簡単に動作テストを行ってみたので紹介してみたいと思います。
<パーツ構成>
・CPU:Core i7-980X EE
・マザー:GIGABYTE G1.Assassin(F4,X58+ICH10R,LGA1366)
・メモリ:Corsair CMT4GX3M2A1600C6 2GBx3 (1600MHz,6.0-6-6-20)
・HDD:crucial RealSSD C300 128GB
・光学ドライブ:LITEON iHAS120-27
・ケース:In-Win Maelstrom(E-ATX)
・電源:Silver Stone SST-ST1000-P (1000W)
・OS:Windows 7 HomePremium 64bit
●GIGABYTE G1.Assassin
G1.AssassinはG1-Killerシリーズに属する製品でBigfoot製のオンラインゲーム向けLANチップ「Killer E2100」やCreative製サウンドチップ「20K2」を搭載したゲーミングマザーボードです。
G1.Assassinはシリーズの中では最上位モデルに位置しXL-ATXファームファクタを採用することで無理なく4WayCF-Xに対応可能となっています。カラーリングは艶消しブラックとグリーンの二色のためnVIDEA製品とマッチングが良さそうです。
●BIOSについて
BIOSについては最新のF4を適応しました。項目の配置などは他のGIGABYTE製品と同じです。
こちらは主にCPUとメモリの設定を行う場所です。
こちらは電圧関連の設定を行う場所です。
通常はすべてAutoですがOCテストへ向けて自動で昇圧されてしまうのを避けるためマニュアルで基準値の電圧を設定してあります。
●USB 3.0ポートについて
Renesas D720200チップと2xVLI VL810ハブを搭載することでバックパネルに4個、ボード上のピンヘッダで4個の合計8個のUSB 3.0ポートを搭載しています。ピンヘッダについては付属のベイアクセサリで2ポート利用可能です。
ちなみにUSB 2.0ポートはバックパネルに4個、ピンヘッダで4個の合計8個となっています。
●SATA 6Gb/sポートについて
Marvell 88SE9182を搭載することで2ポートのSATA 6Gb/sポートを搭載しています。RAID 0/1の構築とブート用ドライブの接続にも対応しています。
今回はこちらの0ポートへAHCIでSSDを接続しています。
●拡張スロットについて
拡張スロットについてはCPUソケット側から以下の順番で7本搭載しています。
・PCI-Ex16
・PCI-Ex1
・PCI-Ex8(x16形状)
・PCI-Ex1
・PCI-Ex16(ATXサイズでは7番目の位置のスロットです。)
・PCI
・PCI-Ex8(x16形状)
3番と7番のPCI-Ex8(x16)形状スロットは1番と5番のPCI-Ex16スロットと帯域を共有しているのでGPUなどの拡張カードを指すと1番と5番のPCI-Ex16スロットはx8動作になります。nf200などは搭載されていないので3waySLIでは8x8x16x0(x16x0x8x8も可能かも?)、4way CF-Xではx8x8x8x8にレーンが分散されることになります。
ATXケースに収める場合はPCIスロットが8個あるケースの場合は5番目のPCI-Ex16スロットに2スロットタイプの大型GPUを搭載可能です。4Way CF-Xを行う場合はPCIスロットを10本備えたPCケースが必要になりますので注意が必要かもしれません。
●マザーボード用のPCI-E補助電源コネクタについて
PCI-Ex16スロット用の補助電源コネクタとしてペリフェラル4pinコネクタが2個用意されています。2枚以上のGPUを搭載する場合は必ず接続してくださいと説明書に記載されていました。2枚までなら接続の必要はないようです。
●2Way SLIとCF-Xについて
X58チップセットのためPCI-Ex16フルレーン2本での動作が可能です。スロットの位置が3本離れているのでGTX 480/570/580などの発熱の多いGPUを使用した場合には冷却性能の低下が起こりにくいと思います。ただしGPU同士の接続には専用または長めのSLI(CF-X)用ケーブルが必要になるので注意が必要です。実際の2Way動作についてはCF-Xで後日検証予定です。
●オーバークロックについて
Core i7-980Xを使用して倍率変更によるOC耐性テストを行ってみました。
