製品は、Gigabyte GA-Z68X-UD7-B3で、GigabyteのIntel Z68チップセット搭載製品で、ハイエンドとなる製品です。
このマザーボードは、Z68チップセットを搭載しておりますが、ハイエンド製品ということで、オンボードVGA出力はございません。
よって、GA-P67A-UD7-B3との機能的な違いは、現状では、SATA3.0が6ポート、USB3.0が10ポート、Z68チップセットでのみサポートとなるIntel Smart Response Technology(SSDキャッシング)をサポートしていることと、Gigabyte Touch BIOSをサポートしていることだけですね。
ってことで、今回は、このZ68マザー特有の2つの機能についてレビューしていこうと思います。
いろんな憶測の中にBCLKによるオーバークロックが可能になるらしいとの情報もありましたが、全くそんなことはございません。
今回、用意して頂いたマザーボードで、BCLKを弄ってみましたが、私の構成では、104.7がOS起動できる限界でした。
P67チップセット搭載マザーボードでも、この辺りまでは動作できるものがほとんどだと思います。
Z68チップセットおよびH67チップセットでサポートされるLucid Virtuについても、本製品では、オンボードVGA出力が搭載されていない為、非対応です。
Touch BIOSについては、Windows上でBIOS設定が可能になるユーティリティで、BIOSの設定項目をそのままWindows上に持ってきたって感じのものです。
設定は可能になりますが、設定を反映させるには、再起動が必要になります。
って、「再起動が必要なんだったら、BIOSで設定すればいいだけじゃないの?」って声も聞こえてきそうですが、全くその通りです。
他メーカーがUEFI搭載で、マウス操作もできるインターフェースを用意した事による「対抗策?」みたいなものじゃないか?と思います。
実際に使ってみて、操作感は、MSIのクリックBIOSよりも反応がいい。
そりゃあ、Windows上でアプリケーションとして動かしているので、あたりまえですね。
結局、GigabyteのオーバークロックユーティリティであるEasy Tuneの拡張版みたいなもので、再起動しないと反映されない設定ツールですね。
はっきり言って、何がしたいのか分かりません。
Touch BIOS
まあ、この辺見てもらえれば、十分かと。
となると、残るは、Intel Smart Response Technology(以下、SRT)だけが、実質的な追加機能となりますが、素直な意見としては、そんなに快適にはなりません。
まあ、BIOSの出来次第で改善されるかどうかは分かりませんが、SRTを設定して、再起動すると、OSが起動できなくなります。
Ctrl+iでRAID BIOSに入り、SSDキャッシング機能を、一旦無効化しないと、OSが見付からなくなります。
結局、OSが起動してから、再度、設定することになるので、OSの起動速度は速くならないし、設定するのも面倒で、ベンチマークだけ採ったら、使う気にはならない機能でした。
オーバークロックに関しても、設定はそこまで詰めてはいませんが、触った感じとしては、P67チップセット搭載マザーと変わらないです。
ただ、設定ミスしても、BIOSがバックアップBIOSから書き戻されることはなくなったようで、安定感は向上したように感じます。
とりあえず、SRT設定してみたので、結果だけ。
今回用いたSSDは、小容量で、安価なOCZ Onyx 32GBとIntel X25V 40GBです。
Web上に流出している情報では、高速なSSDを使うことで、より高速に読み書きできるようになるとのことですが、小容量で高速な高価格のSSDを使うなら、初めから、そこそこの容量のSSDでいいじゃないの?って思います。
ですので、個人的意見としては、今まで使ってて、容量的に厳しくなってきた、小容量の過去の遺物的なSSDの使い道と考えました。
そうそう、結果ですね。
SSDのほかに、システム用としたHDDがWD1002FAEXです。
一応、小容量な普段システム用に使ってるST3808110ASでもやりかけたのですが、遅過ぎる為、断念しました。
今時、こんな小容量なHDD使う人も少ないと思うので、省略します。
今回用いたベンチマークツールとしては、Crystal Disk Mark Nano Pico Editionです。
まず、WD1002FAEXのみの場合ですが、
Onyx 32GBのみの場合。
Onyx32GBで高速化設定してみました。
なんとも微妙な結果になってしまいました。
X25V 40GBで高速化してみました。
微妙ではありますが、安定型って感じでしょうか?
