"Scorpions"。あのMichael Schenkerの実兄Rudolf Schenkerが在籍するバンド。当初兄弟でツインギターバンドであったが、その後メンバー変遷でリードギターがUlrich Rothに交代。Ulrichはオリジナルアルバムとしては4作に参加したが、なじんだ頃の参加3枚目のアルバムがこの"Virgin Killer"。
誤解を恐れず言うなら、Scorpionsはかなり「歌謡曲」っぽい。これはほめ言葉。定石通りの展開、覚えやすいメロ、特にバラードは日本人の心の琴線に触れる節回しでスケールが大きくドラマチック。特に初期にこの傾向が強い。
このアルバムもキャッチーな「Pictured Life」で幕を開ける。Ulrichもオブリガードでは結構難しい速弾きをやっているのだが、メロディーの明快さで非常に覚えやすい。続く「Catch Your Train」もイントロのギターはかなり高度なのだが、典型的なロックスタイルでサビのメロの覚えやすさが敷居を低くしている。ラストの「Yellow Raven」はベースのラインから始まる「ど」バラードでハモりのツインギターが泣かせる。Scorpionsはドイツのバンドであるからか、明るい曲をやってもどこか陰があり空に突き抜けるアメリカンロックとは違っているが、こういう短調のバラードでは様式美的な荘厳な暗さで実に日本人好み。
このアルバムは
と同様、音楽サークルでの合宿課題曲だった。でも買うのはずかしかったなぁ。他のCDの下にしてレジ持って行った記憶あり。つ~のもこれ、元題の"Virgin Killer"にちなんで衝撃的なジャケット。前回ご紹介した
は暴行された女性が書かれたジャケットが初期ジャケットで、それが発禁を喰らったが、これは少女の裸体の上を股間からヒビが走るというモノ。欧米では発売後日を置かず発禁となり、メンバーの写真とすり替えられたが、当時日本はおおらかでまだオリジナルジャケットだった。楽曲とは別に、このジャケットで話題を呼んだのは彼らにとって幸せだったのか、不幸だったのか...
日本でも最近はうるさくなり、欧米同様拳を突き上げたメンバー写真(Amazonの絵)に差し替えられているが、5曲目「Virgin Killer」の彼らとしては実験的な破壊的な曲想には、オリジナルジャケットの方がイメージすんなりくるのだが...
芸術か、犯罪か...それが問題だ。
【収録曲】
1. Pictured Life
2. Catch Your Train
3. In Your Park
4. Backstage Queen
5. Virgin Killer
6. Hell Cat
7. Crying Days
8. Polar Nights
9. Yellow Raven
The Scorpions Official Website
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購入金額
2,060円
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購入日
1989年頃
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購入場所
退会したユーザーさん
2011/07/14
まあ、これも持っていませんけれど
ケネディ弟暗殺の発禁ものならあります
cybercatさん
2011/07/14
!((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
そんときゃ裏がえせば...←姑息
下小川さん
2011/07/14
(最初隠してないの間違って上げちゃったんで一度コメント削除しましたスミマセン)
親のもの&レコードなので楽曲自体は私聞いたことないんでコメントしていいものか迷いましたがせっかくなんで…こちらの記事読んだら聞きたくなりましたがレコードプレーヤーが動くのかどうか。そもそも親は今これをどこに保存しているのやら…
cybercatさん
2011/07/14
>レコードなんででかいです。片付けの時に出てきてあまりのインパクトから咄嗟に撮った写真です。
たしかに30cm四方だとスゴイ迫力ですね!
>親のもの&レコードなので楽曲自体は私聞いたことないんでコメントしていいものか迷いましたがせっかくなんで…
イエイエありがとうございます!
もう35年前(!)のものなので、音作りや録音は古さを隠せませんが、曲自体はなじみやすくて上質なものです。機会があればぜひ!
北のラブリエさん
2011/07/14
ウリが歌うのもご愛嬌ということでw
YellowRavenはどすんときますな。
cybercatさん
2011/07/14
>ウリが歌うのもご愛嬌ということでw
「仙人」風の見かけによらず(それとも見かけ通りか?)結構線の細い声ですよね。