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ヒーロー風クラシック名曲集~

交響戦艦ショスタコーヴィチ ~ ヒーロー風クラシック名曲集

宇宙戦艦ヤマトをパロったネーミングのタイトル。そして解説もそれ風。
クラシックのCDといっても肩のこらない男子向けの選曲。
私はウィキペディアを参考に普通に簡単な解説を付けます。

1. ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 Op.47「革命」 - 第4楽章( 抜粋)
  タイトルに付けられたショスタコーヴィチの最高傑作とされる曲。第4番などに見られるような先進的で前衛的な複雑な音楽とは一線を画し、古典的な単純明瞭な構成が特徴となっている。この交響曲第5番は革命20周年という「記念すべき」年に初演され、これは熱烈な歓迎を受けた。
  この第4楽章はテンポの解釈に3通りがあるなど興味深い。また日本でもテレビ番組の部長刑事 のオープニングテーマとして使われた。

2. ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」 - ワルキューレの騎行
  この曲は、ワーグナーの楽劇 『ニーベルングの指輪』の第一夜 楽劇『ワルキューレ』の第三幕の前奏曲。映画『地獄の黙示録』に使われて有名となった。
 『ニーベルングの指輪』は、「序夜と三日間のための舞台祝典劇」と題され、1848年から1874年にかけて作曲された。
 上演に約15時間を要する長大な作品で、序夜 楽劇『ラインの黄金(Das Rheingold)』、第一夜 楽劇『ワルキューレ(Die Walküre)』、第二夜 楽劇『ジークフリート(Siegfried)』、第三夜 楽劇『神々の黄昏(Götterdämmerung)』の4部から構成され、 少なくとも4日間をかけて演奏される。

3. ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1組曲 - 戦いの踊り
  ラヴェルが作曲したバレエ音楽「ダフニスとクロエ」から自身が抜粋した組曲。その第1組曲の最後に「戦いの踊り」がある。
 その場面は、海辺にある海賊たちの本拠地の情景。第1部から切れ目なく続く、海賊たちの荒々しい戦いの踊りの場面で演奏される。

4. ヴェルディ:レクイエム - 怒りの日
  レクイエム(原題:Messa da Requiem per l'anniversario della morte di Manzoni 「マンゾーニの命日を記念するためのレクイエム」)は、カトリックのミサ曲のひとつである。イタリアの文豪アレッサンドロ・マンゾーニを追悼する目的で作曲され、マンゾーニの一周忌にあたる1874年5月22日、ミラノ、サン・マルコ教会で初演された。しばしば、モーツァルト、フォーレの作品とともに「三大レクイエム」とされる。
  初演時から「あまりにイタリア・オペラ的」「ドラマ性が強すぎる」「劇場的であり教会に相応しくない」とする評価があった。彼自身このレクイエムを「教会の音楽」というより「劇場、あるいはコンサートで演奏すべきもの」と考えていた可能性が高い。 

5. ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 - 第3 幕への前奏曲
  歌劇『ローエングリン(Lohengrin)』は、ワーグナーの長編オペラのひとつで、ワーグナー自身が台本も手がけ1850年に初演されました。ロマンティック・オペラに分類される最後の作品で、後に続く『楽劇(舞台芸術において音楽をより重視したスタイル)』発展の礎ともなっています。
この中の「第1幕への前奏曲」「第3幕への前奏曲」「エルザの大聖堂への行進」は特に人気があり、単独でコンサート・ピースとしてもしばしば演奏されています。
また、第三幕の主人公の結婚シーンで演奏される「婚礼の合唱」は、現在でも新郎新婦入場シーンには欠かせない音楽となっています。

6. 芥川也寸志: 交響管弦楽のための音楽 - 第2楽章
  文豪・芥川龍之介の三男として東京市滝野川区(現・北区)田端に生まれる。母は海軍少佐・塚本善五郎の娘・文。兄は俳優・芥川比呂志。
  快活で力強い作風と言われ、特に人気のある代表作に『交響三章』『交響管絃楽のための音楽』『絃楽のための三楽章』などが挙げられる。また映画音楽・放送音楽の分野でも『八甲田山』『八つ墓村(野村芳太郎監督)』『赤穂浪士のテーマ』などが知られると共に、童謡『小鳥の歌』『こおろぎ』等の作曲者としても知られる。そのほか、多くの学校の校歌や日産自動車の「世界の恋人」など、団体(企業等)のCMソングや社歌も手がけている。
  この曲はNHK放送25周年記念事業の懸賞募集管弦楽曲応募作として作曲、1950年2月20日に完成された。審査の結果、團伊玖磨の交響曲第1番とともに特賞入賞し、作曲者の出世作となった。

