それではいつも通りのCrystal Disk Mark 2種による性能測定です。

Crystal Disk Mark Nano Pico Edition

Crystal Disk Mark 4.0.3

シーケンシャルだけで比較すると、Data Traveler G3 16GBよりは少しずつ上の結果となっています。シーケンシャルリードでは27MB/s程度出ていますので、USB 2.0接続の製品としてはごく普通といえるでしょう。シーケンシャルライトも大差はありませんが、こちらの方が1～2MB/s程度は上です。

ランダムリードも決して良い値ではありませんが、それでもData Traveler G3 16GBよりは少し上というところであり、これだけみれば120円分の差は充分にあるといえるかも知れません。

その一方で悲惨だったのがランダムライト（4K）で、とても今時の製品ではあり得ないような遅さです。Data Traveler G3 16GBと比べても1/10程度まで落ち込みますので、細かいファイルを大量に書き込むような用途には、そもそも選ぶべき製品ではないでしょう。

実際にCrystal Disk Markの実行状態を見ていても、とにかくランダム系のテストの実行に時間がかかっていて、ベンチマークだけではなく実際の利用シーンでもかなり遅いということを想像させるものでした。

Data Traveler G3 16GBと仮に同じ価格で売っていたとしても、個人的にはU273は選ばないのではないかと思います。ここまで極端にランダムライトが遅いとなると、体感性能もかなり厳しいものになってしまいますからね。