レビューメディア「ジグソー」

全体を通して、クラシックは元よりタンゴ、ラテンの血が混ざっている曲も。

前回に引き続いて、またもやプレミアムレビュー。
二回連続が凄いのかどうかは置いといて、とりあえずこれは人的ミスじゃないか?と思わざるを得ない。
確かに多少クラシックを聞いた事はあるが、その殆どが世界的に知名度のあるものばかりで、ぶっちゃけクラシックの造詣は決して深くない。
その事をまずは念頭においてから参照されたい。

まずは視聴した環境から。
PCのオーディオデバイスはONKYO『SE-U55』スピーカーもONKYO『GX-D9』を光接続、並びにヘッドフォンはVICTOR『HP-RX700』を使用している状態を念頭に置いて、このレビューを参照していただきたい。
まずは曲目から

No.01:タンゴ<歌劇『愚者との生活』より 間奏曲(06:10) シュニトケ
No.02:愛の夢 第三番(04:24) リスト
No.03:組曲『仮面舞踏会』より ワルツ(04:20) ハチャトゥリアン
No.04:ベルガマスク組曲より『月の光』【管弦楽/A.カプレ編】(04:27) ドビュッシー
No.05:映画『007ドクター・ノオ』よりジェームズボンドのテーマ(03:28) モンティ・ノーマン
No.06:レクイエムより『涙の日』(03:25) モーツァルト
No.07:レクイエムより『怒りの日』(01:51) モーツァルト
No.08:前奏曲『鐘』(04:43) ラフニマノフ
No.09:幻想即興曲(05:28) ショパン
No.10:ノクターン第二番(04:31) ショパン
No.11:チャールダーシュ(04:00) モンティ
No.12:映画『道』より ジェルソミーナ(02:55) ニーノ・ロータ
No.13:映画『トゥーランドット』より『誰も寝てはならぬ』(03:11) プッチーニ
No.14:ピアノ協奏曲第一番より 第一楽章(05;12) リスト
No.15:ピアノ協奏曲イ長調より 第一楽章(12:52) グリーグ

まず全体を在る程度聞いてIからの感想として。
フィギアスケートという分野から考えれば、全体的にはややりクラシカルな事は否めないが、だからといってクラシックに造詣が深い人でなければ楽しめないのかと言えば決してそうではない。
基本的にこのCDはフィギアスケートなどで使用された曲の総集編の様な物である事からも、全体において緩急の使い方が非常に巧みだ。
当然の事ながらフィギアスケートという舞台上、緩急をつけるか、もしくはメロウな曲で攻めるか、圧倒的な存在感の曲を用いてそれをダンス(正確にはフィギアスケートなのだけども)に用いるか、それは選手個人の考え方であるから、なんとも言う所が難しい。当然ながら自分は本人ではないのだから、なんでこの曲をつかったの?なんていわれても『んなもん知るわきゃねーだろ!』である。。
だが、ありがたい事にこのCDには解説書が付いている。これはとても高ポイントだろう。
『あれー?どっかで聞いた事あるんだけど、なんてやつだっけ?』という様に思う人は沢山いるだろうし、実際これを聞きながら現在この文章を打っている自分も、それは思った所だ。
だけども、解説書を読み始めると、ぶっちゃけ曲の全てをその成り立ちから紹介しなければならないので、ごめん、無理である。無理無茶無謀の三拍子である。睡眠時間がガリガリと削られていくのは目に見えているので、『敢えてその部分には触れない』で、曲目の感想を一曲ごとに書いていこうと思う。

という事で第一曲目
No.01:タンゴ<歌劇『愚者との生活』より 間奏曲(06:10) シュニトケ
……ねぇ、シュニトケって、だれ?(を
とまぁそれは置いといて、肝心の曲である。
どうも解説書をみるに、シュニトケと呼ばれる方はどうも浅田真央選手との繋がりが深いようだ。解説書には浅田真央が2009-2010年に掛けてシュニトケの奥方がコーチに付き、振り付けを学んだ、らしき事が書いてある。
曲調としては、なんというか、タンゴの王道まっしぐら。改めて聞いてみてタンゴの特性を考えてみると、以外や以外、緩急の付け方が非常に素晴らしい。どうもタンゴというと情熱的で『愛してるよハニー!』まっしぐらなイメージが浮かぶが、確かにそういう箇所もあるけれども、どこか淡い初恋を思い出される様な、すこし甘酸っぱい感じがする。情熱と苦悩。曲から感じ取られたのはこんな所。

