SerialNoで受付期間が分かれており、自分の購入した個体は少し待つ必要がありました。
が、申し込みしてから何と3日で早くも着弾と云う迅速な対応でした。
不具合品は、その場で運送業者に渡すのでは無く、後日、新しいマザーが梱包されていた箱に詰めて、着払いで送り返すと言うシステムでした。
封をするテープとお詫びの為のCPUグリスも同封されてました。
不具合は無いに越した事はありませんが、好感が持てる対応だったと感じます。
対策品のレビューに入る前に、最初に購入したマザーに関して書こうと思います。
先ず、OSを入れる段階でかなりのトラブルに見舞われました。
RAIDを組むと、何故かPOSTさえしないので、BIOSにも入れませんでした。
SATA2とSATA3二種類のSSD、SATA2のHDD全てで同じ症状でした。
仕方なく、IDEモードでHDDにOSを入れました。
そこからは、起動が遅い(余ってた古いHDDなので)事を除いて、OC耐性も素晴らしく
5.0GHz位であれば各ベンチも楽々と完走してました。
CPUの発熱も驚くほど低く、今まで散々熱対策に苦労して来た事が信じられない位の
低発熱でした。
ただし、他の方の設定に比べて、自分のCPUは電圧を欲しがる傾向にも感じました。
発熱は低いので、そんなに心配は要らない気もしますが、やはり電圧は低いほうが
安心感は大きいかと。
交換後のマザーでも同じ傾向なら、石の個性と考えても良さそうです。
対策品が届いて、一番気になるポイントが其処でした。
では、B3のレビューに入りたいと思います。
(長い前フリですみません)
構成は
【CPU】Intel Core i7 2600K (LotNo:L050A855)
【M/B】GIGABYTE P67A-UD5-B3
【Memory】G.SKILL DDR3-2200 F3-17600CL7D-4GBXHD
【Storage】Crucial C300(64GB)x2 RAID0 + Hitachi 500GB HDD
【VGA】EVGA GeForce GTX580SC
【Case】LIAN LI PC-Q06R-PLUS
【OS】Windows7 Home Premium 64bit
といった感じです。
☆付属品について☆
ASUSのROGシリーズ等に比べると、豪華とは言えない内容でした。
SATAケーブル4本、バックパネル、インストールCD、マニュアル等と極一般的な
付属品です。
グレード的に考えると、可も無く不可も無くと云った感じでしょうか。
☆質感に関して☆
GIGAと言えば青!みたいなイメージがありますが、今回のシリーズからは黒が基調に
なりました。個人的には、今の方が好みですね。
箱から出して手に持って驚いたのが、その重さです。
Ultra Durable3と呼ばれる基盤に銅版を使ったり、日本製の固体コンデンサのおかげ
か、同じATX規格のマザーの中でもズッシリとした重量感がありました。
基板上に電源スイッチ、リセットスイッチ、CMOSクリアボタンがあるので、検証台の
上でも使い易いかと思います。
実際に自分は未だに検証台に載せたままです。
従って、実際にケース内に組み込んだ状態でのCore温度ではない事をご了承下さい。
☆仕様に関して☆
これは書くと物凄く大変なので、メーカーをご覧下さい(手抜きでスミマセン)
USB3.0に対応したヘッダも二個ありますが、肝心のケースが現状ではI/Oパネルからの
引き回しの物しか無いのが残念ですね。
では、ここからはOCに関してのレビューを書こうと思います。
自分の固体はBIOSがF1でしたが、到着した時点では既に公式サイトにF2が上がってました。
他社でも見かけるUSBメモリを使用するQ-Flashと云う機能が実装されてますが、何故か
これが使えません。
どうもBIOSの容量が関係してるらしいです。
現状のP67,H67系のGIGAのマザーは@BIOSを使ってBIOSの更新をする必要があります。
2TB以上のストレージから起動する為に、HybridUEFIにしたのが原因でしょうか?
