楽器店で単品で叩いたときは良い音だったが、他と混ぜてみると音色が違っていたとか、使用目的が限定されるような音色でその後同シリーズに手を出さなかったとか...そんな現在使っていないはみ出しシンバルをご紹介します。
SABIAN。コンテンポラリーシンバルはほとんどは前回までご紹介したZildjianの流れを汲むものだが、これもそう。もともとトルコ発祥のZildjianだがアメリカに渡ったAvedis Zildjianが興した会社がいまのZildjian社の核となっている。これに対してZildjian一族でトルコに残ったグループが続けていたハンドハンマードの製法のシンバルはK Zildjianブランドになり、後にAvedis Zildjianが興した会社に合併されてカナダ工場に吸収された。そのカナダ工場がアメリカ本土工場に再吸収されるに当たって、カナダの地に残ったグループが起こしたのがSABIAN。従ってどちらかというとK Zildjianの流れを汲むグループの会社である。
そんなSABIANのラインアップで根幹をなすのはマシンハンマードのAA(Aジルシリーズ相当)と 伝統のハンドハンマードシリーズのHH。
今回ご紹介するのは8インチと小径のHHシリーズのスプラッシュ。
永く
こいつと組み合わせて使ってました。
同じ8インチながら、ハンドハンマード独特の落ち着いた倍音。
「チィィィィィィィィィィイイ」と超高音に抜けるAジルに比べ、「くコゥぅぅ」とやや低めで中域が充実したショートアクセント。
スプラッシュ連打時には音色が異なり幅が出た。
ただ。
倍音の多いAジルに比べると若干地味で負けちゃうんだよね。抜けも及ばないし。
そんで、8インチのと同じAジルの
こいつを入手した際、セットからハズした。
Aジルとの8インチコンビでよくステージにも連れて行ってたので、シンバルスタンドが倒れたときの名誉の負傷もあり、万一割れたりするともったいなくもあったので。
単品の音は今でもスキなんですよ。他シンバルとの組み合わせの問題で。
カホンなどと組み合わせてアコースティックなセットで使ってあげたい、大人のシンバルです。
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購入金額
15,000円
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購入日
1988年頃
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購入場所
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