所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。新旧問わず自分史的に(まれに音楽史的にも重なっていますが)ターニングポイントになったアルバムを独善的にご紹介していきます。
LARSEN|FEITEN BAND。これは分類の難しいグループであり、アルバム。
まさにフュージョン(融合)。Neil Larsenが弾くオルガンは後の「フュージョン」につながる香りがあるが、Buzzy Feitenのギターはどう見てもロック~ブルースだろ。
曲も1曲目の「Who'll Be The Fool Tonight(今夜は気まぐれ)」はChicagoや後期The Doobie Brothersにも通じるようなアメリカンロックを強く感じるし、3曲目の「Further Notice」はインストナンバーで切ないオルガンのメロがリードするが、小節構成がトリッキーでまさに初期「フュージョン」。
5曲目の「She's Not In Love(彼女はフリー)」は重めの頭打ちのカッティングで始まるが(小節終わりでちょっと跳ね気味に入るArt Rodriguezのスネアがすげーカッコイイ)、ギターソロはまさに先日ご紹介した角松敏生
の曲のよう(時間的順序からすると角松のアルバムでのソロがこのアルバムのソロみたい、だけど)。
ラストの「Aztec Legend(アステカの伝説)」はまたインストだけど、後半のピアノソロが美しくこれはフュージョン王道。スローな曲なのにずっとスラップし続けているベースのWillie Weeksもがんばってる。
アメリカンロック~AOR~フュージョンを内包するアルバムで、この1枚で結構守備範囲広いです。自分の節操のない音楽嗜好形成の一端を担っている..のかもしれません。
【収録曲】
1. Who'll Be The Fool Tonight(今夜は気まぐれ)
2. Danger Zone
3. Further Notice
4. Over
5. She's Not In Love(彼女はフリー)
6. Morning Star
7. Make It
8. Aztec Legend(アステカの伝説)
「Who'll Be The Fool Tonight」
「She's Not In Love」
世の中には聴かなければならない名盤というものが存在する
洋楽に興味があるなら、必ず押さえていないとならない名盤
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購入金額
2,280円
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購入日
1990年頃
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購入場所
北のラブリエさん
2020/07/26
JKのわたしも大好きです。
cybercatさん
2020/07/26