所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。みんなが知ってる定番からなんじゃこりゃといった特殊なジャンルに至るまでものリンクで繋いでいきます。
平成元年に始まった音楽番組イカ天こと「三宅裕司のいかすバンド天国」は、アマチュアバンドの勝ち抜き番組。1回に出演する10組ほどのアマチュアバンドで、その週の優勝者(キング)を決める。その次の週も同じ事をし、前週のキングと競演させて勝つと「勝ち抜き」とされる。これを5週連続で行うと「グランドキング」となり、メジャーデビューができる、という仕組み。このグランドキングには、BEGINやたま、マルコシアス・バンプなどそうそうたるメンツがなっており、BEGINなどは今も活動を続けているが、このFLYING KIDSが初代グランドキング。
ごぞんじの通り(?)、バンドやってた私には注目の番組(といってもバンドの方はかなり活動縮小してて「これに出たい」というのではなく、番組として楽しんでいた)。このFLYING KIDSがKUSU KUSUを下してグランドキングになった日も、当然見てた。
浜崎貴司の魂の叫びも、中園浩之のタムなし(フロアタムのみ)ドラムの“間”のカッコ良さも、いつもロシア人のようなファーの帽子で出てた丸山史朗のブルージーなギターも、他のメンバー含めた7人全員の個性がグループの中に埋没せず、主張してカオスの状態で引っ張り合いながらレーダーチャートよろしく巨大な7角形を描いてた。
1曲目「あれの歌」から意味深な歌詞とエナジーとパッション(というよりリビドー?)が腰を突き動かす。
その勢いがそのまま2曲目の「キャンプファイヤー」になだれ込み、♪ヨロレイヒ~♪と意味不明のかけ声をかけながら歌うが、実は詩の内容は結構おちゃらけじゃない、人生応援ソング。
4曲目の「ちゅるちゅるベイビー」は、ちょ~ファンキーなカッティングギターと、Jazzyなブロークンスケールのギターソロ、ライブ仕立てに作ってある「我想うゆえに我あり」は、ベースのリフからおどろしく始まるヘヴィな曲。
そして超名曲「幸せであるように」...
♪幸せであるように心で祈ってる/ママも死んで/子供も生まれて/君と別れ/君とめぐりあって/キスして/キスして/抱き合って/ささやいて/愛をわかちあって/それだけでいいのに/寂しいとき/そばにいて/そばにいて/そばにいて/ただそれだけでいいのに/寂しいときに/そばにいて欲しいだけなのに/だけなのに♪
曲の素晴らしさもさることながら、自分の当時の状況がリンクしているのもあり、涙なくしては聴けません。
最近復活して元気な姿を見せてくれました。
【収録曲】
1. あれの歌
2. キャンプファイヤー
3. 行け行けじゅんちゃん
4. ちゅるちゅるベイビー
5. ぼくはぼくを信じて~満ち足りた男
6. 我想うゆえに我あり
7. 幸せであるように
8. きのうの世界
9. 君が昔愛した人
10. おやすみなさい
11. あれの歌(再び)
「幸せであるように」
自分にとっては「墓場まで持っていく作品」の一つ
聴くたびにいろいろなことが想い出される。ブラウン管の14インチのTVで観たあの頃...
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購入金額
3,000円
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購入日
1990年04月頃
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購入場所
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