オーディオ道は入ると底なし沼であることがわかっているので、「なんちゃって」ですがそれでも一般の人から見ればずいぶん金をかけているかもしれません。
それもどちらかと言えば、音作りに個性があり(苦手なジャンルもある、ともいう)、プロフェッショナルユースの(一般的には使いづらい)ものに惹かれる傾向があり、一般的なDENONやPanasonicなどは殆ど持っていません。
これは1990年ごろJBLがシリーズ化していた、特殊発泡材入りポリプロピレンの成形エンクロージャーを持ち防磁設計とした、Controlシリーズ。
作りとしては、家庭用というには機材っぽく、PA用というほど大出力対応でもない。ただ汚れや傷をあまり気にしない(木製キャビネットに比べてそもそも傷が付きづらい、傷ついても表面が擦れる感じでそんなに大げさにはなりにくい、濡れぞうきんでガシガシ拭ける)外装で、耐パワーもソコソコ、そしてなにより豊富な取り付け金具(オプション)の存在で、BOSEのベストセラー101の対抗馬としての位置づけだったんだと思います。
事実、当時の本格的ジャズ喫茶は4344やパラゴンでしたが、ジャズが流れるイカした(←死語?)喫茶店はBOSEの101かJBLのControlシリーズ。
そんなControlシリーズで、「5」は1→3→5→8→10→12とあるなかで中程度の大きさ(幅244×高さ381×奥行き231mm)。1シリーズのようにぶら下げて使ってもなんとかいけるし、据え置きで使ってもあまりチャチくないという大きさ。
そのころメインスピーカーとしては
を使っていたのだけれど、白いウーファー2213Hの良く弾む中低音も、夜小音量で聴くには上手くドライブされず、もう少し高能率な中型スピーカーを探していたこと、その頃から流行りだしたサラウンドにも興味があり、どうせならリアスピーカーも同じJBLで統一したく、購入。
ずいぶん、使いました。
音としては4312XPほど味があるものではなく、エンクロージャー素材起因か中高域に独特のクセ(ピーク)がありましたが、小音量ではむしろ聞き取りやすく、設置の自由度、高効率(インピーダンス5Ω)とあいまって夜の音楽鑑賞のメインに。
今の家に越してからも、フロントサラウンドシステムを手に入れるまではリアスピーカーとしてそのまま使用していました。ただ適当な置き場がなく、日曜大工で桟からの釣り下げ用の台座を自作しぶら下げてありますが、これももともと標準で空いている固定金具取り付け用のビス穴を利用。
スピーカーエンクロージャーそのものに穴を開けるわけではないので気が楽。
こんなアクロバティックなセッティングができるのもControlシリーズならでは。
見方によっては民生用としては中途半端な位置づけのスピーカーですが、使い方によってはたいへんたいへん、役立ちます。
【諸元】
2ウェイバスレフ方式
防磁設計
周波数特性 55Hz~25kHz
インピーダンス 5Ω
最大許容入力 180W
外寸 W244×H381× D231mm
重量 5kg
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購入金額
62,500円
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購入日
1992年11月29日
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購入場所
石丸電気
N-DRさん
2011/03/04
今でもJBLは憧れのメーカーです。
cybercatさん
2011/03/04
>Controlシリーズの小さいやつありますね
アレですよね、アレ。
それはたぶん予定では次のつ(ry
R-O-G-Eさん
2011/09/10
でも、いつの日か父親の4311Bを奪ってやるつもりです( ・`ω・´)
cybercatさん
2011/09/10
>いつの日か父親の4311Bを奪ってやるつもりです
4311Bいいですねぇ。
私も末裔でしかも亜流の