7. ハチャトゥリアン: 組曲「ガイーヌ」 - 剣の舞
  原典はハチャトゥリアン作曲による4幕のバレエ作品『ガイーヌ』。後にバレエのスコアから書き下ろされた曲から、演奏会向けに3つの組曲を編曲した。バレエの最終幕で用いられている楽章である「剣の舞」が、おそらく最も有名な楽曲であろう。
  「ガイーヌ」第3組曲では5番目に演奏される。

8. ウォルトン: スピットファイアの前奏曲とフーガ
  ウィリアム・ウォルトン(1902-83)は、20世紀イギリスの大作曲家で、寡作でしたが、19世紀のロマンティックなものと、ストラヴィンスキー、プロコフィエフの影響を受kwました。この時代の作曲家の常として、何曲か映画音楽を書いています。「ハムレット」「ヘンリー五世」「リチャード三世」「スピットファイア」「空軍大戦略」などです。 その中で、今でもよく演奏されるのが「スピットファイア」前奏曲とフーガです。

9. クニッペル: ポーリュシュカ・ポーレ
  この曲は1934年にヴィクトル・グーセフ作詞、レフ・クニッペル作曲により作られた曲です。クリメント・ヴォロシーロフに献呈された『交響曲第4番《コムソモール戦士の詩》』の第1楽章の第2主題がのちに独立して軍歌として歌われるようになった。
  ロシア内戦における赤軍(クラースナヤ-アールミヤ)の活躍を歌ったもので、赤軍合唱団の歌唱により世界的に知られるようになった。日本では1971年、仲雅美が歌いヒットした曲として知られる。なお、橋本淳による仲雅美の歌った歌の歌詞は、原詞と異なり恋を歌ったものとなっている。日本語では『ポーリュシュカ・ポーレ』、『愛しき草原』、『わが草原』、『小さな草原』、『草原よ』などとも訳される。1998年にはTBS系テレビドラマ『青の時代』(堂本剛主演)のオープニングテーマにOrigaによるカバーが使用された。

10. マーラー: 交響曲第1番 ニ長調 「巨人」 - 第4楽章(抜粋)
  この曲は1884年から1888年にかけて作曲されたが、初め「交響詩」として構想され、交響曲となったのは1896年の改訂による。「巨人」という標題は1893年「交響詩」の上演に際して付けられ、後に削除されたものである
 第4楽章は(衝撃的な導入部から、戦闘的な第1主題、ゆったりした第2主題から展開部の盛り上がりまでですが3分までの抜粋になります。 原曲は、「地獄から天国へ」と付けられていましたが、4楽章形式にしたとき、題名は削除されました。

11. プロコフィエフ: スキタイ組曲「アラとロリー」 Op.20 - 邪神チュジボーグと魔界の悪鬼の踊り
  本来はスキタイ人を題材としたバレエ音楽《アラとロリー》として作曲されたが、スケッチを書き上げたところでセルゲイ・ディアギレフに示したものの、ディアギレフの関心を惹くことに失敗した(ディアギレフは、これは《春の祭典》の二番煎じであると言って断わったという)。そこで、演奏会用の管弦楽組曲《スキタイ組曲》に書き直された。したがってバレエ音楽としては成立しなかったが、《アラとロリー》の題名が本来の題名である《スキタイ組曲》に添えられることが多い。
 4楽章から成り、第2楽章が「邪神チュジボーグと魔界の悪鬼の踊り」である。スキタイ人がアラに生贄を捧げていると、7匹の魔物に取り囲まれた邪神チュジボーグが野卑な踊りを舞い始める場面になる。

12. ショスタコーヴィチ: 交響曲第8番 ハ短調 Op.65 - 第3楽章
  交響曲第7番『レニングラード』につづいて、交響曲で戦争を描くべく作曲されたが、第7番と比べるとあまりにも暗いため、当初の評判は非常に悪かった。そして、1948年にはジダーノフ批判の対象となり、1960年まで演奏が禁止された。しかし最近ではショスタコーヴィチの最も注目すべき作品のひとつとされている。
  弦の機械的なリズムが繰り返される中、様々な楽器がファンファーレ風の旋律を奏でる。次第に凶暴なものになり、頂点で全楽器が爆発して、小太鼓の響きともにこの曲の中でも最大のクライマックスを築き、そのまま次の楽章に続く。

