レビューメディア「ジグソー」

通常運用もオーバークロックもソツなくこなす万能マザー

サンディーで遊ぶ用に、そこそこ安くて信頼性の高いASUSのミドルエンドマザーのこいつを購入しましたのでレビューしてみたいと思います。


[ PC構成 ]
CPU :Intel Core i7-2600K
CPUクーラー :TrueBlack 120
マザーボード :ASUS P8P67 EVO REV3.0
メモリー :PQI DD31333-4G2D
VGA :GF PGT520-LP
SSD :Crucial RealSSD C300 64GB
電源 :玄人志向 KRPW-P630W/85+
OS :Windows 7 Enterprise SP1 64bit
ケース :CoolerMaster Test Bench V1.0


とりあえず、秋葉特価で20000円で売られていた本製品を購入。
スペックについても基本のツボは抑えてあり、非常に好印象です。

製品コンセプトは、スタンダードクラスの「P8P67」とハイエンドの「P8P67 DELUX」の中間。
どちらかというとP8P67にSLIとCrossFireXがついた感じの製品です。


★組み立て~各部について
・CPUソケット
CPUソケットは、「LOTES製」でした。
FOXCONN製と違いちょうどいい”遊び具合”でCPUを取り付ける際にもストレスなく設置可能でした。

噂ですが、どうやらFOXCONN製とLOTES製のソケットがまざっているようです。
FOXCONNのソケットは、結構遊び具合がきつめのものが多く、取り付ける際にギシギシと音がするくらいでソ ケットピンが折れたりしないかちょっと心配になるものが多いです。


・CPUとメモリのクリアランス
CPUとメモリのクリアランスにゆとりは殆どありません。
大型のCPUクーラーを取り付けた際にFANとメモリスロットの2番にかぶさるので、大型のヒートシンクつきメモリを搭載する場合は、スロットの3番に干渉します。

通常の背丈のメモリーをさす場合は問題ありません。


・CPUクーラーの取り付け
およそ標準的なリテンションキットと言える「LGA1156 Bolt-Thru-kit」を使用しThermallightのTrueBlack120
を取り付けしました。

リテンション部分がマザー設置のヒートシンクに干渉することもなく、問題なくスムーズに取り付け可能でした。

・SATAソケット
SATAS3.0のソケットが4スロットあり、それぞれ「Intel P67×2、Marvell 88SE9120×2」となっています。
とりあえず今回は、「Intel P67×2」側にC300を取り付けてインストール開始しました。

これもまた、何の問題もなく、スムーズにOSのインストールが完了。
SSDの速度も申し分ない速度が出ています。

Seq Speed
Read:356.4MB/s
Write:70.64MB/s


およそスペック通りの実測値が出ているかと思います。
Marvell製のスロットからよりは、速度が出ていますね。


・PCIExpress
本製品は、PCI Express 2.0 x16は、3つありますが、レーン数は8/8/4か16/0/4となります。
とりあえず、SLIやCrossFireXができるのはありがたいです。

・EPUスイッチ
本製品の特徴のひとつであるマザーボード上に設置された電力管理制御チップのON/OFFを切り替えるスイッチです。デフォルトでは、OFFになっています。

・TPUスイッチ
オーバークロックを最適化するための制御チップのON/OFFを切り替えるスイッチです。
ONにすると自動的にオーバークロックの最適な値を出してくれます。

・MemOK!スイッチ
なんと、メモリの相性問題を解決するスイッチを基板上に設置しています


★メモリについて
メモリについてですが、以下の製品で検証してみました。
・PQI DD31333-4G2D 2枚
およそ標準的でコスパにすぐれるメモリだと思います。
相性問題などなく、非常に安定しています。


・DOMINATOR GT CMT6GX3M3A2000C8 2枚
ELPEEDAチップであるこちらのメモリも得に問題はなく安定しています。

・F3-16000CL6T-6GBPID
PSCチップであるこのメモリーもとくに相性などの問題はありませんでした。

メモリの相性が厳しいといわれるSandyblidgですが、本マザではそのような相性は見られませんでした。

★消費電力
・電源OFF時 待機消費電力
0Watt


・アイドル時
57Watt

・負荷時(Prime95実行時)
144Watt


・EPU ON時(最大省電力) アイドル
57Watt


・EPU ON時(最大省電力) 高負荷時(Prime95実行時)
90Watt


※EPU ON時にて最大省電力設定にするとクロックが上昇しないため、負荷時に消費電力があがりません。
つまり、ターボブーストをオフにしている状態ということですね。
そのため消費電力が90Wattに収まっています。

ようするに”自動ダウンクロックモード”ですね。

普段ネットみるとかだけなら、かなりエコに貢献できるモードだと言えます。



★まとめ
消費電力についてですが、SandyBlidgeの省電力性も高く、マザーボードも省電力性能を底上げする機能を搭載しているので、普段使いでは、「最大省電力モード」、負荷の高い作業時には「ハイパフォーマンスモード」と切り替えることで、電力の無駄を省くことができるかと思います。

SandyであればチップセットはCPU側についているので、マザーボードの方では、オーバークロックやその他の設定でそれほど他社と差を出しにくい状態になっているので、この製品についている各機能は、面白いと思いました。

マザーボード上で省電力切り替え、自動オーバークロック制御などが行えるのは本当に便利だし、今後のマザーのスタンダードとなっていく機能のひとつと言えるかと思います。

オーバークロックについては、1.54V@5.0GHzで数時間駆動させても、問題なく動いてくれるので、耐久性についても問題ないと言えます。
  • 購入金額

    21,000円

  • 購入日

    2011年07月26日

  • 購入場所

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