また、@BIOSをインストールしても、ネットからのUDでは成功しない(そもそも新しいBIOS上がってるのに、見つけられない)症状も出ました。
その場合、予めBIOSをDLして置いてFileから更新する事で無事にUD出来ます。
交換前の固体は、F6aと言うVerが一番安定していましたが、今回はどうでしょうか…
先ずは初期のF1でのレビューから。
交換前の固体は一切RAIDを受け付けませんでしたが、今回はあっさりと認識しました。
ただ、予め準備していたAINEXのSATA3対応のケーブルが相性悪かったのか、C300の
一枚が認識されずArrayが組めませんでした。
付属のSATAケーブルに換えた所、すんなり認識されました。
初めてのSATA3でのRAID0なので、その起動の速さに喜んでたのもつかの間。
次第に調子が悪くなり、Windowsのロゴで停まったまま軌道しなくなりました。
定格では問題ないので、OCの設定だと思い込んで、散々試したんですが、症状は改善
されませんでした。
これはBIOSが怪しいと思い、F2に更新。
しかし、改善されず。
思わぬ処に落とし穴が。
余ってたODDを確認せずに取り付けしてたんですが、これがたまたまPIONEER DVR-212DBKでした。
PIONEERのFWとIRSTの相性が悪いらしく、起動時にWindowsのロゴで停まると云う現象
がある模様です。
その話は聞いた事があったんですが、今まで自分の環境では問題ありませんでした。
しかし、ODDをLG製の物と交換したら、嘘の様にあっけなく解決しました。
RAIDやAHCIに関しては、Windows標準のドライバで十分とか、IRSTには不具合があるとかの話も聞きますが、取りあえずIMSTの時からIntelチップでのRAIDにはこの系統を当てて運用して来たので、
今回もこのまま様子を見たいと思います。
CDMのスコアは
それなりにSATA3でのRAID0の速度は出ています。
本来なら3DMark系のお絵描きベンチのスコアでOC耐性を検証したいんですが、節電の為にCINEBENCH 11.5のマルチだけの検証とさせて頂きます。
BIOSのVerは最新のF3です。
F2からF3にした時、Load-Line Calibration(以下LLC)の項目が変わりました。
Standard、Level 1、2の三項目だったのが、Disabled、Level 1~10までと細かくなりました。
Core温度を見ながら、高Clockで回すには細かくLLCを設定出来た方が便利かと。
☆OCに関する設定☆
主にMB Intelligent Tweaker(M.I.T)に集約されてます。
倍率やメモリ速度、タイミング等は全てこの項目で設定します。
メモリタイミングの設定が、各チャンネル毎に分かれてるので、一々チャンネルを
切り換える必要があります。
これでは面倒なので、自分はPerformance EnhanceをExtreamに、DRAM Timing
SelectableをQuickにして、Channel AとBを連動させてます。
●Internal CPU PLL Overvoltageについて
4.5GHz位までのOCであれば、この項目はAutoのままで大丈夫かと。
それ以上のOCになると、Enabledにした方がOC状態の安定度は上がると感じます。
あくまで自分の構成での話ではありますが。
また、Adovanced Voitage Dettingの中のCPU PLL電圧を1.90v位にした方が
vCore下げられる傾向にも感じます(個体差の可能性アリ)。
●BCLK/DMI/PEG Clock Control
ここをEnabledにすると、その下の周波数を可変出来ます。
例えば倍率を40倍にしても、実際OSが起動するとBCLK99.8MHz位になり4.0GHzに
なりません。
マザーによって多少の差はあると思われますが、自分の固体では1004位で丁度
4.0GHzになりますね。
ただし、50倍を超えると1002位に下げないとベンチ完走が難しくなります。
これも個体差の可能性大ですが。
その他、BIOS設定で共通するのは
Turbo Boost
C1E
C3/C6 State
EIST
全てDisabled
HTはEnabledです。
☆実際に廻した結果です☆
vCoreオートでのCPU4.0GHz
オートだと1.35vも掛かってしまいます。
MaxのCore温度が50℃でした。
ではvCore下げると?
MaxのCore温度が46℃に下がりました(室温は24℃でした)。
CPUを5.0GHzにして見ます。
温度的にはまだ大丈夫そうです。
では5.2GHzにすると?