第二曲目
No.02:愛の夢 第三番(04:24) リスト
ねぇ、リストって、だry
基本的にはピアノで構成されている曲で、これもまた緩急の付け具合が素晴らしい。
一瞬頭のなかに『別れの歌』が思い出させるメロディがあるが、どちらが先にオマージュしたのかは分からない。だが、これもまた浅田選手によってある程度使用されている様な事が解説書にあるので、聞いた人は『あぁ!これ真央ちゃん踊ってたよね!?』と思うかもしれない。
フィギアを見るのも好きではあるが(女子限定で)すまん、俺には思い浮かばんかった。
聞いた感じをそのままあげれば『別れの曲』のバージョン違い?と思うかもしれない。

第三曲目
No.03:組曲『仮面舞踏会』より ワルツ(04:20) ハチャトゥリアン
きたよ仮面舞踏会。こちらの曲は一言で表すなら『衝動的』『情熱的』だろう。
ところで、はちゅとぅry
この曲は基本的に緩急はあまり感じられない。むしろ『いけいけやっちめぇー!』な部分が多い。情熱的かつ衝動的というのは裏を返せば『裏がないが故の暴走』とも思えるのだけれども、基本的に情熱的なのに、一瞬『おれ、これでいいのかな?』といった感じで自分の行いを振り返ったりしている様子も見られる。ユーモアに飛んだ曲といってもいいだろう。

第四曲
No.04:ベルガマスク組曲より『月の光』【管弦楽/A.カプレ編】(04:27) ドビュッシー
はっはっは。誰だよ(を
月の光というと浅学な俺にはどうしても『月光:ベートーベン』な所を思い出すのだけれども、この曲は当然違う。
さて、結構この曲を言葉で表すのは難しい。
これは俺個人の意見であって、『あいつがこーいってたけど全然ちげぇじゃん』と言われても難しいところなのだが、『喜び』『ためらい』という感情がどうも一番当てはまる様な気がする。
誰かを愛する喜びを知ってしまったが、その誰かとは何かしらの問題があって、愛し合えない。そんな曲だ。例えば兄妹の禁じられた愛情とか。
うん、マニアックすぎごめん。
ロミオとジュリエットな曲だと思ってもらいたい。

第五曲
No.05:映画『007ドクター・ノオ』よりジェームズボンドのテーマ(03:28) モンティ・ノーマン
モンティ・ノーマンが誰なのかは知らないが、この曲を知らない人は少ないんじゃないだろうか。
かのキムヨナがこの曲を使用して優勝をもっていったのは記憶にも新しいところだ。
だけども、冷静にこの曲を聴いてみると『あーキムヨナすげーわ』としか言えない。だってこれ普通にダンスに用いるにも難しいと思う曲だぞ。それをフィギアでやるなんて、ちょっと頭がどうかしてる(褒め言葉)としか思えない。

第六曲
No.06:レクイエムより『涙の日』(03:25) モーツァルト
モーツァルトだよ!!初めて知っている人がでてきたよ!!
なんともモーツァルトの曲はどうしてこう悲壮な曲が多いのだろうか。気分は冤罪で絞首刑に上って袋をかぶさせられて、不安定な足場にたっている様だ。だれか冤罪だと言ってくれ!そんな気分だ。
だがしかし、誰もが皆冤罪だと気付いてくれない。ぶっちゃけ『死ぬ事を祝福される』そんな気分に陥る曲である。
そして最後まで救いなし。

第七曲
No.07:レクイエムより『怒りの日』(01:51) モーツァルト
またもやモーツァルトだよ!!やってくれるねモーツァルト!!
というかこれ、餓狼伝説SPでクラウザーの舞台の曲じゃないか。やるなガロスペ。
というか本当に悲壮。怒りの日というタイトルは理解できるが、なるほど、憤怒とした怒りがまざまざと思い浮かぶ。
とりあえず、ギースでダブル烈風拳でカイザーウェーブ消そう。
(マニアックすぎすまん)

第八曲目
No.08:前奏曲『鐘』(04:43) ラフニマノフ
ねぇラフニマノフってd(ry
うーん……これはイメージとしては、祝福なのかなぁ……タイトルに『鐘』とある訳だし、イメージ的には結婚会場で鐘がなる、みたいなイメージを持っていたのだけれども……。
なにこの陰鬱な結婚式。そんな気分である。
それともあれか、鐘って警鐘の鐘か。
あれか夫婦間に亀裂がはいって、ちょっと離婚の危機だよどうしよう、みたいな曲か!!
そう思えば確かにそう思えるよ!!
どうしようもなく家庭不和が広がっている状態にしか、そう思うと考えられないよ!!
っていうか、眠いよ……(血涙)