13. オルフ: カルミナ・ブラーナ - おお、運命の女神よ
  カルミナ・ブラーナは19世紀初めにドイツ南部、バイエルン州にあるベネディクト会のボイレン修道院で発見された詩歌集。カール・オルフがこれに基づいて作曲した同名の世俗カンタータがある。
  カール・オルフの最初の作品で、舞台形式によるカンタータであり、『楽器の伴奏を持ち、舞台場面によって補われる独唱と合唱の為の世俗的歌曲』という副題が付いている。オルフは前記の詩歌集から24篇を選び(内1曲はオルフの自作)、曲を付けた。「初春に」「酒場で」「愛の誘い」の3部から成り、その前後に序とエピローグがつく。1936年に完成し、翌1937年7月8日にフランクフルトのフランクフルト歌劇場で初演され全世界に名前を知られるようになった。

14. ホルスト: 組曲「惑星」 - 火星(戦争の神)
  大管弦楽のための組曲『惑星』作品32は、イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストの作曲した代表的な管弦楽曲である。この組曲は7つの楽章から成り、それぞれにローマ神話に登場する神々にも相当する惑星の名が付けられている。第4曲「木星」は非常に人気があり、特に有名である。ただし、特殊楽器の多用や女声合唱の使用などが実演の障壁になることも多く、全曲を通しての演奏の機会は必ずしも多いとはいえない。
  この曲は日本では「木星」に次いでよく知られている曲である。第一次世界大戦の頃の作品のため、その時代の空気が反映されていると指摘されることがある。不明確な調性、変則的な拍子など、ストラヴィンスキーの『春の祭典』からの影響が大きいといわれる。再現部の第2主題と第3主題の順序が入れ代わっているが、ソナタ形式に相当する。
  提示部第3主題でのテナーチューバ(ユーフォニアムで演奏されることが多い)のソロが、オーケストラにおけるこの楽器の秀逸な用例としてしばしば言及される。

15. ストラヴィンスキー: バレエ音楽「火の鳥」 - 終曲
  火の鳥 はイーゴリ・ストラヴィンスキーが作曲したロシアの民話に基づく1幕2場のバレエ音楽、およびそれに基づくバレエ作品。オリジナルのバレエ音楽と3種類の組曲があり、オーケストレーションが大幅に異なる。組曲版では一部曲名が異なる部分もある。
  静かな導入部分からテーマの提示そして変奏、最後の貯めたエネルギーを一気に発散させるエンディングへと続きます。
  
16. エルガー: 行進曲「威風堂々」 第1番(合唱編)
  『威風堂々』作品39は、イギリスの作曲家エドワード・エルガーが作曲した管弦楽のための行進曲集。エルガーが完成させたのは5曲であるが、21世紀初頭に未完の第6番が補筆完成されて新たに加えられた。
  日本では単に『威風堂々』と言った場合、第1番あるいはその中間部の旋律を指すことが多い。しかしこのタイトルは行進曲集全体に与えられた題名であって、この旋律自体に付けられたものではない。したがって第1番の中間部をして『威風堂々』と呼ぶことは誤用に近いものがある。
  初演後、エドワード7世からの歌詞をつけてほしいという要望に従い、翌年、国王のための戴冠式頌歌(Coronation Ode)を作曲、終曲「希望と栄光の国(Land of Hope and Glory)」にこの行進曲の中間部の旋律を用いた。
  『希望と栄光の国』は「イギリス第2の国歌」、「イギリス愛国歌」と称されるほど愛されている曲である。

7人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • お富さん

    2011/04/17

    じっくりと拝見してしまいました。
    素晴らしいレビューお疲れ様でした!

    いわゆるキワモノ系のアルバムであるとは解っていても、お書きになっている感想を拝見しているとつい、買っても・・いいかな・・と思えて参りました。
  • hiroさん

    2011/04/17

    お富さん、コメントありがとうございます。
    読みやすい長さに編集しただけですが、曲が多いので大変でした(汗)

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