■当時初のG.Skillメモリ

G.SkillのDDR3 2000MHzでCLはなんと6というこのメモリです。

実は結構前からこのスペックが気になって持っていたんですが、なかなか使う機会がないまま押入れに放り込んでいたのを一月ほど前に発見しました。

ので、検証したいと思います。

公証スペックは20000MHz CL6-9-6-24となります。

このF3-16000CL6T-6GBPIDも公証スペックだけ見るとELPIDA HYPERの選別品だと思って回してみたんですが、これがHYPERの挙動と全然違っていて、少し困りました。

このメモリのチップはPSCの超高耐性品のようです。

ELPIDA HYPERは、クロックを上げた時にレイテンシをかなり下げることができます。
2000MHzならCL8 CL7くらいが目安で、その範囲内であれば、CLを割りと自由に上げたり下げたりできます。

しかしF3-16000CL6T-6GBPIDは2000MHzでのレイテンシについては、殆どいじることができません。
CL6-9-6-24　でほぼ固定です。空冷ベンチなどでは定番の2000MHz　CL7-7-7-18　CL7-7-7-20などは一切通りません。では、このメモリがダメなのか、といえばそんなことはなく、ある意味ELPIDA HYPER以上の化け物のようなメモリだと言えます。

以下は、クロックとレイテンシをつめてのパイ焼きテストです。アンコアは緩めで計測しております。

■980X EE & 990X EE

CPU 4.0GHz(BCLK200x20)
※RAS# to RAS Delay以下もいじってますが、ここでは割愛します。

[ 2000MHz CL9-9-9-24 1T 1.65V ]

pai1M 10.733s

2000 CL9-9-9-24.jpg

[ 2000MHz CL6-9-6-24 1T 1.65V ]

pai1M 10.249s

2000CL6-9-6-24 1T.jpg

ちょっとキツ目の設定にしてみた
CPU 4.0GHz(210.8x19)
UNCORE 4000MHz

[ 2111MHz CL6-9-6-24 1T 1.65V ]

pai1M 10.156s

2113MHz CL6-9-6-24 1T.jpg

まあ、無理だろ、と思ったんですが、なんと、2111MHzをCL6-9-6-24で完走可能でした。

tRCDとtRFCを緩めればクロックはまだあがりそうです。

というわけで、やってみました。

[ 2400MHz CL9-11-9-27 1T 1.65V ]

pai1M 10.249s

2400MHz_pai.jpg

ベンチ専用のOSや細かいセッティングなどで詰めれば、もっといいスコアが出るかと思いますが、今回は検証用のセッティングなのでスコアは気にしないで下さい。

最近流行りのPSCの高クロック・低レイテンシメモリーですがすごい、の一言ですね。
最近出ているものでは、価格が安くて高クロックで回るものも出ていて、扱いやすく低電圧。
かなりよいメモリかと思います。

エルピーダHYPERもレイテンシを緩めればそこそこのクロックで駆動しますが、こちらのメモリは、高クロック時の安定性がすごいです。

クロック2000MHz、2133MHz時の安定性はすばらしく、一度もブルースクリーンになることなく各種ベンチマークを完走可能です。得にすごいと感じるのは2133MHz時でもCL6で問題なく動いたということですね。

2400MHzの時はさすがに何度かブルースクリーンが出ましたが、それでもこのクロックでベンチが通るのはすごいと思います。
これだけの高クロック、低レイテンシで動けばベンチマークにおいて十分な戦闘力を持っているかと思います。

PSCメモリはSandyBridgeとも相性がよいようなので、そのままサンディで使えるというメリットもあります。

PSCメモリ、面白いですねｗ

[ 2011/3/20 ]
※2400MHz時の画像を張り忘れていたので、掲載