このような感じで、価格的にも手頃になってきた製品を使ってみました。
総評として、P67チップセット搭載マザーボードからのアップグレードには、かなり微妙です。
オンボードVGA出力のあるZ68チップセット搭載マザーボードは使っていないので、どうだか分かりませんが、既に、6シリーズチップセット搭載マザーボードを使っている場合、買い換える程の物では無さそうです。
おそらく、各社ハイエンド製品には、オンボードVGA出力を省略して、オーバークロック向けの製品を投入してくると思われます。
5/12 追記。
久しぶりにVGAカードを2枚刺してみました。
以前使ってた、GA-P55A-UD7やUD6も同じなんですが、相変わらずスロット間が狭いです。
カードが重みのせいか、先端部分が若干下がってきているようで、PowerColorのカードの方を上に刺すと、ASUSのカードが刺さらない。
これと
これですね。
画像を貼ろうと思ったら、アルバムが限界に達してしまいました。
GIGABYTEのハイエンドマザーって、何時ものことながら、PCIEx16の間隔が狭過ぎるんですよねえ。
で、結局2枚刺しの時は、x8スロット使うのが、一番使い易いんですよね。
これ、逆にして、上からx8 x16 x8 x16にしてくれると、2枚刺しの際に、x16スロット使っても、カード間に1スロット分の空きができて、x16+x16で動作できて、一番いいと思うんですけどねえ。
まあ、x16+x16で使っても、x8+x8でも、ベンチスコアが変わらないから、x8スロット2本でもいいんだけど、気分的にx16+x16で動作させたいんですよねえ。
ええ加減、この辺を何とかしてくれないのかな?
だから、GIGABYTEのは、ハイエンドが使いにくいんですよねえ。
UD5辺りの方が、使い勝手が良いんですよねえ。
5/15 追記。
オーバークロック耐性がどんなものか確認する為、ドライアイスを用意してみました。
こいつらも引っ張り出してきました。
BIOSで確認できる温度は、-10℃までのようです。
比較に使ったマザーボードは、MSI P67A-GD55 V2です。
結果的には、使用したCPUの耐性が低かったようで、比較するに至りませんでした。
安定性としては、GA-Z68A-UD7-B3が高いかな?って感じで、MSIの方は、メモリクロックを下げないと、POSTでこけることがありましたが、Z68の方では、メモリ周りは、特に弄る必要無く、安定して起動できました。
GA-Z68X-UD7-B3
P67A-GD55 V2
一応、CPUを2個使ってみたのですが、もう1個のは、これより耐性が低く、X23までが限界でした。
不本意ですが、マザーボードのオーバークロック耐性については、確認することができませんでした。
とりあえず、CINEBENCH。
かなり速いです。
Open GLテストの方も、かなり速くなりました。
以前より、上手くいかなかった、SSDキャッシングについてですが、BIOSの最新版と、Intel RSTの最新版が公開されていたので、ダウンロードして、更新してみましたが、やはり、再起動時にRAID BIOSから、SSDのパフォーマンス設定を解除しないと、OSが起動出来ないままでした。
SSDのファームウェアは確認しなかったので、そちらの問題か、設定が間違ってるのか、どうなのか、情報不足で、よく分からないままです。
OS上では、問題なく高速化設定ができ、RSTの最新版で、少しばかり速度が速くなりました。(ベンチマークの数値だけですが。)
とりあえず、現状では、SSDキャッシングを有効に利用する為に、起動時にRAID BIOSの設定変更が必要で、非常に煩わしいです。
とりあえず、今回は、こんなところです。
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購入金額
0円
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購入日
2011年05月11日
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購入場所
bibirikotetuさん
2011/05/11
chi-zuさん
2011/05/11
コメントありがとうございます。
そうですね、微妙というより、P67とほとんど同じ状態ですね。
PCIEに接続するパーツを、かなり選別したり、冷やしたりしないと、BCLKは延ばせないと思います。
HWBOTでP67板でも110MHz超えてるのもありましたし。
乗換えは、かなり微妙ですね。
7シリーズまで我慢するのがよさそうな気配ですね。
tamoさん
2011/05/11
細かいところすみません…型番がZ68XじゃなくてAになってるような。
chi-zuさん
2011/05/11
失礼。
訂正しときました。
chi-zuさん
2011/05/14
うちには、ゴールデンウイーク前に到着していました。
マニュアルは中国語で読めないし、情報無く、いろいろと苦労させられました。
速攻レビューということで、情報も無いままのレビューとなりましたので、かなり不完全だと思いますので、もうしばらく使って、訂正や追記していく予定です。