"AIRPLY"奇跡のバンド。キーボードのDavid FosterとギターのJay GraydonにボーカルのTommy Funderburkからなるユニット(Tommyはミュージシャンとしてではなくてメンバーとしてクレジットされているが、なぜジャケットに写っていないのだろう?)。David FosterとJay Graydon、いずれもプロデューサーとしても名をなしていたふたりが作った王道AOR。
参加ミュージシャンも「ザAOR」で、後のTOTOからドラムスのJeff Porcaro、ベースのDavid Hungate、ギターSteve Lukather、キーボードSteve Porcaro。ドラムスはMike Bairdも担当したし、ChicagoのBill Champlinがコーラス、ギターのRay Parker Jr.、シンセサイザーにPete Robinsonなどと黄金メンツ。
1曲目の「Stranded」はコーラスのみのイントロから、リズムがインしてキメのようなリズムパターンが続く中、構築・計算されたコーラスが積み重ねられていく。サビは高域を生かしたハモリがロック!TOTOの初期に大きな影響を与えたことがありありと判る。「Nothin' You Can Do About It」はブラスロックとも言える曲で、Chicagoのイメージがある。ただ曲の作りは遙かに凝っていて、調が不安定なトリッキーなもの。
そしてシングルカットもされた「She Waits for Me」...。サビのラインとコーラス、それに絡むギターのオブリ、クサいほど完成された王道AOR。ラス前の最終サビにつづく前にフェイク気味に入っていくところなんか....
全10曲すべてが、シングルカットできそうなクオリティとキャッチーさ。捨て曲なしとはまさにこの盤のためにある言葉。このグループAIRPLAYはふたりも大物プロデューサーが絡んだ企画バンド的意味合いが強く、この一枚しかリリースしていないが、この一枚の存在感はものすごい。この一瞬の邂逅はまさにスーパーノヴァ級の爆発となった。
一度は聴いていただきたい、音楽史上に残る名盤です。
【収録曲】
1. Stranded
2. Cryin' All Night
3. It Will Be Alright
4. Nothin' You Can Do About It (貴方には何も出来ない)
5. Should We Carry On
6. Leave Me Alone
7. Sweet Body
8. Bix
9. She Waits for Me (彼女はウェイト・フォー・ミー)
10. After the Love Is Gone
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購入金額
3,200円
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購入日
1986年頃
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購入場所
kenさん
2011/07/15
少し前に、デジタルリマスター版のSHM-CDが、再版されたんですよね。
ご存知でした?
ちなみに私は、デビッド・フォスターの曲が好きですね。
cybercatさん
2011/07/15
>私も同じ物を、持っています。
厳密には同じものではないかもしれません。
私のCDはかなり古いものが多く、Amazonにつなげる先がない場合があります(また、ある場合でも複数同内容のCDがあり、一部には試聴ファイルがある場合、自分の持つバージョンと違っても積極的に試聴ファイルがあるものに繋ぎますので)。私の持っているのは定価3200円の1986年版です。
>少し前に、デジタルリマスター版のSHM-CDが、再版されたんですよね。
リマスターで音が劇的に良くなるのもありますから興味があります!
情報ありがとうございました!