所持する音楽データに対する私利私欲．．．イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。不朽のアーティストの名盤から、まだ注目されていない新人などご紹介できればと思っています。なお、当面1アーティスト1枚の原則で行こうと思っていますが、今回のはオムニバス盤なので例外（ヲイ早速かよ）。

80年代後半、日本にファンク、ソウルを根付かせた立役者、Kubotoこと久保田利伸。
彼がいなければ、平井堅もケミストリーも今ほどのポジションにはいけなかったかも。
イロクな音楽が受け入れられる下地を作った彼のトリビュートアルバム。

もちろんKubotaの原曲をリアルで知っている世代（自分を含めて）は、「この曲解釈が違うやろ」とか「ホンモノにはかなわないな」と思うところもあるかもしれない。でもここは彼の曲が“スタンダード”になったことを素直に喜びたい。若いアーティスト達による、Kubotaの新しい解釈。これで興味を持って源流に遡るのもよし。ソコには今はもっと先に行ってしまった「大Funk Master（9曲目のDJのセリフより）」が居る。

自分的にはまず2曲目の「Dance If You Want It」。原曲は打ち込みバリバリの堅い縦ノリのダンスチューンだがゴスペラーズのイカした（←死語？）ハーモニーと、フュージョングループでありながら、ファンクの薫りがする楽曲が多いNANIWA EXPRESS（ナニワエキスプレス）の、グルーヴィなうねりのあるノリでイイ仕上がり。最後のブレイク後のばらけ方と、久しぶりにアトランシア（ベーシスト清水興のデビュー当時の愛機）かなと思える、ちょっと高域が丸いスラップベースが踊れる。アウトロのサックスとギターの掛け合いソロが「NANIWA」だな．．．

8曲目の「Indigo Waltz」を歌うMISIAは、リアルでも共演CDを出している位で、とてもフィットしている。 この曲は、彼女の自分のアコースティックコンサート「星空のライヴ」のカットから。

Skoop On Somebodyの手がける7曲目「CRY ON YOUR SMILE」は、彼らが好きなら「解る」はず。

「You were Mine」は椎名林檎の兄、椎名純平がノリノリで歌ってる(^.^)ちょっと自己陶酔してて、カラオケっぽいけど、ソウル系楽曲をリリースしていた純平が、曲を「楽しんでいる」感じが伝わり、こちらも楽しい。

ほかにも「おっ」と思ったアーティストが居れば聴いてみるのはおすすめ。いろいろな解釈が楽しい。そしてアレンジを変えても貫かれる「久保田節」。

やはり、別格。

このマリモみたいな髪型、ファンキィでいいな．．w

【収録曲】
1. LA・LA・LA LOVESONG / BoA＋SOUL'd OUT
2. Dance If You Want It / ゴスペラーズ meets ナニワエキスプレス
3. Missing / 中島美嘉
4. 流星のサドル / SOULHEAD
5. Cymbals / ATSUSHI from EXILE
6. Candy Rain / Sowelu
7. CRY ON YOUR SMILE / Skoop On Somebody
8. Indigo Waltz（LIVE VERSION）/ MISIA
9. You were Mine / 椎名純平 with ダンス☆マン
10. 永遠の翼 / 高宮マキ
11. 夢 with You / 倖田來未
12. TAWAWA ヒットパレード / BOO, Keyco, Rhymester feat. SUPER BUTTER DOG MARCKET

「Dance If You Want It」ゴスペラーズ meets ナニワエキスプレス