温度的には、そろそろ危険な感じです。
交換前の固体の方が、もっと上まで廻ってしかも温度も低かったんですが…
今の固体はどうしてもメモリ対比1:8が上手く走りません。
対比1:7なら完走するんですが、それでも実Clock5.2GHz停まりです。
交換前の板は楽に5.4GHzで廻ったんですが…
石とメモリの耐性が落ちたとは考え難いので、BIOSで化ける可能性に期待したいです。
因みにBIOSをF1からF2に、更にF3へとUPする毎に起動は速くなります。
RAID BIOSに行くまでの時間も短くなりますね。
今後、まだまだBIOSが熟成される事を期待しています。
変化がありましたら、追記という形で書いて行きたいと思います。
●4/11追記です●
対策前の板はCPU-Z 1.57でCore電圧が反映されたんですが、B3になって反映されなくなりました。
GIGAのユーティリティのET6なら、BIOSで設定した電圧が表示されます。
CPU-Zの対応待ちですね。
●4/12追記です●
節電もしなきゃなんですが、3DMark06だけ通しで廻してみました。
先ずは、CPUを5.0GHzにして廻して見ました。
設定は
【CPU Vcore】1.515v
【LLC Level】Level 7
【DRAM Voltage】1.64v(7-10-10-24-1T)
【CPU PLL】1.90v
ビデオカードはEVGA GTX580SC、Core1000/Mem2500MHz。
Score 35956 3DMarks でした。
僅かに36000に届きませんでしたが、お絵描き専用の設定にしてない事、OSがWin7 64bitである事を考えれば、そこそこの結果ではないかと感じます。
続いて、CPUを5.2GHzにしてもう一度。
【CPU Vcore】1.56v
【LLC Level】Level 10
他は5.0GHzの時と同じです。
Scoreは37067 3DMarksでした。
OSがXP 32bitの時のベストが38200ですから、7 64bitならこんなもんかと。
これ以上のOCは、現状では無理でした。
53倍以上では、いくら電圧盛ってもOSが起動しないだけでなく、強制的に34倍まで
戻って起動して来ようとしてしまいます。
ここいらは、明らかに交換前の板と挙動が違います。
BIOSで変化があればいいんですが…
ちょっと期待できないかなぁ、と感じています。
●4/14追記です●
いくら工夫しても、53倍以上での起動が出来ません。
もしかして、石の耐性がそこまでなのか?とも考えられますが、まだ確証を掴むには
至っておりません。
Intelのマザーが着弾したら、そちらでも検証できますから、それでも同じなら石の
耐性の可能性が大ですね。
そうは言っても、52倍でのScoreもまだ納得出来てません。
以前は5.2GHzでもメモリ対比1:8が通ってました。
B3になってから対比1:7で無いと4.5GHz以上は起動さえしません。
これは、幾ら何でも納得できません。
消去法で残ったのは、BIOSをF2に戻す事です。
@BIOSはFileさえ残っていれば、簡単にBIOSを書き換えられるので、その点は便利ですね(Windows上でBIOS更新ってのは、未だに怖いのは本音ですが)。
F2に戻した処、なんとか対比1:8でDDR換算2000MHzでメモリ廻る様になりました。
軽くCINEBENCH 11.5のマルチだけ廻して見ます。
Scoreは対比1:7の時の8.78から9.72へと、同じCPU@5.0GHZであるに関わらず
伸びを見せてます。
メモリの重要性を今回も見せ付けられる結果になりました。
SSはコチラ
フォトアルバムの容量が一杯になりそうなので、今後はリンクでSSは上げようと思います。
★★★ 4/17追記です ★★★
相変わらず52倍までなら、各ベンチ完走するんですが、53倍以上はどうしても起動出来ません。
試した事を列挙します。
●vCoreを自分の感覚では怖いレベルまで上げる。
●メモリ速度を下げる(タイミングも緩める)。
●BCLKを下げる。
●QPI/VTT、PCHに荷電してみる。
等々です。
vCoreに関しては、限りなく1.6vに近いトコまで盛りましたが、全く変化ナシ。
メモリも、どう設定を変えても変化ナシ。
BloomやGulfでも検証しましたが、倍率の耐性を見る為にBCLKを下げるだけ下げても
これまた変化ナシ。
もう、八方塞りですね。
石の個性が52倍停まりなのかもですが、電圧を欲しがる割には低発熱なので、ハズレ
とは考えたくありません。
実際、室温が25℃位の現状で5.0GHzでもアイドル温度35~38℃に納まります。
Intelマザーで検証しても同じなら、石の耐性(個性)って結論付けても良さげ?
と半ば諦める気持ちになりました。
早くIntelマザーで廻して見たいです。
せめて5.2GHzでのベンチで何か結果を出そうと、久々に3DMark05を廻しました。
完全にCPUベンチになっちゃってますので、本来ならもっとScore出るんでしょうが、
現状ではこれが精一杯でした。
SSはコチラ
色んな情報から判断すると、どうしてもBIOSで倍率の上限がロックされてるのでは?
と感じます。
タイトルにも書いた様に、BIOSの熟成で5.4GHz以上が廻る様にならないかなぁ…
と期待してます。
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購入金額
25,980円
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購入日
2011年03月31日
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購入場所
ソフマップ・リユース館
Sheltieさん
2011/04/27
初期のころに比べると大分良くなったようですが、BIOSに関してはもうすこし熟成されると良いですね。更に耐性をみるならBCLKを変更して試せると良いのかなと。Z68が救世主になるかもと思っています。
ひろひさるさん
2011/04/27
ドクロなIntelママンでの手応えからも、自分の2600Kは52倍までの模様です。
確かに52倍でもお絵描きベンチ完走してうので、ちょっと前では考えられない耐性だとは
思います。
でも、各所で54~56倍での報告を見る度に、自分も!と思っちゃうんですよねぇ…
Z68とセットで石もお代わりするかなぁ?と悩みますが、Bullの事を考えるとお金をセーブ
した方がイイ様な気もしますしね。
難しい問題ですが、そこまでする意味があるのか?って気もしてます(汗)