも持っていますが非常に高いところでバランスが取れていて、見事としか。
小田和正に「なんでぼくら売れないんでしょう?」と聞いたら、「色々こりすぎなんだよ」といわれたとかなんとかw
kazさん
2011/07/17
このアルバム知りませんでした。
全部名曲!絶対買う!
全部知ってるっていうか、全部歌えます。(笑)
cybercatさん
2011/07/17
北のラブリエさんもコメントいただけるジャンルを考えると趣味広いですねぇ。
>小田和正に「なんでぼくら売れないんでしょう?」と聞いたら、「色々こりすぎなんだよ」といわれたとかなんとかw
こりすぎ....それはそうかもw
私みたいに音楽やってた人間からすれば、「この原曲からこのアレンジ、この解釈は!」っていうのは感心・感動の対象なんですが、一般的には...。「「いちご白書」をもう一度」なんかは原曲のイメージが強いと受け入れられないかもしれませんね。
cybercatさん
2011/07/17
>全部名曲!絶対買う!
またIYHスイッチを押してしまいましたね(^^ゞ
...私のページ訪れるのは危険だったりして...orz