型番から、おそらく40MB(!)の製品かと思われます。
PC-9801FAが登場した頃のHDD容量から考えると、40MBで間違いなさそうです。
現在はケースだけ流用し、中身はQuantamのFireball ST 4GBを詰め込み、FAT16のパテーションサイズの最大値である2GB×2で領域を確保しています。
PC-9821 A-MATEはHDD専用ベイにSCSIとIDE、いずれかのHDDを装着可能です。
HDDケース側にあるコネクタの長さがSCSIとIDEで異なっているため、差し込むとどちらかの正しいコネクタに自動的に接続される仕組みになっています。
標準で搭載されているHDDもIDEであり、SCSIカードが不要という手軽さもあってSCSIのものはあまり見かけませんでした。
PC-9821AnのIDE HDDは初期状態で約500MB、PnP対応BIOS導入後で2GBの壁があります。
さらに、AnのIDEは搭載されたのが初期ということもあってか、非常に遅いものとなっています。
IDE用のBIOSも16KBと常駐サイズが大きく、UMA(Upper Memory Area)に逃がすのも難しい場合があるなど、デメリットも多く存在します。
これに対し、SCSIはSCSI専用スロットのI/Fカードはバスマスタが使えず、FIFO転送のため速度は遅いものの、スルーボードを使ってCバスから信号を引き込めば、SMIT転送などの高速転送が可能になります。
また、BIOSも半分の8KBと消費するメモリも少なく、コンベンショナルメモリの空き容量確保が命のMS-DOSにおいて、IDEよりもメリットが多いのが特徴です。
フルSCSI化はPC-9821Anのチューンナップでは必須ともいえる手法の一つでした。
いわゆる「SCSI籠」と呼ばれる製品ですが、今では入手もほぼ絶望的ですので、今後も末永く使っていきたいと思います。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
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