チップセット電圧は定格動作時の初期値をマニュアルで設定し、夏場ですのでエアコンを26度で入れてありますがコア温度については参考程度にお願いします。
最終的に4.40GHzでの安定動作(Prime95による10分間の負荷テスト)をクリアできたのでR2Eと差は無い印象です。(消費電力計測を含めた詳細な結果を準備中ですm(_ _)m)
<負荷時のコア電圧のドロップについて>
X58チップセットの戯画板はPrime95などの負荷を掛けるアプリを走らせると電圧がドロップしてしまう癖があるのですが、G1.Assassinも例外ではありません。対応策としては電圧を0.03Vほど高めに設定するかLLCをLV2に設定することで設定したコア電圧に近い値になります。
R.O.G.系は設定した電圧より電圧が盛られてしまう傾向があるので、それが嫌だという人も多いのですが個人的にはどちらも面白いチューニングと思っています。
●問題点その1 - フォームファクタについて
XL-ATXというマイナーなプラットフォームを採用しているのでPCケースを選びます。今回はネタ的な意味合いと対応可能なケースを所有しているので購入したので問題ありませんが、今のところ比較的安価のPCケースでXL-ATX対応の製品はHAF XとXL-Tankの2製品のみとなっています。マザーボードとあわせてPCケースまで新調しないと行けないので導入コストは高くなると思います。
XL-ATXはATXより40mmほど横幅があるので、非対応PCケースの場合は設置することが困難です。自分のように4Way CF-XとPCIスロットを活用しないという場合にはボードスペースに余裕のあるケースの場合は対応可能な場合もありますので事前に確認することをお勧めします。
●問題点その2 - LANの構成について
説明書などには2個のLANチップを搭載していると記載されていますが、実際にはKiller E2100のみが搭載されていて1ポートのみとなります。
●感想
LGA1366環境については解禁時に購入したR2Eを未だに使い続けているのでUSB 3.0やSATA 6.0GBポート搭載製品が欲しかったのと訳あり品で販売値段がかなり安かったので購入してみました。
特価品発見時はインフィニティについては知らなかったので偶然なわけですがゲーミングマザーとi7-990Xを組み合わせてテストしてみたいです。
ゲーミングマザーボードという位置づけの製品のためLANとサウンドチップはリッチな仕様ですが、通常使用で差を感じられるかは微妙なところです。サウンドに関してはクリエイティブ製のものが採用されているのでEAXなどのエフェクトに対応している場合は差が出るのかもしれません。
定格動作についてはOSクリーンインストールからドライバとユーティリティのインストールまで問題はなく安定して動作しています。OC耐性については後日検証して追記を行いたいと思います。
<2011/07/09>
・”オーバークロック”についてを追記しました。
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購入金額
0円
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購入日
2011年07月頃
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購入場所
リーダーさん
2011/07/06
うちのケースに入るかしら・・・w
Sheltieさん
2011/07/06
完全対応となるPCIスロットを10個搭載したケースは5~7種類くらいしか存在していないみたいです。もし手持ちのケースに入らないときは入るケースも一緒にIYHで問題無しですね!?w
daiyanさん
2011/07/06
Sheltieさん
2011/07/06
HAF-X良いですよね。放置はもったいないです(>_<)
厳密には10スロット必要なのでHAF Xでは1スロット足りないのですが4Way CF-Xすることはないので購入を検討しています。
N-DRさん
2011/07/07
Sheltieさん
2011/07/07
XL-ATXはATXより横長で拡張スロットにゆとりができるので個人的には期待していた新しい規格なのですが普及率が低いのでマイナー規格のまま消えてしまいそうです。
ボードのデザイン良い感じですよね。PCI-EスロットやCPUソケット周辺も余裕があるので取り回しはかなり楽です。ただケースはXL-ATX対応品を用意しないといけないのが問題でしょうか。