第九曲
No.09:幻想即興曲(05:28) ショパン
ショパンだよ!!二人目だよ知っている人!!
というか代表的な曲だねぇ。クラシックに造詣が深いとはけっして言えない自分でも『あぁこの曲ね!』と思うような曲だよ。
でも前編とうして聞くと、緩急の付け具合が非常に秀逸。さすがボクらのショパン、小憎らしい演出してくれる。感じたテーマは、戸惑いと愛情と、熱い抱擁……?
音楽を言葉で放言するのは難しいです。

第十曲
No.10:ノクターン第二番(04:31) ショパン
本命キター!!
これは誰でも知っているでしょう。
だから敢えて、触れないで次にいく!!

第十一曲
No.11:チャールダーシュ(04:00) モンティ
モンティが誰かは全く知らないが、この曲は素直にカッコいい。
全般的にヴィオラ(もしくはヴァイオリンかな)が前面に出ているのだけれども、その音色というか、感情が半端ない。緩急の付け方もとても良い。
というか聞いた事あるよ!これ!!(笑)
これ、腕吊るだろ。絶対に腕吊るよ。ギターでもやりたいと思わないよ。
というかヴァイオリン?ヴィオラ?がすごくユーモラスで聞いていて楽しいです。

第十二曲
No.12:映画『道』より ジェルソミーナ(02:55) ニーノ・ロータ
ニーノ・ロリータじゃないよ、ロータだよ。
素でロリータと読み間違えたけど、まぁそこら辺は置いといてくださいな。
イメージ的には、一昔前のディズニーアニメ映画で使われていそう。
音源が古いのか、音質はあまり良くないけど、ちょっとこじゃれた音です。
アレンジ加えたら楽しそうな曲だね。

第十三曲
No.13:映画『トゥーランドット』より『誰も寝てはならぬ』(03:11) プッチーニ
凍死かい?誰も寝てはならぬって、『寝るな!!寝たら死ぬぞ!!』って雰囲気なんだけど。
というかここに来て初めてボーカル入りの曲がキター!
歌がはんぱねぇ(笑)
なんか今までの曲とはイメージが全然違うなー。
ちなみに、迫力は凄いの一言です。

第十四曲
No.14:ピアノ協奏曲第一番より 第一楽章(05;12) リスト
なんとここでリストが再登場。
リストさんは緩急の付け具合が秀逸ですねー。
イメージとしてはなんか湖畔が浮かんだんだけど、どうだろう。イメージがしづらい曲です。
でも全体的に凄く綺麗な構成になっているから、聞いていたら寝れる。というか眠くなる。
と思えばやたらと早くなるし…迫力で押してくるし。
リストさんは緩急を付けすぎている気がするなぁ……。
眠くなる→起こされる→眠くなる→起こされる。
いやはや、忙しい曲だ。

第十五曲
No.15:ピアノ協奏曲イ長調より 第一楽章(12:52) グリーグ
始まりに『ごーきーげーんーよー』と思えたのは俺だけじゃないはず。なんでアヤヒーは声楽課でて声優しているんだろう?まぁ歌の上手さは異常なのですきなんだけども。
というかマニアックすぎてごめんね。分からないよね。分かったら俺その人と仲良くなれるよ(を
というか12分超えって長すぎだろ、どう考えても。
X-JAPANでもこんなに長く作らないよー?
でも頑張って聞ききるよ。
っていうかこれ、フィギアなんだよね?長くね?
中盤の盛り上がりは確かに秀逸。だけども、中だるみは否めないかなぁ……。
悪い曲ではないのだけども。故にコンパクトにしたらもっと良かったのに。多分あれもやりたいこれもやりたいという欲がでてこうなっちゃったと思うんだけど。
何かの劇とかで使う目的で作ったのかなぁ……。バックミュージックなら問題なく聞けるのだけれども、音を主体にみると、これは聞き疲れがでるよー。


さてさて。そんな訳で。まず一枚目の感想というかレビューでした。
基本自分も音楽はやってますので難しいんですけども、全体的には凄くよくまとまっているアルバムだと思います。
しかしながら、まとまってはいるのだけれども、それぞれの方向性がどっかに行き過ぎちゃっていて、アルバムとして見た場合は決して良い出来では無い、そう思います。
(一曲一曲はいいのが多いのに、方向性が定まってないから、イメージしづらいのよね)
そんな訳で、星はかなりきつめの2つで。

これ一枚つくるなら、二枚に分けて方向性を合わせた方が良かったと思います。

ではでは。

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